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Wahoo KICKR 20 (KICKR V5)の「横に揺れるAXIS Feet」はほぼオマケ的な仕上がり?

Wahoo KICKRの2020年モデル(KICKR 20/KICKR V5)が今年の8月に発表されました。当サイトでもこの記事でお伝えしましたが、前モデル・KICKR 18(2年前に登場)からの主要な変更点はパワー計測精度の向上(従来の+/-2%から+/-1%へ)、セルフキャリブレーション機能(スピンダウンが不要になった)、有線での接続ポートの搭載、横に揺れる「KICKR AXIS Feet」の採用です。

Wahoo KICKR 20

KICKR 20 © Wahoo Fitness

ファインチューンはされたようですが、トレーナーのコアな部分は基本的に変わっていないと言われます。最も注目すべき進化点はやはり「KICKR AXIS Feet」ですが、果たしてどんな仕上がりなのでしょうか。

動きの量にも質にも説得力はない

road.ccによるレビューを紹介します。

出典 Review: Wahoo Kickr Smart Trainer v5 | road.cc

  • (AXIS Feetは)ちゃんと動く? うん、動くっちゃあ動く。トレーナーの足を最も柔らかいものにして(※筆者注 AXIS Feetはイージー・ミディアム・ハードの3タイプを設定可能)力いっぱい踏めば、バイクが自分の下で少しだけ動くのが感じられる。ガレージのコンクリートの床でトレーニングしているならこれに利点を感じるかもしれない。トレーナーマットの上では、この効果は正直なところ辛うじて認識できる程度のものだ。どのみちマットの上ではトレーナーは少しは動く
  • 動きの性質自体にもあまり説得力は感じなかった。Kurt Kinetic Rock’n’RollやTacx Neo2のようなトレーナーでは、動きはよりセンターが取れていてコントロールされているように感じるが、Kickrにはそのようなフィールはない。恐らくトレーナー全体が動いて、足の部分がガッチリ固定(planted)されていないからだろう
  • いずれにしても動きのあるトレーナーが欲しいのなら、Kickrも少しは動く。しかしこの機能の優先度があなたにとって高いのなら、他にベターな選択肢がいくつかある。もともとスタティックな(動きのない)トレーナーに対する付加的な機能としては、良いものだ。だがこのために旧型のKickrを売って新型に買い換える必要はないだろう

これを読む限り、AXIS Feetは「あってもいいんじゃない」という感じの、ナイス・トゥ・ハブなオマケ機能、という域をあまり出ていないようですね。特に日本の住宅事情を考えると大部分のユーザーが固い床の上ではなくトレーニングマットの上でZwiftを楽しんでいると思うので、「左右への自然な揺れ」を期待して新型KICKR 20を買うと少しガッカリしそうです。

Tacx Neo2の横揺れのほうが自然な感じがするらしい点もなかなか面白いと思いました。WahooのAXIS Feetは地面側の足のラバーとプラスティックがしなることでモーションを出しますが、それよりも足側の剛性を保ったままドライブユニットが動いたほうが自然になるっぽいですね。

ちなみにAXIS Feetは単体で発売もされており、筆者も愛用している旧型のKICKR 18にも後付け可能です(KICKR Coreでは残念ながら使えません)。そのためAXIS Feetを使ってみたい方はKICKR 18を売り飛ばさなくても足の交換だけでお試しができます。

既存KICKRユーザーは買い替えの必要なし

Wahoo KICKR 20は、まだスマートトレーナーを持っていない方にとってはTacx Neo 2T同様、最高の選択肢のひとつと言えるので、これからという方は安心して買って良いと思います。

しかし恐らく次回のアップデートでは(これも2年後くらいかもしれませんが)、KICKR Bike搭載の改良型モーター+フライホイールがトリクルダウンしてくることは想像に難くないので、現在KICKRを使っている方は特に買い換える必要はないでしょう。

著者

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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