Mavicの現行ホイール、またここ2〜3年のモデルとは関係ないと思われますが、それより以前の同社製ディスクブレーキ対応ホイールに乗っていて、もしハブからカタカタという音、クリック音、あるいは軋むような音がした場合は、要注意かもしれません。
数年前の様々なディスク用モデルで発生
下の動画(2018年8月投稿)はMavic Crossrideがその症状を呈していると思われる様子です。これはクイックリリースの締め方が不十分なわけでも、スポークがゆるんだわけでもないようです。
下も別の人によるCrossrideの異音報告。これは2015年4月の投稿。環境によって「カン!」とか「カカカカ!」と聞こえたりするようですね。でもこの方、ホイールを交換してもらえたものの代替品も同じ症状だったとか。
この方のCrossmax Eliteも同じです(2018年6月投稿)。
この症状はCrossride, Aksium One 700c disc, Crossroc, Crossmax, Crosstrail, XA Light等、様々なホイールでの発生が報告されています(主なソースは以下)。
- Mavic Response to Aksium Hub Issue, FYI – Reddit
- Mavic Warranty Response to Aksium Hub Issue, FYI – Reddit
- Mavic Crossride Disc 29 creaking noise – Bikeradar
Mavic Crosstiralでの事例(2014年5月投稿)。
Mavic XA Lightでの事例(2018年1月投稿)。
3ピース構造のハブが原因
この異音は、これらのホイールの一部で採用されていたハブが3ピース構造であったことに起因するようです。ハブ軸と両側のフランジが一体成型ではなく接着されているタイプのものがあり(外見からはわからないらしい)、使用するにつれてその接着剤が剥がれてくる(=delaminateする)のだそうです(Mavicがそのように回答したそうです)。
すると接着が弱くなっているフランジがスポークにひっぱられてこんなカタカタ音が出てしまうようです。
数は不明だが、Mavicホイールのいくつかでマルチピース・ハブが採用されており、Mavicの用語によればそれが「剥離」(delaminate)し、大きいホイールの破損に至ることがある。
ただ、Mavicにこの件で問い合わせた方は、保証期間を過ぎてはいるが無償修理の対象であるという回答をもらったにもかかわらず、その後は連絡が取れなくなった、という話もあり、同社のサポート体制はあまり評判は良くないのですが、いずれにしてもこの症状が出はじめたら継続使用は危険です。
立ちこぎの時や、ブレーキングでホイールをロックさせる時にこの音が出ることが多いようです。Mavicのサポートによると乗り続けているとバラバラになる可能性もあるらしいので、特にフロントホイールからこれが聞こえてきた場合は使用を中止したほうが良いでしょう。