とても暑い日に走っていたらチューブレスタイヤがリムから外れてしまった、という投稿を海外掲示板で見かけました。最近は猛暑日が続いているので、少し気になる話題ですね。何が起こったのか、観察してみましょう。
とても暑い日に舗装路を走っていました。路面は相当熱くなっていたのではないかと思います。2マイルくらい走ったら、リアタイヤがリムから外れてしまいました。パンクはなく、ただビードが破裂するようにリムから外れたのです。タイヤは最大許容値の60PSIまで空気を入れていました。暑さのせいで空気圧がそれ以上に上がって、閾値を超えてしまったのでしょうか。こういう経験をしたことのある方はいますか? タイヤは1年だけ使ったPanaracer Gravelking slick 40mmです。
出典 Tubeless tires popped out of rim. Maybe because of heat?
寄せられたコメントから主だったものをピックアップしてみました。
- タイヤにはそう書かれていても、60psiはチューブレスにしては高いですよ。温度が大きく関係したかどうかは疑わしいですが、たぶんあなたのリムにとっては空気圧が高すぎて、ビードを保持しきれなかったのかなと思います(13いいね)
- そのタイヤサイズだと60psiはバカみたいに高い数値です。私は77kgで、40mmのタイヤは普通30〜35psiで運用します。質問への答えとしては、熱は空気を膨張させて空気圧を高くするでしょう。冷たい空気は反対の結果になります(11いいね)
- 40mmタイヤを60psiで運用しないように、特にチューブレスは…(6いいね)
- 私はGravelkingのスリックを35〜40psiで使っています。最大PSIまで入れなければ大丈夫ですよ(4いいね)
- Gravelking SSでは、私は45psi以上は決して入れないですね(1いいね)
- むかし、チューブレスシステムでは45psi以上入れるべきではないという風潮がありました。チューブレスにおいては、(高い)空気圧は友達ではありません。熱で空気圧も高くなります(1いいね)
スレ主さんのケースでは、熱で空気の体積が大きくなってタイヤの設計限界を超えたのが原因のようにも思えますが、確かに700x40mmのチューブレスで60psi(≒4bar)は入れ過ぎかなという気はします。ちなみに私もGravelkingを使っていますが、最近は700×43で30psiくらいが多いです(適正な空気圧は体重・システム重量や路面、好みによって変わります)。
どのくらいの空気圧が適正なのかは、計算ツールもありますが、それよりも個人的には「走っていて気持ち良く感じる・楽しく感じる」レンジを自分で探し当てるのがいちばん良いと思います。常時でなくとも、たまに空気圧ゲージを携行して異なるセッティングの体感実験をしてみるとおもしろいと思います。一度自分の基準が決まってきたら、あとは現場で適当に微調整。
何らかの理由で高めの空気圧でチューブレスを運用されている方は、猛暑日でのライドは少し気をつけたほうが良さそうですね。グラベルタイヤでなくとも、日陰のない峠道をヒルクラする時なども要注意かもしれません。