初めまして。黒澤ダイy…すみません、すみません! 名家で育ち、着付けや和琴が得意。責任感が強く曲がったことが大嫌いな駄文書き、nadokazuです。ブッブッブー、ですわ!
自分がはじめてロードを買ってから、早いものでもう10年以上が経過しました。なんですが、脚力は向上する兆しを一切見せません。
そして、はじめてのデジタル一眼レフを買ってから、もう20年以上が経過しています。なんですが、写真のワザマエが上達しそうな兆しも一切ありません。
10年経っても、20年経っても上達率ゼロ。ということは、もう一生へっぽこ自転車乗り&へっぽこカメラ好きのままでいることが確定事項です。悲しいけどコレ、現実なのよね。
そんな自分が「流行のVlogに便乗してやろう」という安直かつ発想レベルが低すぎる動機で自転車動画に手を出したら、どんなことになったか。案の定な仕上がりの動画ができあがって、生き恥をさらす羽目になりました。これは、もはや「当然の帰結」と言えるでしょう。片腹痛いですわ!
関連記事 流行の「Vlog」に安直に乗っかろうと、素人が動画編集に手を出してみた結果。
だがしかし!
「レースに負けたら機材を疑え レースに勝ったら自分を讃えろ」と、巻島パイセンも言っています。
つまり自転車もカメラも才能ゼロな自分が、普通のセンスや脚力を持った皆さんとの絶望的な能力差を埋めるには「機材に頼りきる」しか手段がありません。これは「仕方がないこと」で、「どうしようもないこと」なのです。
ですから、へっぽこ動画を少しでもそれっぽく演出するために、ジンバル雲台をポチッとしてしまった自分を、誰も責めることはできませんよね?
というわけで、動画撮影のセンスも経験も皆無なへっぽこが「ポチった機材の力に頼りきって動画を撮ったらどうなるか」を自分を実験台にして検証してみました。
結論を申し上げますわ!
ジンバル雲台、ごいごいすーです。センスと経験と能力の無さを、かなりのレベルで誤魔化せます。文明の利器ってすげーーー!!!
これはもう、説明するより見ていただいた方が早いでしょう。いろいろ雑に撮りまくった結果を、動画にまとめてみました。
おそらく冒頭の大型客船とキャリミのカットは、手動で撮るにはかなり難易度が高いはず。それはつまり「明るい望遠レンズ」を使わないと撮れない写真があるように、「ジンバルを使わないと(たぶん)撮れない」動画がある、ということを意味します。
「普通の人は持っていない機材を使うことで、かろうじてそれっぽく仕上げる」という自分みたいな撮影弱者が取り得る涙ぐましい生存戦略に、ジンバル雲台はこれ以上なく強力に合致してくれるのです。
センスもなければ、経験値もない。だから、機材の力で差を付けるしかない!それなら、もうジンバル雲台を買わない理由はありません。
もちろん、普通にセンスや経験がある皆さんが使ったら、それはそれはトンでもなく強力な武器になることも、間違いないでしょう。
結論、動画撮るならジンバル雲台が超オススメですわ!
事前準備なし。行き当たりばったり撮影ですわ!
ちなみに、この動画の撮影にあたっては、入念な準備と下調べを…一切していません。
もちろん地元なのでハンマーヘッドの先の公園には、背景に柵が入らずに海と客船を撮れる場所があるとか、赤レンガ倉庫や山下公園の撮影スポットについては知識がありました。
なんですが、「こんなアングルで、こんな感じに撮ろう」という計画や準備は皆無。そもそも本来であれば、ZHIYUN Crane-M2の「PFモード」「Lモード」「POVモード」などから、撮影したい内容にあわせて最適な挙動を行うモードに切り替える必要があります。
それなのに、自分は各モードがどんな挙動をするのか調べることもせず、極めていい加減に、適当そのものの撮影をしていました。なにしろ撮影日は、ジンバル雲台が家に届いてから2日目。「ようやく初期セットアップが終わって、iPhoneと接続できるようになった」ぐらいの状態でしたから。
なのでもう、完全に「行き当たりばったり」。走行シーンもハンドルとジンバルを一緒に握って、かろうじて撮影できたぐらいの体たらく(それなのに撮れた動画のクオリティは「アクションカムを凌駕するんじゃ…?」というレベルなのですから、ジンバルおそるべしです)。
初めてのジンバル雲台を使った撮影は、終始こんな感じ。ストレージを圧迫するだけのゴミクズデータも、大量に生産されています。なんですが、それでもまぁ、このサンプル動画ぐらいの映像は撮れてしまう。これはひとえに、ジンバル雲台の性能・機能故にです。
普通のセンスと撮影能力がある方が、きちんとした知識と撮影計画のもとでジンバル雲台を使ったら、どれだけ楽しい自転車動画ができるでしょうか。
みなさんの、若さと才能が羨ましいですわ!
