フレーム・完成車

KTM LYCAN 3.65 27.5 ロード乗りがオフロードをはじめてみた 

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2015年秋、SNSを眺めていると「サイクルベースあさひのオンラインショップでフルサスマウンテンバイクが半額で販売している」という情報が流れてきたではないですか。

定価27万のフルサスMTBが13.5万だと・・・!?

とりあえず買っておこう!

という訳? で即購入。ほらっ!バランス感覚を鍛えて、バイクコントロール技術向上につながれば・・・と購入理由を適当に考えて自分自身を納得させました。

KTM LYCAN 3.65 27.5

ひょんなことから手に入れたフルサスマウンテンバイクの紹介です。

はじめてのフルサスマウンテンバイク

マウンテンバイクのカテゴリ

マウンテンバイクには様々なジャンルがあり、用途に合わせて使い分けます。私の解釈だとこのようなカテゴリー分けになります。

マウンテンバイクのカテゴリ

ダウンヒル

下り 競技性が高い、サスストロークすごく長い、フルサスが多い、丈夫なアルミフレーム

エンデューロ

上り<下り 競技性が高い、サスストロークが長い、フルサスが多い。

オールマウンテン

上り=下り 中間。

トレイル

上り≧下り サスストロークが短い、ハードテールが多い、軽量。

クロスカントリー

上り>下り 競技性が高い、サスストロークがすごく短い、ハードテールが多い、軽量なカーボンフレームもある。

下り系は安定性重視、上り系は機動性重視なジオメトリになっています。

詳しい用途と楽しみ方はすくみずさんの記事をどうぞ。

Vassago Optimus Ti マルチロールなチタン製トレイルMTB
1年を通して、ロードバイクに乗らなくなった。 …といっても、もちろん自転車を辞めたわけではない。夏はMTB、冬はシクロクロスと、年中オフロード漬けの生活を送っている。 今回は愛車紹介ということで、夏場メインで乗っているMTB「V...

KTMはオートバイメーカーのイメージ

最初はルック車なのか?と思っていましたが、実は過去にはプロコンチームもありました。(デルコ・マルセイユプロヴァンスKTM フランス籍 ~2018年まで。現在チームはKTMの名が外れ、バイクはLOOKを使用しているようです。)

KTM LYCANのジャンルはオールマウンテン。アップダウンのあるトレイル、さらには下りも楽しめそうなバイクです。

フレーム素材はアルミ。サスはSR SUNTOUR EPIXON。サスはエアースプリングですが、そこまでいいものでも無いようです。

まあ、いきなりカーボンバイクやFOXのサスなんて猫に小判、豚に真珠です。林道で谷底に落とすかもしれませんし、転んで岩にたたきつけるかもしれませんので、丈夫(アルミフレーム)で細かいメンテナンス(安価なサスペンション)の必要もなさそうなので購入です。

お迎え直後のKTM LYCAN

お迎え直後のKTM LYCAN

近所のあさひ店舗にて受け取り。

受け取り時に一部グロメットが無いことに気づきましたが、後日部品を取り寄せてもらい対応して貰えました。

一か所だけグロメットがなかった

一か所だけグロメットがなかった

自宅から車で2時間弱のところに、公園内に無料の常設MTB専用コースがあることが判明。

専用コースとなっているのでハイカーがコース上を歩いていることはまずないので安心して走ることができます。(ごく稀に間違えて入ってくるハイカーの方も見えるので要注意!)

早速仲間と近隣のMTB専用コースへ

マウンテンバイク歴は26インチハードテールを里山のトレイル(マウンテンバイクOKの遊歩道)や公園で少し乗った程度。(里山トレイルは8割ほど押して歩いていたが。)

常設コースだし、サイクリングみたいなものだろうと考えていた。

ミニバンにマウンテンバイクを3台押し込んでコースへ

ミニバンにマウンテンバイクを3台押し込んでコースへ

到着してみると、朝からすでに数組が走っており、先客にコースのことを教えてもらう。準備ができた我々はいよいよコースへ。

コースに出た時の第一印象は、

MTB専用コース難しすぎ!
これは楽しい!!!
フルサスすごい!!!!

