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ツール・ド・フランス2023開催前に知っておきたいUCIの新ルール

ツール・ド・フランス2023開催前に知っておきたいUCIの新ルール、という主旨の記事を英road.ccが公開しています。

image: letour.fr

出典 Get to grips with the new UCI rules — changes to look out for in this year’s Tour de France

以下、記事の主だったところの抄訳。

  • UCIは競技でのプロトタイプ製品使用についてのルールを強化した。興味深いことに、これは2023年のツール・ド・フランスとツール・ド・フランス・ファムにのみ適用され、その他の(今年の)UCIロードイベントには適用されない
  • フレームセット、ホイール、ハンドルバー、タイムトライアル用バーエクステンション、ウェアとヘルメット(標準用・TT用)はすべてレース開始前、ツール・ド・フランスでは6月2日まで、ツール・ド・フランス・ファムでは6月17日までに登録される必要があり、競技ではじめて使用されてから12ヵ月以内に購入可能な状態になる必要がある。違反した場合は、それらの機材を使用した際の成績の取り消しや罰金(5,000〜100,000スイスフラン)の対象となる
  • ヘルメットについては、ロード・トラックともに、長さは450mmを超えてはならず、幅は300mm、高さは210mmを超えてはならないと定めている
  • しかしこのルールはすでに製造・流通済み、または2023年1月1日時点で製造ステージにあるヘルメットには適用されない。そのため今年のツールでは、Uno-Xが使ってきたSweet Protectionのようなスターウォーズ的デザインのヘルメットを目にすることになるだろう
  • ハンドルバーの最長幅は500mmを超えてはならず、最低幅は伝統的なロード用ハンドルバー、ロード・トラックでのベースバーの場合で外〜外350mmが下限となった
  • TTでは高身長ライダーが前腕サポートとエクステンションバー先端の間でより大きいリーチとハイトを得られるようになった。全員がBBからハンドルバーまで80cmのリーチ、180-190cmのライダーは83cm、190cm以上のライダーは85cmまでのリーチが許可される。193cmのフィリッポ・ガンナのリーチは80cmから85cmに伸び、前腕サポートの中心からエアロ・エクステンション先端までは最大14cmのハイトを使えるようになる
  • タイムトライアルでは、チームカーはライダーから15m離れていなくてはならない(スペアバイクを積んだチームカーによる後方からのエアロ効果対策)
  • ピンレスのナンバーポケットは、ライダーの識別が容易な個人・チームタイムトライアルを除き、正式に(事実上)禁止となった
  • ツール・ド・フランス・ファムでは2台目のチームカーの使用が許可される。また6ステージ以上あるワールドツアー・レースではライダーを7人まで増やしても良くなったので、今年のツールでは前年よりも1人増やせる

ツール・ド・フランス2023は7月1日スタート。いまのうちに視聴環境を整えておきましょう。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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