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パワーメーター

シマノの新型パワーメーターDura-Ace FC-R9200-PとUltegra FC-R8100-Pはクランク素材・製法が変更され予測精度が向上する

9月1日に発表されたシマノの新型デュラエースとアルテグラ。駆動系については各メディアによるファーストインプレッションを目にすることができますが、何故かパワーメーターについての話題が皆無。それもそのはず、シマノはEurobikeに試用可能な新型パワーメーターを展示しておらず、レビュー用サンプルが出回るのは10月、広く入手可能になるのは12月なのだそうです。

FC-R9200-P

FC-R9200-P © Shimano

そのためアムステルダム在住の著名ブロガー・DC Rainmaker氏がシマノの新型パワーメーター(Dura-Ace FC-R9200-PとUltegra FC-R8100-P)について、同社のパワーメーター開発チームに取材を行い、YouTube動画とブログ記事で製品概要を紹介しています。

出典 Shimano’s Dura-Ace & Ultegra Power Meter (2nd Gen): Technical Deep-Dive – DC Rainmaker

新型と旧型との共通点

以下、記事の概要です(抄訳)。動画でもほぼ同じ内容がコンパクトに語られています。

  • R9100P(先代Dura-Aceのパワーメータークランク)とR8000P(先代Ultegraのパワーメータークランク)から変わらない点は以下
    • 300時間のバッテリーライフ
    • 内蔵の充電可能バッテリー
    • 重量も同じ(但し新しいクランクアームはチェーンリングによって最大60g重くなる)
    • +/-2%の精度は変わらず
    • ANT+/Bluetooth Smart通信(トータルパワー・パワーバランス・ケイデンス)
    • ケイデンスとクランクアームのポジション検知のためにフレームにマグネットが必要
    • アクティブ気温補正も同じ
    • ひずみゲージも同じ位置に配置される
    • 両側計測である
    • +/-2%の精度は、シマノによればテストでは+/-1%〜+/-1.5%に近いという

新型のFC-R9200-P/FC-R8100-Pでの変更点

  • 先代モデルからの変更点は以下
    • R9100PやR8000Pでは、クランクアームチームがクランクアームを作った後にパワーメーターが「後付け」されたものだった。その素材と製法のため、パワーメーターのひずみゲージは一貫性を保つのが難しくなっていた。これはシマノに限らず、ポッドを接着するStages Powerや4iiiiでも同じだった(しかし興味深いことにそれ以前のシマノクランクでこの問題は発生していなかった)
    • R9200/R8100では、シマノは緊密に連携したチームとして開発にあたり、クランク素材や製造プロセスはパワーメーターの内包・付加をサポートすべく設計された(以前は「ベストエフォート」だった)
    • シマノのチームリーダーは「ひずみゲージにより良い予測性を持たせるためにクランクアームの素材を再開発した」と述べた。以前の素材は予測可能なものではなかったことが不具合の核心だったので、これは特筆すべきことだ
    • クランクアームの素材と製造プロセスが変更された
    • バッテリーキャップが交換可能なものに変更された
    • バッテリーはスパイダーのトップではなくサイドに来る
    • バッテリーコネクターケーブルは新しいDi2リアディレイラーのケーブルと同じものを使えるよう変更された
  • なお新しいDura-AceとUltegraのパワーメーターは全く同じものになる。クランクアーム素材だけが異なる
  • Ultegraパワーメーターは$1,160でDura-Aceは$1,470になる
  • 外観的には先代製品に比べてコネクターとポッドの位置以外は大きい違いはない。意味のある変更は事実上、クランクアームとなる

今後の展開

  • 今後の展開としては、シマノはANT+とサイクリングダイナミクス・スタンダードのサポートを計画している。これはパイオニアが持っていた全ての機能をカバーしはしないが、シマノは標準をサポートしたいと繰り返し語っていた
  • それらのデータは全て新しいシマノのサイトにアップロードできる
  • しかしオープンスタンダードを支持することによってシマノ以外とのプレイヤーとも組み合わせられるようになるだろう。WahooやStages, Hammerheadのような会社が、今年後半にシマノユーザーがやってくる前にサイクリングダイナミクスに完全に対応する良い理由にもなる

新型パワーメーターではクランク素材と製法を見直すことで精度の向上が計られているようですね。また今回は最初からパワーメーターの組み込みを前提とした設計が行われているとのことなので期待が持てそうです。

ケイデンス計測に加速度センサーを使用せずマグネットが必要な点などはやや謎ですが、「信頼性の向上」が大きいコンセプトになっている新型デュラエースですから、多少の不便は残してでもとにかく精度と信頼性にフォーカスしたものになっているのかもしれませんね。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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