エントリーアルミロードのコンポをTiagraから105に換装した話

こんにちは、イタリア在住初心者ライダーのikueです。我が愛車、アルミエントリーロードの水縹(みはなだ)号コンポを、初期装備のTiagraから105に換装した経緯とインプレッションです。

換装を決意したきっかけ

長い長い前置き

水縹号を購入したのは2016年。元々Tiagra 4700シリーズ(10速)がついていました。

参考 Bianchi Via Nirone 7 ミーハーが高じ、ジロに背中を押されてお迎えした、超重量級お姫様

Bianchi Via Nirone 7

我が家にやってきた直後の水縹号

サドル、タイヤ、ホイールとブレーキは一通り交換して満足し、次に買うとしたらカーボンフレームだけど、今のままであと3-4年は乗ろうかなーと思っていた矢先、2018年にグランフォンドに参加したときに転機が訪れました。

この自転車、重い!

当時の走力からすれば「89km/1400mのショートコースを制限時間内に完走」を目標としたのは妥当だったし、実際に完走できたのでそれで良しなのですが、何をトチ狂ったのか、「本当の私の実力はこんなもんじゃない…そうだ、フレームが重いのが悪い!」と考え始めたのです。

重量を劇的に下げるには? フレーム交換だ!

安易ですが、そう結論づけました。日本の大手自転車メディアによる、私が出場したグランフォンドのレポート記事に、「出場者のほとんどがミドルグレード以上の最新機材を持っている」と書いてあったのも、ミーハーな私を焚き付けた原因の1つです。

(クロモリにエロイカスタイルで走っている壮年の男性もいて、それはそれでとてもかっこよかったんですけどね)

さて、そうなると当然お値段を調べるわけです。そして、お値段に打ちのめされるわけです。

価格帯はここ2年自転車情報に触れている間におおよそ把握していました。でもいざ具体的にお値段を目の当たりにして、あーー、無理ーーー、となりました。

Bianchi Via Nirone 7

コンポ換装前の状態。TiagraにSPDでした

目標達成が非現実的になったら、基本に立ち返りましょう。究極目標はより速く走ること。そしてより速く走るために必要なのは2つ。

  1. パーツ交換による自転車のグレードアップ
  2. 己の肉体改造

で、元々スポーツをやっていなかった私が、たった2年、しかも合計距離たったの1300kmを走っただけで速くなるわけがないので、まず1をやる前に2をやれ、と。これが理論的合理性と経済的合理性を兼ね備えた最適解なわけです。

しかしその一方で、1もどうにも諦めきれませんでした。人間、合理的経済人にはなれないんだね。で、選んだのはコンポです。

Soraから105とかClarisから105とか、エントリーグレードのパーツがついた自転車をアップグレードする話ってよくあるじゃないですか。ホイールの次にちょっとくらい投資したいとなったら、ここがターゲットになるのは自然な流れだと思います。

パーツ選定と購入

コンポを交換するとなったら、次はどのグレードにするか決定します。

TiagraからUltegraにしなかった理由は2つ。エントリーアルミフレームにUltegraってどうなの、というのと、単純にお値段の問題です。それにあと5年以内にカーボンフレームを購入するだろうから、そのときに105移殖か、さもなくばUltegra新規購入か…くらいに考えていました。

私は嗜好品を購入するときに、ある期間寝かせてそれでも欲しかったら買う、というルールを定めて、己の執着心を見極めます。105購入を思いったのが確か6月か7月頃の話だったので、期限は長めに、11月末のブラックフライデーのセール前と定めました。

すると、タイミングが良いのか悪いのか、105の新型R7000系が発表されました。ギークでオタクな私、新型とか限定品とかいう言葉に弱い。しかもまさに今欲しがっているシリーズ! というわけで、紹介記事などを読み漁りました。

そもそも本当にのめり込むかどうか半信半疑で購入したエントリーグレードの自転車。その半信半疑だったのに、今、火がついてしまったわけです。

Bianchi Via Nirone 7

自転車でロマンチック街道走破なんて、購入当時は想定していなかった。

しかもさらにタイミングの悪い(良い?)ことに、2018年秋に一時帰国した際、日本滞在期間がサイクルモードにドンピシャでオーバーラップ。実家が東京圏内なので、当然見に行き、そこで新型105のさらなる宣伝攻撃を受けました。

ちなみに手の小さい私は105の小型STIも気になったのですが、これはDBのみ対応とのことでがっかり。

サイクルモード

サイクルモードの写真の代わりにこれを貼っておこう

イタリアに帰還して一息ついたら、さあ、目標をセンターに入れてオンライン注文です。ついでにブラックフライデーセールに便乗して、SPD-SLセットと冬装備も購入。

どこのウェブショップで買うか悩みまくりの軌跡

見よ、どこのウェブショップで買うか悩みまくりの軌跡

そして注文後数日経って。オフィスに送りつけられたパーツの山を見て、思わずボスも苦笑。

ちなみに我が職場にはサイクリストが私しかおらず、たまに片道26km走って通勤してくる私のことをボスは新人さんに「スーパーバイカー」などと説明しているので、いつも面映い気持ちになります。