こぶし大の岩も、木の根もなんのその。

ロードに比べグリップ感が薄いので下りは怖いけど、登りでしっかり前荷重を掛ければしっかり走ってくれます。

風の強い冬場はMTBコースに通いマウンテンバイクの練習。回せば進むロードバイクとは違い、コースを見極めしっかり体全体で荷重を掛けないと走れません。

徐々にですができなかったことができるようになる、自身の成長を実感できるのもマウンテンバイクのいいところに感じます。

最初はまともに走ることができなかったコースですが、徐々にクリアできるようになっていく楽しさを体感しました。

2018年 SDA王滝(5月)にて、御嶽山を望む

2018年 SDA王滝(5月)にて、御嶽山を望む

こうして私のマウンテンバイク道がスタートしました。

完成車の状態から今

同じコースも何度も周回してくると飽きてきます。(贅沢だ)

今ではセルフディスカバリーアドベンチャー王滝とシマノ・バイカーズフェスティバルに参加しています。

KTM LYCAN 3.65 27.5

最近の仕様

初期に始めたカスタムはグリップ交換、フェンダー、ボトルゲージの取り付け。

KTM LYCAN 3.65 27.5

グリップはERGON。選んだ理由はオレンジがあったから(笑)

ERGON GA2を使用していましたが、現在はERGON GA3変えました。面が広くて手のひらで押せます。

フェンダーはRRP EnduroGuard。効果はよくわかりません。オレンジのラインが入っていて丁度いいドレスアップ。

ボトルゲージはSYNCROS TAILOR CAGE。フレームのスキマが小さいので横(右)出しタイプ。このフレームには500ml以上のボトルは入りません・・・

乗り込んでくるといろいろと変えてみたくなるもの。

チューブレスレディ化、ドロッパーポストの導入。

グリップ力の向上と、下りで後ろへ重心移動するため。

Mavic EN321, Stan's NoTubes, IRC MIBRO 27.5x2.3

ホイールは完成車でついてきたMavic EN321リムにStan’s NoTubesのリムテープを巻き、シーラントを入れチューブレスレディ化。

タイヤはIRC MIBRO 27.5×2.3でワイドサイズ化。しなやかでグリップ力が良い。

フロアポンプでビードも上がります。コツは根気と石鹸水を使うことです。

通勤での使用がメインになるので普段はContinental X-King 27.5×2.2をクリンチャーで運用、イベント時にチューブレスレディへ履き替えています。

GIANT CONTACT SL SWITCH SEAT POST

ドロッパーポストはGIANT CONTACT SL SWITCH SEAT POST。下りではサドルを下げて体を後ろに引くことで荷重を後ろに掛けることができる。

正面側にGIANTのロゴがあるのだが、ステルスで目立たない。よく目を凝らして見ないとメーカー名がわからないのはありがたい。

定期的に分解給脂しているが、最近ダンパーが弱くなってきた。ダンパーカートリッジのみの購入可能。

cbn GIANT CONTACT SL SWITCH SEAT POST

シートクランプはTNI 防水シートクランプ。フレーム内への水の侵入を防ぎます。

ポストに共締めしているパーツはTOPEAK DP Mount。サドルバッグがドロッパーポストを上下させたときに引っ掛かるのを防ぐのが目的。

TOPEAK DP Mount

ダボ穴がついているのでホルダーを取り付け、通勤時はテールライトを固定している。

cbn TOPEAK DP Mount

Nukeproof Horizon ライザーバー

アルミハンドルからカーボンハンドル Nukeproof Horizon ライザーバーで軽量化。少し切り詰めたい。

ハンドル回りは左側にドロッパーレバー、フォークのリモートレバーがあるのでややカオス。

XT・SLXミックス2x11速

コンポーネントは完成車の状態からグレードアップし、DEORE 3×10速からXT・SLXミックス2×11速に換装。

FD、RD、クランクの駆動系はSLX

FD、RD、クランクの駆動系はSLX、ブレーキレバー、シフトレバーの操作系とブレーキはXTとショップにてリーズナブルな仕様に組み直して貰いました。

シフトレバーの操作系とブレーキはXT

ふにゃっとした操作感がカッチリしたフィーリングになりました。

操作系は上位グレードがいいですね。

SHIMANO SLXクランク

ギアがワイドになりフロントがダブルになったことでトリプルに比べ操作がシンプルになりました。

シングルギアと悩みましたが今回は見送り。あぁ、楕円ギアとパワーメーターが欲しい。

REC-MOUNTS Type-4

サイコン周りはREC-MOUNTS Type-4。ステムに挟み込むタイプ。

マウントベースが余っていたので、ステーだけ追加購入。えっ?そのステーより安いサイコンマウントもあるだろう。って?お前も沼に引きずり込んでやろうか!うわなにをするやめr・・・

