シマノからグラベル専用コンポ「GRX」が登場しました。型番を見るとUltegra, 105, Tiagraに対応した3つのラインナップがあるらしく、11speed Di2, 機械式11speed, 機械式10speedが選べます。
SHIMANO GRXは3つのグレードで登場
ラインナップを表にするとこんな感じです。Tiagraグレードに相当するRX400は2xのみとなっています。
GRXシリーズ | 対応グレード | フロント |
---|---|---|
GRX Di2 11speed (RX800, 810, 815) | Ultegra | 1x, 2x |
GRX 11speed (RX600) | 105 | 1x, 2x |
GRX 10speed (RX400) | Tiagra | 2xのみ |
1分のPR動画。なかなかわかりやすいです。
SHIMANO GRXの主な特徴
シマノ公式サイト及び海外各メディアの情報を総合するとGRXの主な特徴は以下。
- デュアルコントロールレバーは完全に新しいデザインで非舗装路での快適性を重視した形状
- ブレーキレバーのピボットポイントは18mm上に移動
- GRX Di2 RX815レバーはレバーとブレーキパッドの動きがノンリニアなサーボウェーブ対応
- 1xの場合は左のデュアルコントロールレバーでドロッパーポストを操作できる(不要ならブレーキオンリーの左レバーあり)
- シクロクロス・スタイルの油圧サブブレーキレバーが用意される(BL-RX812L/R)
- XTの11-42カセットスプロケットが使えるようになった
- 2xでの最大フロント歯数差は17T
- 650Bを含むホイールセットも登場
- 同じスピードの既存のロードコンポーネントと基本的に互換性がある
新形状のレバーは非舗装路での上ハンからのブレーキングがしやすくなっているようです。また油圧式としては初のサブブレーキレバーも注目。リアディレイラーは最大42Tまで対応できるようになりました(昨年リリースされたUltegra RXは最大34Tでした)。
発売予定時期ですが、メカニカルが2019年7月。Di2が8月。サブブレーキレバーの「BL-RX812」が9月になる模様。
SHIMANO GRXの重量情報
主要なGRXパーツの重量を表にしてみました。参考までにUltegra RXのリアディレイラー・RD-RX805-GS Di2は280gで機械式RD-RX800-GSが248gでした。
重量情報 | |
---|---|
RX815 Di3 デュアルコントロールレバー | 565g |
RX600 デュアルコントロールレバー | 611g |
RX400 デュアルコントロールレバー | 613g |
RX400 キャリパー | 143g |
RX815 Di2リアディレイラー | 288g |
RX817 Di2 ロングケージリアディレイラー | 322g |
RX810 リアディレイラー | 251g |
RX812 ロングケージリアディレイラー | 264g |
型番が少しわかりにくいのですが、RX815は2x用。RX817は1x用。同様にRX810は2x用でRX812が1x用です。ロングのほうが1x用。
チェーンリングのオプション
2xでの最大歯数差が17Tとなっています。
クランクセット | |
---|---|
FC-RX810-2 | 48-31 |
FC-RX810-1 | 40, 42 |
FC-RX600-11 | 46-30 |
FC-RX600-10 | 46-30 |
FC-RX600-10 | 40 |
ULTEGRA RXはディスコンか
本記事執筆時点でシマノ公式サイトからULTEGRA RXのページたどり着けなくなっています。ページ自体はまだ存在していますが(こちら)、ULTEGRA RXはGRXに発展的解消を遂げた気がしないでもありません。
…と思ったのですが、Bikerumorにこんな記述を発見。
Ultegra RXはどうなる?
RD-RX800とRD-RX805(Di2)は現在のUltegraロードグループを補完し、標準的なロード用カセットと組み合わせるのにちょうど良いオールロード・オプションとして残されるだろう。
GRXは魅力的?
果たしてこのSHIMANO GRXはどのように受け入れられていくのでしょうか。アンケートはこちら。
シマノのグラベル専用コンポGRX。どう思いますか?
— CBN (@cbnanashi) 2019年5月8日
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