ニバリ、サガン、バルベルデ、ベンナーティ、サンチェス… 世界の名だたるトップ・プロロードレーサーたちがこぞってヘルメットにカスタムペイントを依頼する、とあるスイス人アーティストがいます。その名はステファノ・バルザギ。
そのステファノ・バルザキ氏にあなたもヘルメットのカスタムペイントを依頼することができます。オーダーの詳しい流れは後述しますが、バルザギ氏が手掛けたヘルメットにはどのようなものがあるのか、まず見ていきましょう。
ステファノ・バルザギ氏の仕事
これはヴィンチェンツォ・ニバリのヘルメット。メインモチーフはニバリのシンボル、シャーク! イニシャルも入れることができます。オーダーの際にはベースとなる写真や画像を送ったり、「サメを描いてほしい」という大まかなイメージを伝えるとバルザギ氏が彼のスタイルでそれを描いてくれます。
これはアレクサンダー・クリストフのヘルメット。コミック調の白熊でしょうか。バルザギ氏はどんなスタイルにも対応できるそうですが、グラフィティ・タッチのデザインの作品が多いようです。
クリストフ本人がレース中に着用している様子。ウェアとよく似合ってますね!
これはナセル・ブアニのヘルメットへの仕事。シンプルな名入れですが、疾走感のあるデザインです。
なんとペーター・サガンもバルザギ氏の顧客です。金メダルのゴールドにスプリンターの証・グリーンがさりげなくアレンジされています。
アレハンドロ・バルベルデのヘルメットもすごい。米軍の戦闘機に描かれていそうなスタイルの弾丸です。弾の軌跡は五輪カラー。これをかぶっていたら遅く走るのが無理というもの。
ファビオ・アルのヘルメットはグラフィティのようでもあり、タトゥーのようでもあります。これはかなり時間がかかりそうな作品です。かぶるだけで背中に追い風を感じそうなデザインです。
ルイス・レオン・サンチェスのヘルメットは写実的なライオン。精巧ですね。これは後続ライダーがビビッてしまうのではないでしょうか。
ステファノ・バルザギ氏とは
ステファノ・バルザギ氏はスイス在住のアーティスト。スイスの海外通販老舗ベラチスポーツのあるメンドリジオ近郊在住。メンドリジオの周囲10〜20kmには多くのプロロードレーサーが住んでいるため、バルザギ氏のもとにヘルメットやフレームへのカスタムペイントを依頼しにやってくるそうです。
どんな絵柄が注文できるの?
どんな絵柄でもやってくれるそうです。ベースとなる画像や写真を送ったり、「猫」や「熊」といった単語を伝えてあとは自由に描いてもらう、という感じもあり。細かいリクエストにも勿論応じてくれます。ただ上で見てきたように彼独自の作風があるので、それを踏まえた上でオーダーすると良いでしょう。
どんなヘルメットに描いてくれるの?
どんなヘルメットにも描いてくれるそうですが、普通のヘルメットならインテークの少ないAbusのモデルなどが特におすすめだそうです。エアロ系やTT系のヘルメットは特にデザインが映えそうですね。
ペイントされるヘルメットは、受付窓口となっているベラチスポーツで購入すれば同社がバルザギ氏にオーダー内容を伝達してくれます(※ヘルメットは別料金になります)。また現在使用・所有しているヘルメットをベラチスポーツに送り、ペイントしてもらった後に送り返してもらうこともできます(この場合の発送送料は依頼者負担です)。
ペイント料金と納期は?
ペイント料金はデザインの複雑によって変わり、おおむね200〜300スイスフラン(記事執筆時点のレートで21,773〜32,670円)になるそうです。支払い前に見積もりが出るので、金額に納得した上で依頼することができます。
納期はシーズンやアーティストの受注量によって変わりますが、概ね3〜6週間目処だそうです。1人のアーティストが行う完全手作業なので気長に待ちましょう。
注文の流れ
ステファノ・バルザギ氏にヘルメットのカスタムペイントを依頼する方法を以下に記します。窓口になっているのはスイスの自転車海外通販ショップ・ベラチスポーツです。
shop Bellati Sport
- ベラチスポーツにメールで依頼する(info@bellatisport.com)
- メールは英語で書く必要があります
- ベラチスポーツでヘルメットを購入してそれに描いてもらいたい場合は、モデル名やサイズも一緒に伝える
- 描いてもらいたい内容を伝える。写真や画像を送り、こんなものをこんなふうに描いてもらいたい、と自由に伝える
- ベラチスポーツがバルザギ氏に見積り依頼を出す
- 見積もりが出たら購入専用のリンクが送られてくるので、決済します(決済後のキャンセルは不可)
- 納期はシーズンにより変わりますが平均3〜6週間
- 完成した作品のキャンセル・返品は不可
という流れです。
自分だけのヘルメットが欲しい、という方は依頼してみてはどうでしょうか。
ここぞという日、心に火を付けてくれるワン・アンド・オンリーの決戦用ヘルメット。本気の1日のために持っておくと気合が入りそうです!