使ったジンバル雲台はこちらですわ!
この動画の撮影で使った、つまりポチったジンバル雲台は「ZHIYUN Crane-M2」。
決め手になった特徴は、以下のとおりです。
スマートフォンとコンデジ(軽量ミラーレス含む)の両方で使える。
iPhone11 Proの動画撮影品質には、まったく不満を感じていません。動画用のカメラの必要性は、いまのところゼロです。なんですが、もしかすると、万一、わずかな可能性ではありますが、この先、動画専用にカメラが欲しくなってしまうかも…という確率だってゼロではないです。物事に「絶対」は、ありませんからね。
そんなときも、スマホとコンデジの両方が使えるこのモデルなら、「動画用にコンデジ買ったらジンバルも買い直し…!」という悲劇が発生しないので安心です!
本体のボタンでスマホ/カメラ側を操作して、録画の開始/終了ができる。
この機能は必須でしょう。録画開始/終了のたびに、いちいちスマホやカメラの録画ボタンをタッチするのは、さすが不便すぎです。しかも、対応機種ならズーム操作もOK!最高!
ちなみにiPhoneは専用アプリ「ZY Play」を使うことで、録画の開始/終了やズーム操作が可能でした。なんですが、このアプリ、カメラの切り替えではなく、デジタル処理でズームしてないですか? そりゃあ「機種ごとに作り替えてなんかしてらんねーよ!」という、アプリ提供側の事情はあるのでしょう。ですが、せっかくの望遠/広角レンズを切り捨てるのは、11Pro使いには酷な選択です…。
本体からのリモート操作の対応機種に、これから欲しくなるかもしれないカメラが含まれている/含まれる可能性がある。
「動画用にコンパクトデジカメが欲しい!」こんな感情がブチ上がる可能性は、いまのところゼロです。本当です。ただし、欲しくなってしまったときに、選ぶモデルは決まっています。「SONYのRX100シリーズかZV-1」、またはPanasonicの「LUMIX DC-G100」で間違いありません。
リモート操作の対応状況は、モデル選定時の最重要事項のひとつですがRX100シリーズとZV-1は対応済み。Pana機もミラーレスのGFシリーズが対応済みなので、きっとDC-G100も対応してくれる…はず。
というわけで、万一、ヤバい感情がわき上がってきても、ジンバル側の対応準備はできているので安心していられます。
ネット上に設定や活用情報が割と豊富にある。
ジンバル雲台って、最初に3軸のバランスをとる初期セットアップが無茶苦茶面倒でコツがいるんですね。買うまで知りませんでした。幸いにして「Crane-M2」の初期セットアップ方法を解説したブログや動画を容易に発見できたので、なんとか起動にこぎつけることができています。ありがてぇ…ありがてぇ…。いや、でもこれ公式のマニュアルだけじゃ、絶対初期セットアップ完了できなかったでしょうね…。
スマホアプリで細かな設定がチューニングできる。
まだ試していないし、そもそも詳細まったくわかっていません。なんですが、こんなことができる、ということは使い込んでいって「もう少しココが…」と感じた部分が、自分でも調整できる余地があるということですよね。これは、絶大な安心感を感じられるポイントです。「お前みたいなのが、そこまで使い込めるの?」と聞かれたら、思いっきり言葉を濁さざるを得ないところではありますが。
限定セールかなにかで、32,400円が25,920円になっていた。
一旦カートにいれたまま迷っていたら、こんな表示が出てきてビックリ。待て、これは孔明の罠だ!という心の声が聞こえたりもしましたが、最後はこれが決め手になってポチってしまいました。
…と、こうして書いてみると、いろいろ検討したつもりになっていただけで、ぜんぜん深く考えずに決めているのがモロわかり。機能や性能、品質に他メーカーのジンバル雲台とどれぐらいの差があるのは、正直まったくわかっていません。
もしかして、もっと機能が良くてコスパの高いジンバル雲台が、ほかにもあるのかも。この辺は、ぜひ詳しい方のご意見をいただきたいところですわ!
