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UCI eSports 世界選手権が12月9日にWatopiaで開催 全員があのスマートトレーナーを使用することに

UCI eSports 世界選手権が12月9日に開催されます。場所は仮想空間のZwift! そして今大会の冠スポンサーも決定しました。

出典 OFFICIAL PARTNERS OF THE INAUGURAL 2020 UCI CYCLING ESPORTS WORLD CHAMPIONSHIPS CONFIRMED – Zwift (news)
出典 UCI Cycling Esports World Championships – Official Documents

舞台はFigure 8 Reverse

参加するのはエリート女子・エリート男子、各ジェンダーごとに最大100名。コースはZwift内で最も人気が高い仮想ワールドの「Watopia」。その中の「Figure 8 Reverse」というルートが使用されます(1.6ラップ)。ゴールはHilly KOM。距離は50.035km、獲得標高483mとなっています。

Figure 8 Reverse in Watopia

Figure 8 Reverse in Watopia

またZwift特有の”Gamification”というパワーアップアイテムを使用することもできます。使えるのは以下のアイテム。

  • AERO: 15秒間だけ空力性能を高める
  • DRAFT: ドラフティングの効果を30秒間だけ50%向上させる
  • BREAKAWAY: 10秒間、他の選手にドラフトさせない
  • LIGHTWEIGHT: 15秒間だけ体重を9.5kg軽くする
  • INVISIBILITY: 10秒間だけ他のライダーから姿を見えなくする
  • ANVIL: 下りでの速度を上げるために30秒間だけ体重を重くする

ほとんどのアイテムは説明不要かと思いますが、”INVISIBILITY”はアタックを仕掛ける時などに使われることが多いようです。

冠スポンサーはGarmin-Tacx

しかし個人的に興味深いのは冠スポンサーがGarmin-Tacxになったことによる影響です。この結果、参加選手全員がTacx Neo 2Tを使用することが決定したからです。機材面で公平を期すために同じスマートトレーナーを使ってもらうのはごく自然だと思いますが、これはマーケティング的には超強力な一手でございましょう。Tacxの親会社であるGarminの資本力の前では、勢いのあるライバルWahooもさすがに敵いません。

2020 UCI Cycling Esports World Championships - General Bulletin

2020 UCI Cycling Esports World Championships – General Bulletin

ただその影響もあってか、現在Tacx Neo 2Tは非常に品薄でGarmin公式サイトでも欠品中、次回入荷予定は来年の2月になっていると海外サイトで読みました。今回のeSports世界選手権ではスマートトレーナーが選手に貸与されるので、恐らくそのせいでしょう。

メディアのスポンサーはEurosport, France TV, GCN, NBC Sports Group, Sky Sports, Flosports, BT Sport, Jsport。日本ではGCNとJsportでレースを観戦できるようです。

2020 UCI Cycling Esports World Championships - General Bulletin

2020 UCI Cycling Esports World Championships – General Bulletin

その他のスポンサーとしてはシマノが公式ドライブトレインに、Science in Sport (SiS)がオフィシャル・ニュートリション・パートナーに、Toyota South Africa Motors (TSAM)がオフィシャル・オートモーティブ・パートナーに選ばれていますが、選手はデュラエースを使わなければならないという縛りはありません。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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