サイクリング

高速バス輪行で「栃木県佐野市」に行ってみた。走る!観る!そして食べる!!【訳あって佐野ラーメンをスルー】

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中年nadokazuの住む惑星は、無機知性体ブツヨックに支配されていた。ある日、ひょんなことからnadokazuは物欲を滅ぼすことができる剣を手にする。

というわけで、今回の駄文はこちら!

栃木県佐野市に行こう。高速バスで!

栃木県佐野市。厄除け大師と佐野ラーメンだけでしか知られていないが知られる同市で、輪行サイクリングしてきました。

きっかけは「高速バスのタダ券があるから」という、身もフタもないもの。そして佐野については「厄除け大師とラーメンとアウトレット」ぐらいの認知レベルしかありません。「どうせロードサイド店舗が並ぶ典型的地方都市の風景のなかを走って、ラーメン食べて帰ってくるだけになるんだろうな〜」などと失礼きわまりないことを思っていて、期待値ゼロ。

なんですが!

高速バスでの輪行も、佐野エリアでのゆるポタも、想像以上の楽しさ。わたくし、佐野のことを舐めておりました。佐野市の皆様、関係各位様、申し訳ございません。焼き土下座で身を焼いて、反省いたします。心の中で。

佐野ってどんなとこ?

佐野観光協会のサイトによると、『日本名水百選に選ばれた「出流原弁天池湧水」、万葉集にも詠まれかたくりの花が群生する「三毳山」、令和3年4月現在、国指定史跡になった「唐沢山城跡」などの自然・歴史・文化的財産が各所にあります。 』とのこと。厄除け大師とラーメンだけじゃなかった! むしろ、思ってたよりも全然多くの見どころがありそう。

映えっ映えの観光スポットを、これ見よがしにひけらかすのではなく「ほら、こういうの好きなんでしょ?」と、静かに突き刺してくる佐野エリア。「冴えないヤツだとぞんざいに扱っていたら、思いもよらない実力を隠し持っていて周囲を驚かせる」タイプのモブキャラですね。

片道無料の代償は、ペンギン様の経済支配!

今回の旅のきっかけになったタダ券は、JR東日本の銀行「JRE BANK」(中身は楽天銀行)の特典。条件達成者に配布される、JRバス関東の「マロニエ新宿号/マロニエ東京号(東京・新宿〜佐野間)」の無料クーポンです。

税込1,600円の高速バス運賃が無料! という旅好きにはメチャおいしい特典なのですが、獲得にはいろいろ条件達成が必要。結局メインのクレジットカードはびゅうカード、キャッシュレス決済はSuica、そして銀行までJRE BANKに…。と、ありとあらゆる支払いをJR東日本に差し出すことで、ようやく条件を満たしました。

こうしてできあがったのは、すべての収入がJR東日本を通じて消えていく地獄の構図。無料の高速バスクーポンと引き換えに、いつの間にか家計の生殺与奪の権がペンギン様によって完全掌握されていたのです…!

トランクルームへの持ち込みは有料?

無料クーポンが降ってきたら、次に席を確保します。オンライン予約だと決済が必要になっちゃうので、コールセンターに電話してクーポン利用の旨をお話しします。座席番号が電話口で指定されるので、当日マロニエ号に乗車する前に運転手さんにクーポン利用を伝えつつスマートフォンの画面を見せながら利用手続きの操作を行います。乗車前に画面を操作しちゃうと、クーポンが利用済みとして処理されちゃうので要注意!

輪行自転車の積載に関しては、電話予約したときに伺うと「無料」とのこと。ただしJRバス関東のサイトには「有料持ち込み荷物になる」旨の記載もあるので、事前に問い合わせをしておくのがベターでしょう。

トランクルームへの積載は、自分自身で行います。四つん這いにならないと奥に進めないぐらいの高さなので、サイズが大きめの折り畳みやフルサイズロードだと横倒しにする必要があるかも。ブロンプトンであれば、高さは余裕でした。あと転倒防止用に、トランク内のバーに自転車を固定するためのストラップを用意しておいた方がいいです。

高速バスは侮れない! 乗り換えなしで現地へ!!

東京駅から鉄道で佐野方面に向かうと、JR利用なら小山駅経由での乗り換えが必須。東武鉄道やTXを併用すると、価格メリットはあるものの乗り換えが2〜3回に増加します。そのうえJR両毛線も東武佐野線も、日中の運行本数が1時間に1本しかありません。

シートは横向きロングシートで、最後尾車両への移動や階段昇降の負荷がプラスオン。サイクリングする前にHPを削られまくって、あまり積極的には使いたいとは思えないのが正直なところ。

それが!