iPhoneの映像品質に、不満ありませんわ!ですが…
冒頭のサンプル動画で撮影に使ったカメラは最近流行のVlog向きデジカメ(SONYの「VLOGCAM ZV-1」とか、Panasonicの「LUMIX DC-G100」)ではなく、スマホです。「iPhone 11 Pro Max」だけしか使っていません。
しつこく何度も書いているように、映像品質への不満は皆無。まぁ、被写界深度の浅いシネマティックな動画が撮りたい!とか思い出すと別なのでしょうが、自転車動画でそこまで凝った映像の必要性は今のところ感じないですね。
だがしかし!iPhoneで撮影していて浮かび上がった、非っっっっっっ常に大きな問題がひとつ。
それは「ジンバルを使って撮っているあいだじゅう、ずっとスマホが使えない」ということ。メールやLINEやTwitterがチェックできないどころか、いまが何時何分なのかすらわかりません。コンビニでキャッシュレス決済しようと思ったときに、ジンバルを取り出さないといけない…って、これなんて罰ゲームですか?
「撮影が終わったら、都度ジンバルから取り外せばいいだけだろう」って? そうしたら、撮るときにバランス取りのセッティングからやり直さないといけなくなって、撮影開始までの手間が激増するのですよ!まったく現実的ではありません。
そんなわけで、iPhoneをカメラに使うとスマホを使いたいときにジンバルに装着したまま操作することになって、それはそれは面倒なことになります。iPhoneの撮影機能・動画品質をフル活用するのと、完全なトレードオフ。
…はっ!まさか、コレがトリガーになって「動画用のデジカメ欲しい」という感情が発生してしまう?いやいや、まさか…そんな…。でもまぁ、8月末に販売開始のDC-G100の対応状況ぐらいは、チェックしておいたほうがイイ…かも…?
あ、それと動画の被写体になっているキャリーミーは、横浜・山下町のオシャレ自転車ショップ(折りたたみ自転車、ミニベロ専門店) 「GREEN CYCLE STATION(@GCS_HP)」さんで、ブロンプトンのメンテ待ち時間の試乗にお借りしたものです。
「おりたたぶ」の最新話に感化されてつい…とかでは、決してありませんわ!
まとめに入りますわ!
専門機材を使わないと撮れなかったような動画でも、ジンバル雲台を使うと近い表現が簡単に実現できたりします。撮影のコツや雲台の挙動に関する知識を会得すれば、素人ばなれした映像表現だって可能になるでしょう。
そんな動画ガチ勢の方々はもちろんですが、動画撮影に関する深い知識がなくて…という方でも大丈夫。それなりに見栄えのする映像が、割と苦労せず撮れてしまいます。
スマホ/コンデジ用ジンバル雲台なら、気になる機材重量/サイズも許容範囲を大きく超えることは少ないはずです。自転車と動画撮影を、一緒に楽しみたい!ジンバル雲台は、そんな自転車乗りの強力な武器になってくれます。
つまり!ガチ勢も初心者も、動画を撮るなら迷わずジンバル雲台を買うべきなのです!
熱いハートがあれば、何でもできますわ! さあ、共に参りましょう!新たな沼へ!