最近のCBN投稿からカギ・ロック関連レビューを2つご紹介します。投稿者はikueさん、レビュー対象製品は一時大きい話題となった軽量・高耐久(という触れ込みの)OTTOLOCKと、あわせて使われているというHEXLOXです。
cbn OTTO DesignWorks OTTOLOCK 46cm
cbn HEXLOX
OTTOLOCKは使いよう?
ikueさんのレビューによるとOTTOLOCK本体の実測重量は46cmバージョンで124g。数字3桁のダイヤル式。
どんな鍵にも言えることですが、当然破壊可能なので、これだけで夜間どこかに止めっぱなしというのはおすすめしません。
ハサミやその他工具で瞬殺できるという報告が多数あります。
(中略)
開発側もあくまでKRYPTONITE等と併用するサブ鍵としての扱いで、メイン鍵としての強固なセキュリティを想定していないスタンスなので、当然といえば当然でしょう。
工具に対しては、よく言われる「固定物との隙間を無くす」ように固定すれば問題ないと思います。
とのこと。オットーロックは軽量なだけでなく切断も難しいものとして話題になりましたが、レビュー中で紹介されているYouTube動画でわかるようにかなり小型のツールでほぼ瞬断が可能なようです。
そうなると長時間の駐輪 ー たとえば昼間であっても職場の前に一日中止めておくとか、マンションの駐輪場用に使う等 ー には向かないでしょう。
コンビニでの短時間の駐輪、治安の良さそうな場所での食事休憩といった時には十分に活躍してくれそうです。
ここで疑問に思うのが、なら実測重量90gのCropsスパイダーのような簡易鍵でも同じではないか… ということ。しかもお値段は1〜2,000円程度です(色によって何故か違う)。
しかしCropsスパイダーよりOTTOLOCKのほうが切断はやや難しいでしょう。特にレビューに書かれているようにOTTOLOCKの場合は切断工具が入らないような地球ロックをすればかなり安心できそうです。Cropsスパイダーはビヨ〜ンと伸びるのでその意味でアウトです。
OTTOLOCKの国内価格は46cm版で約8〜9,000円。この価格差分の価値があるかどうかは個々人の使い方によるでしょう。
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パーツ盗難を防止するHEXLOX
投稿者のikueさんはOTTOLOCKをHEXLOX(ヘックスロックス)という製品と合わせて使われているそうです。
これはどういう製品なのでしょうか。
ツーリングに行くのにセキュリティが不安、サドルやハンドルやホイールなんて盗まれたらたまらない、でもワイヤーロックを何本も持ち歩くのは大変だし…という方に。
六角ボルトの穴にはめ込んで使います。アーレンキーが入らなくなります。キーコードと一致する鍵でないと外せないらしい(試したことはない)。
強力な磁石でボルトに固定されるので、ピンセットで物理的に引っこ抜くのは難しいでしょう。3年近く使用して、当然悪路で紛失したこともありません。
アーレンキー(ヘックスレンチ)の穴をふさいでしまう製品のようです。強力な磁力でくっつく、とのことなので恐らくネオジム磁石が使われているのでしょうか。
これをシートポスト固定ボルト、サドルのヤグラへの固定ボルト、ボルトタイプのスキュワーにくっつけるようですが、専用の前後スキュワー入りのセット品も存在するようです。
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しかしレビューでも指摘されているように国内価格は驚くほど高いです。これは確かに本国ドイツのショップから買ったほうが良さそうです。安いだけでなく、カラーもシルバーとブラックから選べます。
参考 HEXLOX – Saddle Lock, Wheel Lock, Bike Lock & More. Bike Anti Theft.
それにamazonで売っている小さいセット、たとえば下の製品の場合、オプションの表記が意味不明です(本記事執筆時点。たぶんすべてのオプションが揃っていないように思われます)。
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このHEXLOXは長時間の駐輪時、サドルやホイールなどを奪われてしまうのが心配な場合に併用すると良さそうな製品ですが、スキュワーについてはTNIから出ている盗難防止タイプも有名なのでこれを使っても良いでしょう。