高速バスのマロニエ号なら、東京駅から佐野新都市バスターミナルに直通。横幅は若干控え目ですが、リクライニングするシートで快適に過ごせます。

全席にUSB(Type-A)の電源も付いていて、指定席&乗り換えなし! 自分が乗車した日は渋滞もなく、余裕の定刻到着。車両最後尾にはお手洗いもあって、とても快適な旅ができました。

鉄道だと乗り換え必須の場所でサイクリングしたいとき、輪行手段に「高速バス」って実はかなり魅力的な選択肢なのでは…? という認識を新たにしました。

佐野で最初に向かうのは「いもフライ」の江原商店!

バスターミナルでブロンプトンを組み立てて、走り出したのは10時30分頃。最初に向かったのは佐野ラーメンのお店……ではなく、佐野ラーメンに隠されたB級グルメ「いもフライ」の「江原商店」です。

ここは佐野市観光協会のサイトでも、「老舗中の老舗」と案内されている定番店。バスターミナルから約2kmしかないので脚力体力の消費は皆無ですが、もちろん朝食を抜いてお腹は準備万端。

今日は「いもフライ」で最初に小腹を満たしたあと、走ってカロリーを消費。そして空腹が臨界状態に達したところで、本命の佐野ラーメンが登場する…! という完璧なプランを、前日のうちに組み立てています。この時点で、勝利は約束されたも同然です。

江原商店の店内に入ると、揚げ物のいい香りが鼻孔を突き抜けます。これは1本だけだと後悔必至だと瞬時に判断して、2本を注文しました。

300円払って外のベンチで待っていると、揚げたてを持ってきてもらえたうえにウェットティッシュまで用意されています。これはありがたい!

早速いただきますが、これ「ポテトフライ」とは完全に別モノですね。それもそのはずで、「蒸したジャガイモを串に刺して衣をつけて揚げた後、ソースをかけて仕上げた」とのこと。衣が厚めで、1本だけでも結構なボリューム。そこにソースの甘みも加わって、2本いただいたらお腹がすっかり満たされてしまいました。

ひと息ついたところで、ふとお店の向かいの駐車場に目がとまります。そこに放置されているのは、初代ミニカ! しかもピックアップじゃねーか!! 今となっては貴重な車両だと思いますが、このまま朽ち果ててしまうんでしょうね。

定番、佐野厄除け大師! …を華麗にスルー。

小腹をチョイと満たすだけ、のつもりが予想以上の腹パンになってしまいました。胃の中に鎮座する、どっしりとした存在感のいもフライ×2本。でも大丈夫! 今日は自転車に乗っていますから、すぐ腹ペコになれるはず。消しちゃいなよ、そんな満腹なんか!

次の目的地は、名水百選認定の出流原弁天池。距離は10km程度で、途中には佐野観光の定番中の定番とも言える有名スポット「佐野厄除け大師」があります。

天慶7年(944年)創建で、厄除け・方位除けの名所。普通に考えれば立ち寄らない理由はありません。ダラダラ走って、そろそろ到着しそうだな…と思ったそのとき! 大量のインバウンド風観光客の方々が、観光バスから降りてくるところに鉢合わせしました。うん、スルーでいいか!

教科書で見た「直訴の人」の生家!

佐野厄除け大師をスルーして走り続けていると、「田中正造翁旧宅」という看板が。田中…正造…? 聞いたことある名前だけど、誰だっけ? …あ、社会の教科書! 直訴の人か!!

生家に立ち寄ったところで、正直どうということはありません。ですが建物ひとつで「教科書で見かけたことがあった歴史的事実」が、急に実在感をもって立ち上がってくる。この解像度の上がり方は、とても興味深いですね。

百名水のすぐ隣に、清水寺っぽい舞台あり!

ゆるゆる走って、出流原弁天池に到着! 駐車場の脇には、ちゃんとサイクルスタンドが用意されているじゃありませんか! 自分が乗っている自転車には、ほぼ全車スタンドを装着しているので直接のメリットはありません。でもサイクルスタンドは「自転車乗りの来訪を歓迎してくれている場所」であることを示す、確実なアイコン。素直に嬉しく感じます。

ちなみにこのサイクルスタンドは、「サイクルタウンさの推進委員会」による町おこしプロジェクトの一環のようです。こんなふうに自転車乗りを歓迎してくれるために活動してくれる団体がある地域を、推さないわけにはいかないですよね。本稿を読んだ方は、みんな佐野に行きましょう!