私のボスは、以前私宛にどデカい箱が届いたのを見て、私に「早く開けて!」とワクワク顔で促し、私が中からホイールを取り出したら爆笑した、心の広い人でもあります。感謝。

いざ換装

本来ならば自分で換装…したいところなのですが、自信がなかったので、作業はショップにパーツを持ち込んでやってもらいました。お値段100ユーロなり。

お願いをして、換装の作業も見せてもらいました。自転車屋さん、当然ですが手際が良くて、真似できそうにないですね。

Bianchi Via Nirone 7

ひん剥かれた水縹ちゃん

ブレーキケーブルついでに、日本の友人からいただいたこれもくっつけてもらいました。重量? 誤差でしょ?

換装してどうなった?

めっちゃ満足しました!

Shimano 105 R7000

見よ、燦然と輝く105の文字!

だけだとレビューにならないので、具体的に。

重量

違いがわかりませんね! むしろ私の体重の変動の方が大きなファクターな気がします。

変速の感覚

最大の満足ポイントがこれ。上位モデルと同じメカニクスなので、変速の感触がガラリと変わりました。言葉にするなら、「むむむむむ…カチッ」から、「カコン」に変化。

私の自転車友達の「姉さん」がUltegra搭載マシンに乗っており、私も帰国時にUltegra/105チャンポンの自転車をレンタルして乗ったのですが、両方とも変速すると「カコン」とフレームの中で響くような音がするんですよね。今回の換装で、私の水縹号もなんかそんな音がする…ようになりました。

ただ大事なのは音ではなくて変速性能。Tiagraでも自転車屋さんにメンテしてもらった後は当然スパスパ決まるんですが、Tiagraのアナログな変化の感じと違って、R7000系105はデジタル的な変速をします。

Shimano 105 R7000

RDに関しては「愛してる」以外の感想が浮かばない

11速化

希望のギアが見つかりやすくなったのかな、とは思います。私は頻繁にギアを変更するタイプ(だと思う)で、ローパワー・ハイケイデンスで回すのが好きなので、ギア数の多さには恩恵を受けているのだと思います。

ただ、Tiagra時代からは走り方も少しずつ変わっていると思うので、断言はできません。

FD・RD調整ボルトがプラスネジから六角穴付きボルトへ

地味ですがメリットの方が大きい変化でしょう。プラスドライバーを持たなくて済むんですから(折り畳みツールキットに入ってるけどね)。デメリットは、回す量の目安となる1/4回転がわかりにくくなったことくらいでしょうか。

マイナーなデメリット

いくつかデメリットも発生しましたが、微々たる問題です。

  1. ローラー台マシンとして使えなくなった
  2. 手持ちの9-10速対応ミッシングリンクが使えなくなった

ローラー台は、専用タイヤが23cで、現在履いているホイールのZondaちゃん2017年モデルには装着不可能です(25cから)。

手持ちのホイールでは鉄下駄(確かShimano R500)が23c対応なのですが、こちらは10速までしか対応していないので、結局ローラー台はノーマルタイヤでしか乗れなくなりました。

そんな、愛しのGrand Prix 4000S IIをゴリゴリ削るだなんてもったいない!

そもそも私は寒さに強く、雨さえなければ外を走る方が好き。かつ我がアパート(築500年)にはエアコンがないので、欧州熱波の真夏に室内でローラー台を回せば熱中症待ったなし。なのでローラー台はずっとご無沙汰でした。

え? 言い訳せずにダイレクトドライブのスマートトレーナーを買えって?

ミッシングリンクは新しいのを購入しました。チェーンが切れたことはないけど、一応ね。

Bianchi Via Nirone 7

シェイクダウンは新年元旦、初日の出を見に、Lago di Massaciuccoliという湖までライド。走っている間は良かったものの、日の出を待っている間に低体温症に。みんな、日の出を見るならジャケットだけじゃなくてコートなんかも持っていこうね! 約束だよ!

おわりに

冷静になってみれば、この換装は、明確な目標を持った自転車の性能アップというよりも、「何かアップグレードしたい」という気持ちにドライブされたものという点が否めません。

でもね、それでもいいんですよ。本人さえ満足すれば。

将来の運用を考えると、カーボンフレームとTiagraグループセット(元々のは売り払った)を買って、105をカーボンフレームに移殖してTiagraを水縹号に載せるか、Ultegra搭載でカーボンフレームを購入するか、どちらかですね。こういう妄想をするのも楽しいものです。

ただし、一つだけ。もしこれから自転車の購入をお考えで、コンポのグレードで迷っている方がいたら、私は声を大にして叫びたい。

最初から105を買っといた方が楽だよ!

この記事を書いた人