ボトル関連製品レビュー

ELITE STRUKAボトルケージ!これ真空断熱保冷ボトル用に最強なのでは?(←最強じゃないかも!という追記あり)

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ポチッと その名はnadokazuです。

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保冷ボトルが最高!夏サイクリングの必須アイテム!

先日ポチったPODIUMの真空断熱保冷ボトルが最高すぎて、ニヤニヤが止まりません。サイクルボール伊豆いちや房総いちをはじめ炎天下に長時間走行する機会が複数回ありましたが、そのたびに「冷えた水が飲めること」がどれだけ偉大なのかを思い知らされています。

電動ポンプ、後方レーダー、PEKOさんのお手製超コンパクト輪行袋など「いちど使ったら、もう二度と昔に戻れない」という自転車アイテムは多々ありますが、真空断熱保冷ボトルもそこに堂々と並び立つ神アイテムだとしか思えません。

▼ 参考記事

CAMELBAK PODIUMステンレス!真空断熱の保冷力で、真夏のライドに革命が起きる!…かな?
いつも登べない峠(ハードル)を 負けない気持ちで クリアできないnadokazuです。 出し切れない実力は 誰のせい? というわけで、本日の駄文はこちら! CAMELBAK PODIUM STAINLESSって? 自転車用ボトルのメジャーブ...

普通のボトルの中で猛烈な太陽光を浴び続けたら、たとえ氷水でもアッという間に「お湯に近いぬるま湯」になってしまいます。けれど真空断熱保冷ボトルに入れておけば、「冷たい水」のまま。飲むにしても浴びるにしても、両者の冷却効果には異次元クラスの差異が生まれます。本当に同じ化学式で表すことができる物体なのかを、疑いたくなるレベルです。

聞かれてもいないのに、もう何回でも言います。真空断熱保冷ボトルは最高ーーっ!!!

真空断熱保冷ボトルが抱える「2つの泣きどころ」とは?

そんな真空断熱保冷ボトルですが、難点がないこともありません。それは「ケージへの出し入れによって、ボトル表面にキズがつきまくる」ということ。

別にキズだらけになろうが、塗料が削れようが、保冷ボトルとしての機能性に影響はありません。それにボトルなんて、ただの消耗品です。シーズンごとに買い換えるモノだと考えれば、気がかりなんて皆無に等しい。

だがしかし!PODIUMの真空断熱保冷ボトルは、とんでもなく高額なのです。軽く6,000円を上回り、チタンバージョンだと実に税込22,000円(!)するシロモノ。キズを理由に買い換える機材の価格帯を、大幅に超えています。こんな超高額機材を消耗品扱いできるのは、昭和アニメを豪華スタッフでリメイクできるアラブの石油王ぐらいでしょう。

「表面にキズがつきやすい」これは、誰もが感じる真空断熱保冷ボトルの泣きどころです。

公式サイトより引用

さらに、もうひとつ。自分の愛車である小径ロードバイクTyrell FSX/FXでは、ボトルケージをトップチューブ上に水平に近い状態で装着します。スペーサーを入れて角度を付けてはいますが、それでも「ボトルがケージから抜け落ちる/抜け落ちそうになる」ケースが後を絶ちません。

普通のボトルなら「落ちちゃった。てへぺろ」で済んじゃうのですが、真空断熱保冷ボトルだとそうはいきません。キズ、へこみ、塗装剥がれ。ボトルに加わったダメージのすべてが、自分の心にも計り知れない痕〜きずあと〜を深く深く刻み込みます。

それなら!と、ボトルが抜け落ちないようにケージの固定力(=締め付け)を増せば、こんどは抜き差しによるキズの入り方が加速してしまう。ダメじゃん!もはや解決策なし!!終了!!!

せめてもの抵抗に養生テープを貼って使いましたが、その見栄えの悪さといったら!しかも養生テープを剥がすと接着剤がボトルに残って、洗うのが超絶大変で地獄を見ました。

ELITE STRUKAとは?

もうキズと塗装剥がれを許容するほかないのか…と諦めかけたとき、ワイズロードさんのブログで紹介されていたのがELITEのボトルケージ「STRUKA」です。

わたくし、ワイズロードオンラインのゴールド会員なので、送料無料特典が受けられます。さっそくポチろうとしたのですが「ワイズロードのブログで紹介された商品なのに、ワイズロードオンラインに未掲載」だったのです。どゆことー!?