出流原弁天池は、県指定の天然記念物。地下水が古生層の石灰岩を溶解して造った洞穴から流出した水は抜群の透明度を誇ります。

池の底が普通に見えていて、魚が飛んでるかのよう。ここの水、濾過してペットボトルに詰めて売ってくれないかなー。

出流原弁天池に隣接しているのは、磯山弁財天。SPD-SLシューズだと立ち入りが躊躇われるレベルの急な階段を登ると、山腹に三層楼の舞台作りの弁天堂があります。そのたたずまいは、まるで京都の清水寺。舞台からの眺めもGOODでしたが、支柱が非常に細いのが怖すぎます。写真だけ撮って、早々に立ち去りました。

でもまぁ「キレイな池が見られるかな〜」ぐらいの軽い気持ちで立ち寄ったのに、思わぬいいものを見せてもらってかなり得した気分。

お菓子の工場直売に立ち寄らない奴いる? いねえよなぁ!!

次に向かったのは、あわしま堂の栃木佐野工場直売所です。あわしま堂は愛媛県八幡浜市に本社がある「量販店販売日本一の和菓子メーカー(公式サイトによる\自称!/)で、創業は1927年。なんと100年弱の歴史を持つ老舗! 栃木佐野工場は2015年10月に竣工した最新の工場で、併設された直売所では出来立て商品や訳あり商品が販売されています。

自転車置き場にブロンプトンを停めて、さっそく店内へ。いろんなお菓子が並んで、しかも工場直売価格! さらに特筆すべきは、買ったお菓子を座ってゆっくり食べられるイートインコーナーがあること。

キレイなテーブルと椅子が用意されているだけでなく、なんと水やお茶やコーヒーが無料!! もう圧倒的に、いろいろ美味しい施設でした。当然、お菓子とコーヒーでカロリーをガッツリ上乗せしております。

入場料無料の洞窟! …の手前で引き返す。

最後に向かったのは、宇津野洞窟。ここは鍾乳洞や石筍が見られる総延長約100mの洞窟で、料金は無料! つまりタダ!!

駐車場から洞窟の入口に向かう階段を上っていると、こんな看板を見つけて急停止しました。洞窟の神秘は魅力的ですが、ヒルに吸血されちゃうのは絶対に勘弁。即座に引き返しました。

宇津野洞窟の近くには石灰の採掘場や工場が並び、真っ白になったトラックが行き交います。ふと道路の脇を見てみると、鉄道遺構を発見! 別に廃線跡を追っかける趣味はないのですが、思わずバッグからカメラを取り出してしまいます。

ところでコレは、転車台の遺構では?

鬱の洞窟…じゃなくて宇津野洞窟から逃げ帰り、近隣の葛生駅から輪行することにしました。電車の時間には余裕があったので、付近の佐野市葛生化石館や葛生伝承館を見学して…どっちも休館でしたー!!

敗北カウンターの数字を順調に増やしながら、佐野のゆるキャラ「さのまる」がラッピングされた電車に乗車。発車したあとに気づいたのですが、結局佐野ラーメンを食べ損ねてました。カチリ(カウンターの数字が上がる音)。

まとめ

高速バスでの輪行も、佐野エリアのサイクリングも、想像以上によかったです。

それと路面の整備状況が、けっこう良さげでした。穴やひび割れでボッコボコな路面に遭遇した印象がなく、30kmと短距離ではありますが楽しく快適に走れています。

歴史がある街なので、まだまだ深掘りの余地がありそう。少なくとも佐野ラーメンはリベンジしないといけないので、また無料クーポンを獲得しなければ! 大金が欲しいっ…非課税で!!

著者
などかず

美味しくご飯を食べることをモチベーションにペダルを回し、機材の性能に頼り切って「頑張らないことを頑張る」物欲系へっぽこ自転車乗り。リアルで自転車に乗れない週末にはZWIFTで合計100km以上のバーチャルライドを欠かさないものの、脚力や走行スキルについての言及は意図的に避けている模様。愛車はLOOK675、ブロンプトンCHPT3 V2、タイレルFX(これだけとは言ってない)。

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