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SPDサンダルは誰得?シマノが25周年記念モデルSH-SD501Aを発表【※俺得】

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シマノにはSPDシューズならぬ「SPDサンダル」という製品が存在します。私自身も数年前まで一時期使っていました。現在シマノ日本のウェブサイトには型番SH-SD500というSPDサンダルが掲載されてはいるのですが、あまり需要がないのかAmazonでも楽天でも即納在庫がほぼ見つからない状態です(2020年7月9日現在)。なんか実はディスコンじゃないかという気が…

しかしここになってシマノUSAが「SPDサンダル25周年記念モデル」を突如として発表したのでした。

公式 The Legend Reborn: Shimano’s 25th Anniversary SPD Sandal
公式 SH-SD501A

SPDサンダル SD-501A

こちらがその25周年記念モデル、SD-501Aです。初代SPDサンダルSD-50の登場から25年。もうそんなに長いあいだ存在していた製品だったんですね。

Shimano SD-501A

Shimano SD-501A © Shimano

デザインは初代に寄せてありSPDロゴは初代のもの、カラーはネイビーのみ、サイズはEU 38-48のワンサイズとなっています。米国定価は$130で北米では7月1日から既に販売開始されていますが、本記事執筆時点ではシマノ日本のサイトには掲載されていません。

Shimano SD-501A

ソックス履くのかよ!とツッコミを入れたくなりましたがそこは人それぞれ。別に履いたっていいよね
Shimano SD-501A © Shimano

RAGBRAIとのゆかり

筆者の推測ですが、このモデルは日本では販売されないかもしれません。というのもヒール部にプリントされている「25」という数字を囲んでいる線(上の写真を拡大して見てみてください)は、アメリカ・アイオワ州の州境をかたどったものになっているからです。

シマノUSAのサイトを見ると、このSPDサンダルはアイオワ州の有名なサイクリングイベント、RAGBRAI(=Register’s Annual Great Bicycle Ride Across Iowa, 1973年初開催の世界最大の自転車ツーリングイベント)をきっかけに北米で大人気になったらしいんですね。

下の動画は昨年のRAGRAIの様子。たまたま見つけたのですが、これはすごくわかりやすくていい感じの動画なので、是非お時間のある時に見て下さい。楽しめると思います(メッチャ楽しそう。いつか参加したい)。

アイオワ州の夏は暑くて湿度も高くてゲリラ豪雨もあったりするらしく、SPDサンダルがRAGBRAIで支持されたのはそういう背景事情があったようです。

というわけでこれは北米向けの限定商品になるものと思われます。

そもそもSPDサンダルってどうなの?

さて、かつては私もローラー台で便利に使っていたSPDサンダルですが、海外掲示板Redditではこの25周年記念モデルについて賛否両論が巻き起こっていました(スレッドのタイトルは「これはエイプリルフールネタではない」となっています)。

出典 No, this is not an April Fools Joke – Shimano Brings Back the SPD Sandal

否定的な意見はこちら。

  • なぜサンダルなんだ? バッカらしい
  • 俺は爪先の保護部分を一番大事なものと考えているからな、ノーサンキューだ
  • (上の人に)MTBには間違いなく向いていない(笑)
  • カジュアルな(気楽な)ライドとビンディングが合わさるのが理解できない

肯定的な意見はこちら。

  • ついにロード乗りとMTBerの意見が一致するアイテムが登場した。これが何の役に立つのか誰もわからない。だがその頃、一部の自転車ツーリストとバイクパッカーの一部は喜んでいるのであった
  • このサンダルをこき下ろす奴らがいるけど、一度使ってみればカジュアルなライドではこれが最高だってわかる
  • 何度も自転車旅行をしてきた人間からするとこのサンダルの魅力は理解できる
  • (上の人に)そうだな、荷物にソックスがないと本当に助かるからな
  • (上の人に)そうなんだ、5,300マイルの自転車旅行をしたんだが、その半分はサンダルで乗っていた。ビンディングにしたかったら、きっとこれを使うだろう
  • 僕が働いていたショップではこのサンダル、狂ったように売れていたよ… MTB乗りにではないけど

このSPDサンダル、アッパーは合成皮革でソール部はゴムとEVA樹脂製です。筆者はこれを使っていた時、使用後は浴室でシャワーを浴びながら一緒に洗っていました。

SPDサンダルが活躍するシーンは、やはり湿度が高く汗をかきやすい環境でしょう。タイやベトナム、台湾、そして最近では日本も恐らくそこに含まれるであろう熱帯アジアではもっと人気が出て良い製品であるように思われます。

私は自宅でZWIFTをやる時ほぼパンツ一丁なのですが、お気に入りのSPDシューズを汗臭くしたくないので、ソックスはちゃんと履きます。するとパンツ一丁+ソックス+乳バンドという変態おじさん状態になってしまうのですが、SPDサンダルならもう少しまともに見えるような気がします。

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しかし先にも書いたようにシマノのSPDサンダルはいまなぜか売っているところが多くありません。また、一時期はKEENからもSPDサンダルが出ていたのですがこれも今は売っていないようです。

熱帯化した日本での再販を求めたい

ここ数年の日本は明らかに熱帯化しています。多国籍企業などでは日本への出向が決まると熱帯手当が出ることもあると聞きます。

私はだいぶ前に台湾旅行に行った時、はじめてスコールを経験したのですが、ここ数年は日本でも「ゲリラ豪雨」という言葉があるようにスコール的な雨は増えてきていますよね。線状降水帯、なんていう言葉、10年20年前はなかったような気がします。日本はもう、熱帯です。

SPDサンダル、また流行ったりしないでしょうか。オフロードライドでは確かに危ないところもあるとは思いますが、舗装路中心の夏の自転車旅行との相性は良さそうな気がします。バシッとキメてヒルクライムする時には全然合わないと思いますが、荷物を積んで夏の北海道をツーリング、という時なんかはすごく良いように思います。

あと勿論、スマートトレーナーにも! シマノさん国内でもSPDサンダル、また流通させて下さい。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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