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サイクリング

伊豆大島・三原山の裏砂漠を目指して走る

伊豆大島一周サイクリング中、島の東部の「筆島」と「大島公園」のちょうど中間地点くらいに「裏砂漠」への入口がありました。ここは一部が自転車で走れると聞いていたので、WTB Byway TCS 650bx47cというロードプラスタイヤをはかせたグラベルロードで入るのを楽しみにしていたのでした。

裏砂漠(三原山)

裏砂漠の入口

場所的にはこんな感じです。赤い直線部分が本記事で紹介するセクションです。

裏砂漠(三原山) 地図

裏砂漠までの1.3km区間は走れる

入口の看板には次のように書かれています。

裏砂漠入口

これより1.3km程先に、裏砂漠と呼ばれる砂漠景観が広がっています。裏砂漠は自然公園特別保護地区として雄大な景観を保護するよう、規制で厳しく守られています。この保護地区への車両の乗り入れは禁止されています。

The desert landscape known as Ura-sabaku (The Back Desert) extends for approximately 1.3km beyond this point. As a Natural Park and Special Conservation Area, the Ura-sabaku desert is carefully protected by regulations to preserve its magnificent landscape. Vehicles are prohibited from entering the conservation area

つまり裏砂漠自体を走ることはできないし、すべきでもないのですが、その入口までは自転車で入っていってもOKです。バギーなどでここまでやってくるツアーなどもあるようです。

では早速入っていきます。砂利と砂、そして泥の入り混じった路面です。なおレンタカーでは進入できません、という標識があります。

裏砂漠(三原山)

ハードパックもあれば、完全に砂のように埋まってしまうところ、大きめの砂利が多いところがあり、コケずに走るには気を使います。1回だけタイヤが埋まって足を付いてしまいましたが、アップダウンのあるこの黒い道を楽しみました。1.3kmとありましたが、体感的にはもっと長い距離だったように思います。

裏砂漠(三原山)

ここにやってくるまでに筆島からずっと舗装路を登ってきたのですが、普通のロードバイクと遜色なくヒルクライムも楽しめてこんなオフロードも走れてしまうグラベルロード、そしてWTB Bywayというタイヤが今回のサイクリング旅行にはまさに最適解であったことを確認できた瞬間でした。

ハンドルだけロードバイクで使っているものと同じ幅のドロップバーなのですが、さすがにこういうところを走るとより幅広のものかフラットバーのほうがラクだろうと思います。

裏砂漠(三原山)

遠くに何か小さい看板が見えてきました。

裏砂漠(三原山)

行き止まりの看板

自転車でやってこられるのはここまで。ここから先が特別保護地区になります。しかし、不思議な壊れ方をしている看板です。人がちょっとづつ破壊していったようにも見えます。

裏砂漠(三原山)

これより先 特別保護地区 になります。
車両などの乗り入れ禁止
自動車・自動二輪車・自転車の乗り入れを禁止します。

規制がきちんと守られているのでしょう、この看板の先に轍はまったくありません。

振り返ります。静かです。誰もいません。

裏砂漠(三原山)

この日のシューズはSIDI SD15というオフロード対応SPDシューズで、この場所でも勿論自由に歩けます。

裏砂漠(三原山)

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圧倒的な孤独と自由

半径2kmほどは誰もいない感じです。半径2km内に自分以外に誰もいない、ということは東京都区内に住んでいると絶対に発生しないので、それだけで貴重な体験です。

裏砂漠(三原山)

独りです。孤独です。いまここで動いている生物は自分と昆虫しかいない、という事実になぜか感動してしまい、両腕を大きく天に向けてひろげて深呼吸しました。

裏砂漠(三原山)

自由…! 圧倒的な…自由!

裏砂漠(三原山)

自転車を横に倒し、体育座りで三原山を眺めながら2〜30分ほど瞑想的な気分ですごしました。

では帰ります。アドレナリンがすっかり減ってリラックスモードになってしまいましたが、まだあと30kmほど走る必要があります。

裏砂漠(三原山)

ほんと楽しい道です。三原山の火口見学路もそうでしたが、路面が一様でないので気を抜けません。ロードサイクリングとはまったく違う質の集中力が必要です。

裏砂漠(三原山)

ロードバイクで大島を走る方も、この道の入口に駐輪して奥まで歩いていってみてはどうでしょうか。往復で40分ほど見ておくと良いでしょう。

それでは伊豆大島一周サイクリングへと戻ります。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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