cbn REC-MOUNTSレックマウント沼

終わりに

勢いで購入したフルサスマウンテンバイク。バランス感覚を養えれば良いか。という考えで乗り出しましたが、最近ではグラベルありの通勤で大活躍です。

ディスクブレーキなので雨天の通勤も安心して乗れます。フルサスなのでリンク周りの汚れ落としは大変ですが。

KTM LYCAN 3.65 27.5

しかしながらオールマウンテンと言うことで、SDA王滝のように上りが続くコースだと重心位置が後ろ過ぎて乗りにくい。というのが本音。

ある程度サドルを前に出してはいますが、上りで踏み込みにくいポジションなのが悩みどころです。

次のバイクは29インチのカーボンフルサスクロカンか・・・!?

マウンテンバイク業界は規格の流れが早くて知識が追いつけません。(汗)

KTM Lycanは前15mm x100mm、後12mm x142mmのスルーアクスルなので当分の間は車輪の入手に困ることは無さそうですが、最近はBOOST規格(前15mm x110mm、後12mm x142mm)が主流になってきました。

ホイールメーカーはQRからスルーまで、アダプターでどの規格でも対応できるようなハブを出してくれるのでありがたいです。インチが変わると基本使いまわすことはできませんが・・・あっ、27.5プラス(27.9インチにセミファットタイヤを装着し、外径が29インチ相当になる)という規格もあるようですね。

よくわからないMTB規格

代表的なものを上げてみました。各メーカー次々と新商品を発売してくるので、本当は細かくいろいろあるはずですが、ざっくりと。

ホイール外径

3種類。26インチ、27.5インチ、29インチ

シャフトの種類

多数あり。

QR: 前100mm後135mm
スルーアクスル: 前15mm x100mm 後12mm x142mm(シャフト径mm x幅mm)
スルーアクスル BOOST: 前15mm x110mm 後12mm x142mm(シャフト径mm x幅mm)

詳しくは過去記事もどうぞ

自転車タイプ別・エンド幅(オーバーロックナット寸法)&軸の太さまとめ
ホイールを買う時、あるいは最近のディスクブレーキ対応ロードやMTBを買う時に考えておいたほうが良いことがあります。まず「クイックリリースか、スルーアクスル式か」ということ。そしてフレームとフォークの「エンド幅」です。

タイヤ外径

代表的なもの:26インチ、26プラス、27.5インチ、27.5プラス、29インチ、29プラス

次々と新しい規格、モデルが出てくるので、これだ!というところで手を出しにくいのもマウンテンバイクならではでしょうか。

マウンテンバイクの沼は広く深い・・・

スペックリスト

  • フレーム:Lycan 27.5″ サイズ:17
  • ハンドル:Nukeproof Horizon カーボンライザーバー 780mm up12mm
  • ステム:3T ARXII Rro 100mm 17°
  • サドル:ASTVTE SUN VT
  • シートポスト:GIANT CONTACT SL SWITCH SEAT POST
  • ホイール:Mavic EN321 27.5 / Shimano Deore M618 (Stan’s NoTubesリムテープ、シーラントでチューブレスレディ化済)
  • タイヤ:Continental X-King 27.5×2.2(通勤 クリンチャー) / IRC MIBRO 27.5×2.3(レース チューブレスレディ)
  • シフター:SHIMANO SL-M8000
  • ブレーキレバー:SHIMANO BL-M8000
  • クランク:SHIMANO FC-M7000 34-24T
  • ディレイラー:SHIMANO FD-M7000/RD-M7000
  • スプロケット:SHIMANO CS-M7000 11-42T
  • ブレーキ:SHIMANO BR-M8000
  • ペダル:SHIMANO PD-M520
  • 重量:14.6kg(ライト、サイコン、ツールボトル無し)

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著者
かななわ

東海圏を中心に気ままに走ります。連休を利用して各地をツーリングしたり、時には遠征ブルベ、サイクルイベントに行ったりします。オンロード中心ですが、最近はMTBでグラベルを走るのがお気に入り。メンテナンスはできる限り自分で。家が生えたので自転車組みたい放題!

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