しゃーないので情報だけタダもらいする後ろめたさに身をやつしながら、いつも通りAmazonでポチりました。

サクッと到着した、ELITE STRUKA。その特長は固定力や収納サイズを可変させる、ダイヤル式の調整機構を持っていること。サイズ可変機構を持つボトルケージは他にもあります(例:TOPEAKのモジュラーケージ)が、ELITE STRUKAのダイヤル式調整機構は「調整スピードの素早さ」「操作の簡易さ」そして「固定力の高さ」によって、実際の使いやすさが頭ひとつ抜け出している印象です。

「Fit go」というロゴの入ったBOAっぽいダイヤルを右に回すと、ワイヤーが引っ張られて締め付けトルクが増していきます。ラチェット式のロック機構が内蔵されているみたいで、回したダイヤルは逐次ロックされて手を離しても緩みません。

普通の力でダイヤルを止まるところまで回して、固定力の実験をしてみました。水を満タンにした真空断熱保冷ボトルを装着した状態で下向きにして、上下に何度も揺さぶってみます。

10回以上は上下揺さぶりを繰り返したと思うのですが、ボトルはちっとも動きませんでした。

ちなみにCAMELBAK純正の「パーフェクトフィット ポディウムケージ」で同じことをしてみたら、3回目ぐらいでボトルがずり落ちはじめました。ELITE STRUKAでダイヤルを締めたときの固定力は、かなりの性能だと言えるでしょう。

そしてダイヤルを左に90度回すとロックが解除されて、ケージは開放状態に戻ります。そこそこユルユルになるので、ボトルの取り出しにほとんど抵抗は感じません。水平に設置した場合、走行中にボトルから手を離すと抜け落ちちゃうかも?と、不安に思えるレベルでした。

とはいえロック解除状態であれば、ボトルの出し入れが余計なキズの原因になる心配が皆無なのは、間違いなさそうです。

そしてELITE STRUKAはサイズ可変式なので、ボトルだろうがTOPEAKのツールケースだろうが苦労レスで装着が可能。

角張ったタイプのペットボトルだって、普通に装着オッケーでした。ただし、ダイヤルを余計に回転させる必要があったので、締め付け操作時の手間はちょっと多めになるかも。

実際に使ってみた!ちょっとだけ。

それじゃあ、新しい機材を装着して初ライドといきましょう!と、思ったところにやってきた、迷走台風サンサン。各地に甚大な被害をもたらしただけでなく、直江津集合やMinivelo Meet 2024などの楽しみにしていた自転車イベントをことごとく中止/延期に追い込みやがりました。許せぬ…!

「晴れているのに、いつ土砂降りになるかわからない」という、自転車乗りを嘲笑うような天候が続く日々。ホームコースの鶴見川CRにすら、出かけるのが躊躇われます。

仕方が無いので、自分の巣がある狭小集合住宅の駐車場を実験場にしました。一般車両の進入はゼロで、そのうえ私有地。ずっとボトルを出し入れするような走り方をしても、誰にも迷惑はかけません。「駐車場を自転車でグルグル回っている怪しい住人がいる!」と、管理会社に通報されるリスクはありますが。

それはさておき、駐車場内を延々と走り続けてボトルの出し入れを繰り返しました。10回20回どころじゃない回数をこなしましたが、操作性のクリティカルな課題は何も感じていません。ボトルをケージに入れてしまえば、あとは視線をケージから外してもダイヤル操作ができます。

Tyrellの小径ロードバイクでは、「実に快適!」と言えてしまうレベルの使い心地でした。

次に、フルサイズのロードバイクでも試してみましたが、こちらはTyrellの小径ロードで実験したときよりも、操作ストレスがチョイ増え気味でした。その原因は、ボトルの装着位置。

ロードバイクのダウンチューブに装着したボトルを取り出すときは、トップチューブのチョイ下あたりに手を伸ばして首根っこを掴んで引き上げるだけ。けれどELITE STRUKAの場合だと、さらに下方にあるダイヤルにまで手を伸ばしたうえに回転操作を行う必要まで出てきてしまいます。フレームの形状や設置位置にもよりますが、普段以上に身体を捻った無理な姿勢を強いられる可能性が大です。

とはいうものの、たかだか数センチから10数センチ程度のレベルです。「走行中のボトルの出し入れに支障あり」みたいな印象は、ちっとも感じません。ここは普通に「使ってみて個人の判断」で十分なところかと。

万一「ちょっと、この姿勢での操作はなぁ…」と思ってしまっても、シートチューブ側に取り付けて「走行中はダウンチューブの通常ボトル、停車時や降車時に真空断熱保冷ボトルを利用する」という運用をすればいいだけ。買わない理由にはなりませんので、ご心配なきよう。

まとめ:真空断熱保冷ボトルとセットで買うべき!

