新製品情報です。3Tが「世界でいちばん幅広」のエアロ・グラベルホイールをリリースしました。その名も「Discus 45 | 40 LTD」。最初の数字「45」はリムハイト45mmを意味し、次の数字「40」は最大対応タイヤ幅が40mmであることを意味しています。
公式 Discus 45 | 40 LTD – 3T Bike
リム内幅29mm 700×35-40cに対応
リム内幅は29mm。タイヤは700×35-40cに対応します。このリム幅は現時点で世界最広(さいこう?)だそうですが、なぜそんなに広くする必要があるのでしょうか?
空力性能の良いグラベルホイール
答えは勿論「エアロ」です。太いタイヤを細いリムに履かせると、タイヤとリムの段差のあたりで空気抵抗が多くなります。そのギャップを埋めるためにリム幅を広げると空力性能が良くなる、というデータがあるのでこういう製品が生まれたわけですね。ずっとエアロにこだわり続けてきた3Tらしいホイールと言えるでしょう。
するとターゲットはやはり高速グラベルライドやグラインデューロ等のレース志向のライダーでしょう。太いタイヤで速く走りたいならリムも太くないとダメだ、というのが3Tからの提案というわけです。
リム形状(NoseTail)は3T Exploroに最適化されてはいるが、どんなグラベルバイクもより速くなる、と公式サイトには書かれています。またリム幅が広いと極太タイヤを履いていてもコーナリングがより正確になるのだそうです(リムのエッジ部で転がることがなくなるため)。
フックレスではない
特筆すべき点は他に、最近流行の兆しを見せているフックレス・リムではなくフックド・リムであること。Continental GP5000 TL等、フックレス非対応のチューブレスタイヤを愛用している方には朗報ですが、今度どちらが主流になっていくのか気になるところですね。
ハブはイタリアの人気軽量パーツメーカーCarbon Tiが手掛けます。ニップルはブラスでスポークとワッシャーにはステンレススチールを使用。これはシーラントによる腐食防止を狙っているそうです。
スポークは空力に優れたSapim CX-Rayのストレートプルで前後とも24本。ニップルもSapim製。フリーハブはシマノ10/11スピードでSRAM XDRドライバーボディが同梱されます。スルーアクスルは100x12mm/142x12mm。
重量は前後で1665g(公差+/- 5%)。軽量とは言えないように思いますが、40mmハイト・40mmワイドのリムと考えると頑張ったのかもしれません。使用ハブとスポークを考えるとリムはかなり丈夫で重めなのかもしれないですね。
北米価格は$2,399。本日の為替レートでは約253,907円と、お値段はかなり張ります。国内価格を想像すると相当な高級品ですね。グラベルライダーの決戦用ホイールという感じかなと思います。