クルマのドライバーってコロナの後に凶暴化してきてないですか、という興味深いスレッドを海外掲示板の自転車ツーリングコミュニティで見かけました。盛り上がっているスレッドではないのですが、個人的にも気になるコメントがいくつかあったのでご紹介します。
- (スレ主さん)経験的なエビデンスですが、オーストラリアではCovid19以前に比べてドライバーがひどくなってます。以前よりもリスキーな運転をするようになって、他の道路利用者のことを昔ほど考えなくなり、スピードを出したり滅茶苦茶な運転をしたりしています。この傾向は他の場所でも見られるでしょうか?
- はい、米国でも顕著で統計にも強く現れていますよ。主観的には、シャットダウンとその後の1〜2年に比べると落ち着いてきているとは思いますが、それでもパンデミック以前とは明らかに違いますし、悪くなっているように見えます(21いいね)
- オーストラリアとドイツもです。配慮のない自己中心的な脳腐れのバカヤロウたちは自転車を目にするだけでスイッチが入ってしまいます。まあそれもスマホから顔を上げたら、の話ですが…(19いいね)
- 100%そうです。COVIDは地球規模で社会的契約を壊してしまいました。私達はいま「俺が大丈夫ならお前のことなんか知らん(“fuck you, got mine”)」という時代にいます。安全にね!(9いいね)
- カナダもです。人々はおかしくなってます。人々のものの考え方や、他人への気遣いの仕方がどこか変わったと度々思います。とても攻撃的になっていて、かつての自分がそうであった人間の抜け殻みたいにおかしくなっています(10いいね)
- 正しいと思います、あと経験的エビデンス以上のものがあります。道路の安全に対するCovidの影響についての調査があります。
「この研究は急性のCOVID-19が、Long COVIDかどうかに関わらず、SARS-CoV-2によって引き起こされたものと推測される神経学的な変化に起因する自動車事故のリスク増加と関連があることを示唆しています。」
あとスマホが使いやすくなって遍在するようになったことも関係していると思います。ホントーーーーに多くの人が道路を見ないで運転しているのを見かけます(5いいね) - インディアナ州のマリオン・カウンティ(インディアナポリス)では、2020年以前の州間高速道路でのロードレイジは年間20件くらいでした。ポストコロナでは毎年60〜70のレンジになっています(1いいね)
- Covidと地球温暖化、末期資本主義が人々の意識に入りこんで、それが無意識に「俺が先だ、お前なんか知らん(“Me first, fuck you”)」という態度に変換されていると僕は思います(1いいね)
私の場合は(日本・東京在住)、クルマのドライバーというよりも歩行者にこれを感じることがすごく多いです。コロナ以前と比べて明らかに歩行マナーが悪くなったという印象はあります(いわゆるスマホゾンビがコロナ前に比べて劇的に増えた気がします)。しかしそれがコロナに罹患した結果、人々の脳が神経学的な変容を被ったからなのか、それともソーシャルメディアが悪い方面(レイジベイト・ドゥームスクローリングなど)に加速したからなのかどうかはわかりません。
生物学的な問題なのか(脳の認知機能への影響)、社会学的な問題なのか、経済学的な問題なのか(無限の成長を遂げるために明らかに人心を破壊しても構わないと考えているように見えるソーシャルメディア・ビッグテック)。実際はそれらが過去数年で複雑に絡まり合って、現在の人々の考えかたが変わってきたのでしょうか。
日本のクルマのドライバーは、個人的にはこのスレッドから想像されるアメリカのような状態にはなっていないような気もするのですが、他の地域の皆さんの感想などありましたら聞いてみたいものです。
↓ コーヒーの香りは人を優しい気持ちにすると聞いたことがあります。コーヒーのいい匂いを嗅いだら”fuck you, got mine”なんて態度にはならないと思うんだけどなぁ!