名の知れたメーカーの製品だけあって、素人目には「普通にいい感じ」のビルドクオリティに思えます。真空断熱保冷ボトルはもちろん、普通のボトルやペットボトル、ツールケースにだって使える利便性はサイズ可変式ならでは。使い心地の良さと高い機能性を合わせ持った、普通に便利なボトルケージです。

時計方向に締め付けるとカチカチとクリック感があって、操作感はBOAダイヤルと比較しても遜色ない感じ。

解放時の左90度回転は、BOAの「ダイヤルをつまんで引き上げる」という操作よりも直感的に思えます。欲を言えば、ダイヤルに円形の切り欠きを追加するなどで、もう少し指を引っかけやすく&指への攻撃性を低減させてもらえると嬉しいかも。

カーボンケージよりも明らかに重量はあるでしょうが、金属製の真空断熱保冷ボトルを使っている時点でそこは誤差の範囲。あとボトルを出し入れする度に、「締める/緩める」という手間が上乗せになる点は本品の大きなネガではあります。けれど「キズの心配ほぼナッシング」で真空断熱保冷ボトルが運用できるなら、その程度は「些細なこと」だとしか思えません。

というわけで、真空断熱保冷ボトルを使うなら「ELITE STRUKA」をセットで買うべき!と、断言したいレベルで気に入りました。本稿をお読みの真空断熱保冷ボトルユーザの皆様!「ELITE STRUKA」をポチって、一緒に物欲の泥沼に沈…キズの心配から解放されましょう!!

はやくしろっ!!! 間に合わなくなってもしらんぞーーーっ!!!

追記:長距離乗ったらスレ傷つきました(号泣)!

ELITE STRUKAをいよいよ本格実戦投入!ということで、乗鞍に行ってきました。

登坂中に雲が上がってきていたので、驚きの白さなのでは…とガクブルしておりましたが乗鞍畳平に到着するとこの景色!無事に(両脚攣りまくって悶絶してないとは言ってない)優勝して、もうご満悦です。最高~♪ だんすなう!!だんすなう!!

もちろん、ボトルはダウンヒル後もキレイなまま。本品がボトル表面にやさしい性能を持っていることを、改めて確信しました。

そして翌日は、木崎湖スタートの200kmブルベ。週の初めは晴れ予報だったのに、いざ本番になったらスタート前から雨です。走行途中には雨が上がってレインウェア無しで走れた時間もあったのですが、コース上でいちばんキツい登坂が出現する後半以降はずっと土砂降り。

どうして…どうして自分は、こんな雨の中をズブ濡れになりながら、200kmも自転車で走ってるんだろう…? いま、自分は楽しい思いをしているのかなぁ…?

虚無感に苛まれながら、なんとかゴール。ズタボロになった身体を引きずりながら、ドロドロの自転車をクルマに積んで自宅に戻ったら、あれ…?ボトルに…スレ傷が!これ、ちょうどケージとボトルが当たる部分!!!!

うわあああああ!!!!

ボトルの抜き差しではノーダメージの構造なので、これならほぼキズの心配なし!と勝手に思っていた本品でしたが、長距離走行すると振動でスレてボトルの表面にキズが入ります!!かなりキッチリ締め付けておいたはずなのに、ダメでした…。

特に長距離走行での使用時は、本品であってもケージとボトルが当たる部分にビニールテープを巻くとか、対策しておきましょう!!でないと…私のようなことに…(号泣)。

真空断熱保冷ボトルのキズ防止対策、もうAPIDURAのフードポーチみたいな布製のホルダー使うほか無いのかも。とほほ…。

著者
などかず

美味しくご飯を食べることをモチベーションにペダルを回し、機材の性能に頼り切って「頑張らないことを頑張る」物欲系へっぽこ自転車乗り。リアルで自転車に乗れない週末にはZWIFTで合計100km以上のバーチャルライドを欠かさないものの、脚力や走行スキルについての言及は意図的に避けている模様。愛車はLOOK675、ブロンプトンCHPT3 V2、タイレルFX(これだけとは言ってない)。

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