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あの「シャカリキ!」に続編が登場する!? 第1話を妄想してみた【自転車マンガ最高傑作】

月刊誌サイクルスポーツ・2020年7月号の表紙に驚かれた方、感激された方、多かったのではないでしょうか。そう、表紙を飾るこの3人は… 自転車マンガの最高傑作「シャカリキ!」の主人公・野々村輝とそのライバルたち、由多比呂彦と鳩村大輔なのだから!

サイクルスポーツ2020年7月号表紙

サイクルスポーツ2020年7月号表紙。この3人は…えええっ!!!


 

テルはユンボ・ヴィスマ、鳩村はチーム・イネオス、ユタはボーラ・ハンスグローエのジャージを着ています。

1995年、全18巻で完結した「シャカリキ!」(週刊少年チャンピオン連載)は、日本の坂という坂、山という山を走り尽くしてしまった「元祖坂バカ」ノノムラ・テルがヨーロッパに渡ろうとするところで終わっています。あれから25年が経ちました。

「シャカリキ!」の続編はありうる?

サイスポ7月号の冒頭では作者・曽田正人氏への4ページのインタビューを読むことができるのですが、その中で曽田先生(めっちゃ若々しくてカッコいい!)は次のように語っています。

続編ですか? 面白いですね。今のところ分からないです。でも、いつか自転車のレース、チャンスがあればステージレースを描きたいです。

(中略)

レースシーンも少なかったから、次はレースをもっと描くのもいいですね。

(中略)

当時は描けずに終わったから、もしチャンスがあれば実際にヨーロッパへ行って、本場のレースや選手の様子を観て、ステージレースを描くことに挑戦してみたいですね。

さて、これを読んで皆さんはどう解釈されましたでしょうか。私は… 鳥肌が立ちました!

これフラグじゃん! 曽田先生、やる気マンマンじゃん!

「シャカリキ!」第2部の第1話を妄想する

しかし「シャカリキ!」の第2部がはじまるとしたら、第1話はどんなふうにはじまるのでしょうか。

だって、もう25年も経過しているのです。

私は次の2つのパターンを妄想しました。

時代設定のリセット

1つめのパターンは「時代設定をリセット」して物語が再開するパターン。

「シャカリキ!」は1995年に連載が終了しています。物語が時代とリアルタイムに生起していたと仮定すると、当時ヨーロッパに向かおうとしていたテルは18歳くらいでしょうか。なら今年2020年の時点で彼は43歳前後ですよね。

しかし「続・シャカリキ!」が現代のロードレースを舞台に展開されるのは間違いないでしょう。するとテルもユタも鳩村も自転車選手としては引退している可能性が高いです。

しかしです。野々村輝・由多比呂彦・鳩村大輔の3人は、もう神話的人物と呼んでも過言ではないようなキャラクターです。

神話的、というのは、時代を超越してそのまま何度再登場してもみんな納得できてしまうような、という意味合いです。

となると、第1話で「18〜20歳くらいのテル・ユタ・鳩村」が25年前後の時を越え、そのまましれっと普通に登場しても大きい違和感はないと思います。

彼らがむかしどこでどんな戦いをしていたのかは、具体的な年について触れさえしなければそのまま言及することも可能でしょう。あの「おきなわ」の激闘も、つい数年前の出来事にしてしまってOK。

つまり、時間軸だけをリセットして、当時18歳だったテルをほぼそのまま現代にワープさせてしまう、というパターン。全ては、違う世界線の上で発生していた真実にすぎないーー

このパターンも読みたい。不自然でもないと思うのですが、どうでしょうか。

元の時代設定を継承する

もうひとつのパターンはこういうものです。

第1話で、テルに似た若者、ユタに似た若者、鳩村に似た若者が登場します。

彼らはヨーロッパでサイクルロードレースを走っています。

しかし、彼らの名前はテルやヒロヒコ、ダイスケではありません。

かわりに外国語風の名前だったりします。そう、例えば… 外見が「テル」っぽい青年の名前は「ティエリー」だったりします。

「ユタ」っぽい青年の名前は… 「ヒロヒコ」じゃなくて「エロイコ」だったりして。

そしていつものトレーニングライドを終えた彼ら3人を出迎える中年男性たちがいます。

彼らがテルであり、ユタであり、鳩村大輔です。

そう、「続・シャカリキ!」はこの3人の息子(か娘)たちが主人公!

テルは渡欧早々にできちゃった婚をしており、彼の息子は現在25歳くらい。ユタと鳩村にも同じ年頃の子供がいて、彼らも良きライバルとして物語に登場します。

テル・ジュニアはフランス。ユタ・ジュニアはイタリア。ハトムラ・ジュニアはスペイン(かベルギー)をベースに活躍、という設定もなんか良さそうだなぁ〜と勝手に妄想してしまいます。

するとツールとジロとブエルタの話が…熱くなる!! 3人とも、地元のタイトルは絶対に譲れない!!

ユタの子供が女性ライダーだったら物語に華が添えられて恋愛的な展開も期待できます。美しい娘さんになるのではないでしょうか。

どうでしょうか。他にも「いやこんな展開に違いない」とか「こんな展開であってほしい」というご意見がありましたら是非お聞かせ下さいね。

妄想エピソード

ついでにこんなエピソードはどうでしょうか。

ラルプ・デュエズをヒルクライム中のテル。摩耗したチューブラータイヤがついにパンクしてしまう。そこを通りかかる1人のサイクリスト。サングラスを外す、その表情は東洋人のようだ。

その場で自分のタイヤを提供し、手際良く交換してくれたサイクリストにテルは礼を言い、名前を聞く。するとその東洋人はこう答えたーー

僕はフタバといいます、宜しく!

そしてその頃、シャルル・ド・ゴール空港にコロンビアのエル・ドラド国際空港からの飛行機が着陸した。バイクケースをガラガラとひいて歩く褐色の肌の青年。彼の名は… エガン・リボルバー、とかどうだ!

「シャカリキ!」第2部はいつ読める?

さて、「シャカリキ!」の続編はいつ頃読めるようになるのでしょうか?

個人的にこの続編は絶対に出ると思っているのですが、曽田先生は海外取材をされたいと語っておられます。しかし現在は最も海外でのレース取材がしづらい時期でもあります。

そう考えると1〜2年かかってしまうかもしれませんが… それでも読みたいですよね!

もう大ヒット間違いなしなのでチャンピオンもジャンプもサンデーも是非曽田先生に営業かけて下さい! 後の映画化も考えると1兆円ぐらいの大プロジェクトになるのではないでしょうか。是非よろしくお願いします。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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