フレーム・完成車

Superstrata Classic:クラファンで注目を集めた3Dプリントフレームのロードバイクが残念な評価を受ける

英Bikeradarが2年ほど前にクラウドファンディングで注目を集めたSuperstrata Classicの試乗インプレ記事を掲載しています。Superstrataは3Dプリントでオーダーメイドされ、シートチューブがない独特のデザインで当時話題を集めていました。

出典 Superstrata Classic review – BikeRadar
公式 Superstrata Bike

非常に価値が低い

以下、記事の抜粋・抄訳です。

  • SuperstrataはSuperstrata ClassicのためにクラウドファンディングのIndiegogoで500万ドル以上の資金を集めた
  • Superstrataの背後にあるArevoという会社は航空産業のAirbus向けにカーボンパーツを作るなどして技術力はある(ようだ)
  • フレームは産業グレードのサーモプラスティック・カーボン(カーボン繊維とナイロンポリマー)から作られており、より耐衝撃性が高いだけでなく伝統的なカーボン・レジン構造よりも製造時のエネルギーが少ないとされている(エコである)。またサーモプラスティックはリサイクルもしやすいという
  • フレームの大きい特徴はシートチューブがない点で、Superstrataによると軽量化に役立つそうだがフレーム公称重量は1.34kgであり、モダンロードバイクとしては重い。テスト用完成車は11.64kgあった
  • FDマウントがないので1x専用である
  • シートチューブ(に相当するもの)は156mmしかなく、調整域は非常に少ない。シートポストを下げたい場合はポストをカットする必要も出てくる。付属のシートポストでは上側には50mmも調整できない
  • リアエンドは185mmのスルーアクスルで、142mmのホイールに合わせるために両側にアロイ製のインサートが必要になる。このエンド幅はSuperstrataのE-bikeバージョン(ハブモーター式)では必要になるが、Classicでは特に意味がないように見える
  • ジオメトリはカスタムビルドのため非公開だが、筆者が受け取ったテストバイクのヘッドアングルは約68度で、典型的なロードバイクの72〜73度に比べるとMTB寄り。トレイル量はハンドリングの素晴らしいCannondale SuperSix Evoに比べると30mm長い(トレイル量が大きいとレスポンスは遅くなる)
  • シートチューブ角は76度で多くのロードバイクより立っている
  • ホイールベースは1032mmと極めて長く、チェーンステーは432mm。これもパフォーマンスロードバイクを基準にすると長い
  • 全体的な乗り心地はまずまずで、シートポストがないわりには剛性も十分あり、スプリントや激坂でも安定感はある。また剛性があるにもかかわらず非常に快適である
  • しかし過剰な重量と低グレードなホイールとタイヤ、奇妙なヘッドアングルの選択によってハンドリングが台無しになっている。ステアリングは遅く、ハンドリングは重い。加速への反応も良くない。下りでは前に押していこうとするし、アンダーステアである
  • ブレーキがひどいのでハンドリングのバランスも簡単でない
  • Pro(シマノのPROとは関係がない)5.0 Passというメカニカルディスクブレーキが採用されており、悲惨な性能である
  • コンポはL-TwooのR9リアディレイラーとG9シフターのミックスで、RRPのツーピースクランク、11スピードのSunshine 11-28tカセット。G9シフターのダウンシフト・トリガーは位置が高すぎて下ハンからは指が届かない
  • ノーブランドのリムは内径19mm・外径26.3mmでControltechのハブにF32/R36スポークで組まれているが、チューブレスレディではない。タイヤとホイールの合計重量はフロント1.92kg、リア2.21kgでどんな加速も無駄になる感じがある。700×28のKenda Kwestタイヤも鈍重で生命感がない
  • 全体的に言ってSuperstrataはフラットバーE-Bikeのデザインをロードバイクに持ち込んだかのようなデザインで、見た目は独特だが結果は残念なものだった
  • 値段に見合わない品質のコンポーネントが使われているせいもあり、ライド感は残念なバイクである。非常に価値が低い
  • 次世代モデルでは私が感じた欠点は改善されるかもしれないが、現時点でSuperstrata Classicをおすすめすることはできない

Bikeradarによる評価は星1つで、かなりガッカリ感の高いバイクとして受け止められたようです。しかしノーブランドのホイールとKendaのタイヤがかなり良くないことも原因のように見えるので、それらを交換した場合の乗り心地も気になるところですね。

しかし完成車で2800ドル(本記事時点のレートで36.7万円)であることを考えると、足回りはもっと良いものを使うべきではないかという評価なのでしょう。

コクピットにはFSAのACRインターナルステム・ヘッドセットシステムが使われていますが、インターナル・ケーブリングだとメカニカルディスクブレーキには抵抗が大きすぎてさらに不利になっているのかもしれませんね。曲がりにくいことに加え、ブレーキも効きにくいのでさらに扱いにくく感じられるようです。リアエンド幅もコスト削減が理由なのでしょうか。

Superstrataについては海外掲示板Redditでも品質の低さを批判するスレッドが見られます。

参考 I received my Superstrata bicycle and the build quality is ****

製造はベトナム。塗装や仕上げがひどく、スルーアクスルがフロントフォークにねじ込めないという書き込みがあります。サポートもあまり返事をくれないらしく、今後どうなるかやや心配です。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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