脳震盪を起こすような落車をした場合、しばらく自転車に乗らないほうが良いようです

当サイトではあまり誰かが亡くなったという記事は書かないようにしているのですが、今回は例外的に書いておいたほうが良いと思ったので起稿します。

脳震盪を起こすような落車をした場合、しばらく自転車に乗らないほうが良いようです

今月初旬、 2016, 2017, 2018年のUCIトラック世界選手権大会の女子チームパーシュートで金メダルを獲得したアメリカのケリー・カトリン選手が亡くなりました。ご自身で命を絶たれたそうです。23歳の若さでした。

父親の話によると、ケリー・カトリン選手は亡くなる前の冬に大きい落車を経験しており、その際の脳震盪が大きい原因になったと考えているようです。

メンタルヘルスの問題と戦っているアスリートの共通点に、しばしば頭部の負傷が挙げられる。カトリンの家族は、彼女の死は前の冬の落車で経験した脳震盪と関係があると考えている。

こうした負傷は悲しい気分、いらだち、不安を悪化させ、見落としたり適切に管理されなかった場合は壊滅的な結果につながるものだ。

ジャーナル・オブ・アメリカン・メディカル・アソシエーションが2018年に発表した研究結果によると、脳震盪のような頭部負傷を経験した人々の自殺率はそれを経験したことのない人々に比べると2倍近くになるという。

6 Pro Cyclists Open Up About Their Struggles With Depression – bicycling.com

カトリン選手はその冬の落車の前にも何度か大きい落車を経験していたという情報もあり、金メダリストであることの重圧と、学業にも集中する重圧の中で蓄積していたかもしれない抑うつ症状がそれらの落車によって悪化し、彼女から正常な判断力を奪っていたのではないか、という話があります。

カトリン選手はミネソタ大学で数学と中国語の学位を取得。その後スタンフォード大学院に進学しコンピューター及び数理エンジニアリングを専攻したばかりだったといいます。そして彼女は絵画やバイオリンも楽しむ多彩な人物だったそうです。

自転車レースに参加されていて自分を追い込んでいる方、レース以外でもイベントでの記録に挑戦されている方は、もし脳震盪を伴うような大きい落車をした場合はしばらくトレーニングや自転車から離れて十分な休養を取ったほうが良いと思います。

脳震盪後症候群においては、症状は何週間、何ヶ月、または何年も解消しないことがあり、時には永続的なものになることもある。10%〜20%の人が脳震盪後症候群を1ヶ月以上にわたり経験する。

症状は頭痛、めまい、疲労、不安、注意障害、睡眠困難、いらだちなどを含む場合がある。確立された治療法はなく、推奨される回復テクニックである休養にも限られた効果しかない。

症状は通常数ヶ月で自然に消えていくが、数年間続く場合もある。この症候群が脳の構造的な損傷によるものなのか、それとも心理的な要因などに起因するのか、それらの組み合わせによるのかは長らく議論のテーマとなっている。

Concussion – Wikipedia

もし落車後に「頭痛、めまい、疲労、不安、注意障害、睡眠困難、いらだち」などの症状が出た場合は、とにかく病院で診断を受けることが第一でしょう。

出典: