オランダを本拠地とするUCIワールドチームTeam Jumbo-Visma(ユンボ・ヴィスマ)は、ツール・ド・フランス2020 参加全チームの使用機材一覧でも紹介したように、車体はBianchi Oltre XR4とSpecialissima、ホイールはシマノを使うことになっています。
しかし上の写真、リアはデュラエースですが、フロントホイールはシマノ製ではないように見えます。メーカーロゴが消されているこのホイール、一体何でしょう?
軽量化以外にも理由がある?
ユンボ・ヴィスマは最近、山岳を含むステージでこの謎のフロントホイールを使うことがよくあり海外でちょっとした話題になっています。下は8月のツール・ド・レン(Tour de l’Ain)を走るスロベニア出身のオールラウンダー、プリモシュ・ログリッチ。やはり同じミドルハイト・18本スポークのフロントホイールです。ハブの形状もシマノのそれではありません。彼は今年のクリテリウム・デュ・ドーフィネでもこのフロントホイールでステージ優勝しています。
cyclingtips.comによると、最近ユンボ・ヴィスマのBianchi Oltre XR4がブラックペイントなのは軽量化のためであり(明るい色のほうが塗膜が厚くなり重くなるのだそうです)、さらなる軽量化のためにこのホイールが選ばれているのだろう、とのことです。
このCorima WS+チューブラーフロントホイールはShimano Dura-Ace C40チューブラーよりも147g軽量なのだ。無論、ユンボ・ヴィスマはCorimaより10gだけ重いシマノの登坂向きDura-Ace C24カーボンチューブラーを選ぶこともできただろう。だがそれはコリマよりもリムが浅く、エアロ性能で劣る。
どうやらログリッチをはじめユンボ・ヴィスマが山岳で使用しているフロントホイールはCorima WS+ 32mm Tubularであると思われます。そしてこのホイールを選択した理由は、軽量化以外にも若干の空力性能に期待しているところもありそうです。
Corima ロードホイールのラインナップ
コリマの現在のロードバイク用ホイールには、ログリッチ使用モデルと思われるWS+の他に、MCC WS+、MCC DX、WS Black、WS Black DXといった5つのモデルがラインナップされています。
公式 Carbon wheels for road – Road carbon wheels – Corima
モデル名がややこしいので整理すると、「WS」はの「W」はワイドリムを意味し、「S」はアルミ製の高級「Corima S hub」という意味。これはフロントスポーク18本、リアが20本。「MSS」はカーボンスポーク12本のモデル。WS Blackはミドルグレードで(少しだけ重くコストダウンが図られています)、DXはディスクブレーキモデル、という読み方です。
リムハイトは32mm、47mm、58mmがラインナップされていますが58mmはWS+とWS Blackのみ。
カーボンスポークでかつディスクブレーキ対応モデルのMCC DX 32mm/47mmは今年2021年の春に発表された新モデルで、チューブラー版とクリンチャー版があります。
基本的にどのモデルもデカールのカラーが選べて、WS+から上のモデルではオプションでセラミックベアリングを選択することもできます。
コリマのウェブサイトはあまり詳細な情報がないのですが、気になる方は自分に合いそうなモデルを探してみてはどうでしょうか。カーボンスポークのMCC/MCC DXの実力も大変気になるところですが、ログリッチになりきってリムブレーキ版のWS+でヒルクライム、というのも楽しそうですね!
ベラチで今月のみコリマが6000円OFF!
この話題のコリマホイールについて、スイスの海外通販老舗ベラチスポーツが「ツール・ド・フランス特別プロモーション」を実施中です。
shop Corima 2021 wheels – Bellati Sport
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9月中のコリマホイールの注文に限り、送料が50%OFFになります。日本円で約6,000円弱の割引きになるので、狙っていた方はチャンスです。
コリマのホイールは前後ペアでも、フロントだけ・リアだけの販売もあります。フロントだけコリマ、という選択もなかなか面白そうですよね。
なおどのモデルも発送までのリードタイムが3〜4週間ほどかかるので納期だけご注意。MCC DXやWS+などの上位モデルでは勿論セラミックベアリングも選べます。ロゴのデカールも選択可。
サイトに掲載されていないモデルについても、聞いてみるとほとんど取り寄せてくれると思います。
ご参考までに、注文から到着までの期間、また日本で発生する消費税については実際に私がベラチスポーツからホイールを購入した際のレポート記事があるのでそちらもあわせてご参照ください。