ステムの位置を高くしたい。でもコラムを短く切ってしまったので、これ以上長くできないんだよなぁ… という悩みに応える変わった製品をご紹介します。「Veno トップクロウズドステム」です。
えっ、コラムが短くてもハイライズのステムを使えばいいじゃないか、って? たとえばこんなもの…
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そう、それはそれでいいのですが、トップチューブの角度とステムの角度が違いすぎると個人的にあまり美しくないなぁ、と思っていました。
そんな時にこのVeno トップクロウズドステムを見つけたので試してみることにしました。デザインがちょっといい感じなんですよ。
まずは体重測定。すべてのボルト込みでちょうど230g。後述しますがトップキャップが不要な構造です。90mm, 100mm, 110mmの2モデルがありますが、これは90mm。
素材は6061-T6アルミでカラーはマットブラックとシルバーの2つ。オーバーサイズハンドル・1-1/8″コラム用です。ライズ角は25°。
トップキャップはありません。この付属ボルト(専用)が内部で一定のところで止まるようになっていて、トップキャップの役目を果たしてくれます。
結構長いボルトが入っています。ステム内でフォークコラムに入る部分が44mmです。
そのボルトでヘッドセットに予圧を与えてから、ステム脇のクランプボルトを締めます。
カーボンフォークコラムだと大丈夫なんだろうか、という心配はあるかもしれません。カヴェンディッシュがこれで全力スプリントしたらもげるような気がしないでもないですが、このステムの導入を考えている方には関係ない話でしょう。
さてこのステム、実際に私が使っているかというと、使っていません。1度だけ使ってお蔵入りになりました。その理由は2つ。
- 自分のカーボンバイクには絶望的に似合わなかった
- ステムの位置があまりにも高くなりすぎた
いや、そもそもなんでこのステムを買ったかというと、いまメインになりつつあるグラベルロードのやや高めのステムポジションが気に入っていて、それをカーボンロードでもやってみようと思ったのですが、先に書いたようにハイライズステムを使うとバイクのシルエットが崩れます。
このVenoのステムは鶴かフラミンゴみたいに首の部分がなだらかになっているので、あまり気にならないかなと思ったのですが、いや、もう私のバイクでは全然ダメでした。
そしてポジションが高すぎて無理です。少しだけステムの高さを上げたい、という場合はやはり、ステムを逆付にするか、ハイライズのステムを試すのがやはり良いのでしょう。そもそもコラムを限界までカットしないほうがいい、という話もあります。
とはいえこのVenoのステム、バイクの種類やジオメトリによっては需要があると思います。もともとはプロムナードバーなどの使用を想定した製品のようです。
クロスバイクやミニベロでもう少しアップライトなポジションを取りたいんだけど… という方の選択肢にはなるでしょう。
色はブラック以外にシルバーもあります。ブラックはつや消しですがシルバーはポリッシュのようです。質感も仕上げも良く、品質はとても良い製品だと思いました。
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