Arenberg RH-1という4Kカメラ内蔵ヘルメットがKickstarterに登場しています。Arenbergはオーストラリア・シドニーの会社。アパレルも手掛けており、ブランド名はパリ=ルーベでお馴染みのアランベールに由来するものでしょう(英語読みではアレンバーグ)。
公式 RH-1 Performance Cycling Helmet with integrated video camera by Arenberg — Kickstarter
4K30録画・720pライブ配信に対応
仕様的には次のようになっています。
- 世界初の4Kカメラ内蔵・720pストリーミング対応のパフォーマンス・ヘルメット
- ロードバイクまたはクロスカントリーMTBでの使用を想定。レース対応
- SONY CMOSイメージセンサー搭載
- 自社製EYE Live Appを通じてEYE(独自プラットフォーム)またはYouTube・Facebook・WhatsAppにストリーミング可能
- 記録は最大4k/30fps, 1080p/90fps
- ストリーミング時は720p/30fps
- 静止画は最大1200万画素
- AIを駆使したデジタル・ジャイロ手ぶれ搭載
- 1回の充電で3時間の録画が可能
- 取り外し可能なSDカード
- 充電とデータ転送はUSB-C
- アプリではStravaのライド情報をオーバーレイできる
- その他のトレーニング用アプリ(詳細不明)の情報も重ねられる
- ヘルメット後部に録画スタート・ストップのボタンがある
- 専用のハンドルバーマウント・リモコンも容易され、Apple Watchとの連携も可能
- Apple Watchからはボイスコントロールも可能
- スマホとリモコンとはWIFI/Bluetooth接続
- ヘルメット本体はMIPS対応
- サイズはMedium (52-58cm)とLarge (59-62cm)
- 重量は約375g(予定。サイズ不明)
以下、カメラの詳細です:
静止画
- 解像度 – 12M / 10M / 8M/ 5M / 3M
- ISO – Auto/400/800/1600/3200
- 連写 – On / Off
動画
- 4K@30fps
- 1080@90fps
- 1080@60fps
- 1080@30fps
- 720p@120fps
- 720p@90fps
- 720p@60fps
- 720p@30fps
- Slow mo On / Off
- 自動録画 On / Off / Phone
- 手ぶれ補正 On / Off
レンズ焦点距離または画角についての記載がないのはなんとも残念。サンプル動画を見る限りGoProの普通の広角モードはあるようですが…
4K/60には対応していませんが、1080p/60fpsが使えれば普段の車載動画には十分でしょう。「Aiを駆使した手ぶれ補正」は詳細不明ですが、普通に画面クロップ式を意味するものと思います。
Stravaのライド情報を編集時以外にストリーミング時にもオーバーレイできるのか、またStrava以外のどんなアプリのデータを載せられるのか等、不明な点は多々ありますが、YouTubeでのライブ配信を考えている方はちょっと興味があるのではないでしょうか。
ストリーミングは720p/30fpsとのことで、ここもGoProの1080p/60fpsに比べると物足りない感じはします。カメラの性能自体はGoPro Hero 9のような最新のアクションカメラにはさすがに及ばないでしょう。それでもヘルメット一体型であることにメリットを感じる、という方のためのニッチなプロダクトです。
ヘルメット本体はMIPSと協業しているらしいので安全性についてはお墨付きと言えるでしょう。
プレッジは約3万円から
このプロジェクト、約740万円の支援が目標で、本記事執筆時点では166.5万円のプレッジが集まっています。ヘルメット本体を含むプレッジは390AUDなので、日本円で約2.9〜3万円といったところでしょうか。
プロジェクトが成功したら2021年1月に生産開始、3月に発送開始とされています。
気になる点としては、ヘルメットまたはカメラが壊れた場合にどうなるのかということ。カメラは取り外しできない仕様です(取り外すとヘルメットとしての機能は果たせなくなる、とFAQに書かれています)。カメラが壊れたら普通のヘルメット、ヘルメットが壊れたらカメラも終了ということになりそうです。
このArenbergという会社、手掛けている専用アプリ及びプラットフォームの「EYE」というものも考えると、結構大掛かりなことをやろうとしている気もしますが、皆さんのご感想はどうでしょうか。