SRAM傘下のRockShoxがグラベル用サスペンション Rudy Ultimate XPLRを発表しました。先日この記事でお伝えしたSRAMのグラベルコンポーネント「XPRL」ファミリーの一部となる製品です。
同傘下のZIPPからは101 XPRLグラベルホイールが、RockShoxからはワイヤレス・ドロッパーポストのReverb AXS XPLRに加えてこのRudy Ultimate XPLRサスペンションも仲間入りです。
30/40mmトラベル・タイヤクリアランス50mm
Rudy Ultimate XPLRはアッパーチューブ30mm、トラベル量は30mmまたは40mm。スプリングはSolo Airでダンパーは軽量なCharger Race Day。フルレンジのリバウンド調整が可能でロックアウト付き。フォークオフセット(700c)は45mmまたは51mm。最大タイヤ幅は50mmで対応ローター径は160mm/180mm。
重量は30mmトラベル版で1,215g。フェンダーはロングもショートもボルトオンで対応可。カラーはGloss BlackとKwiqsandの2タイプ。定価は$799(本日レートで約8.8万円)…とやや高価ですが、これを搭載したお買い得な完成車も出始めています。
Canyon Grizlが早速の採用
下はCanyon Grizl CF SL 8 Suspension完成車ですが、Rudy Ultimate XPLR搭載の3モデルがラインナップされています。SRAM Force XPLR組みだと¥579,000ですが、Shimano GRX RX810組みなら¥369,000と、このスペックにしては買いやすい価格ではないでしょうか。
SRAMのXPLRシリーズは既存のeTap AXSに対するグラベル・アドオン(オプション)的な内容ではありますが、これで大御所ではシマノのGRX、カンパニョロのEkar、スラムのXplrとグラベルコンポが出揃ったことになります。
グラベル用サスペンションを傘下のRockshoxから出せるところはSRAMの強みですね。グラベル向けのフロントサスペンションがどれだけ普及するのは未知数ですが、GRXやEkarのサスペンションが出たりしたら面白いことになりそうです。シマノについては今年、ドロッパーポストとサスペンションのワイヤレスコントロールの特許申請が確認されているので現実味はあるかも?
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