ブリヂストン・アンカーのフラッグシップ・ロードバイクフレームセット「RP9」が9月に発売されるそうです。RS9sの後継モデルで、先日JSPORTSのツール・ド・フランス中継でチーム・ブリヂストンサイクリングの飯島誠氏が少しだけ紹介されていたので知りました。
RP9特設サイトが5月20日に公開されています。
公式 RP9 | アンカー | ブリヂストンサイクル株式会社
フラッグシップはディスクブレーキ対応
アンカーにはシクロクロスやアクティブラインシリーズでは既にディスクブレーキ搭載モデルがありましたが、RP9はレーシングモデルとしては初のディスクブレーキ対応モデルとなっています。また現時点ではティーザー公開で、スペック詳細は明らかにされていません。飯島氏もツールの中継では「まだどこまで話していいのかわからないんです…」とおっしゃっていました。
タイプ的にはオールラウンダーで、とりあえず今風のドロップド・シートステイでケーブルもインナーナル式に見えます。画像・映像はいずれもプロトタイプですが、メッチャ強そうな雰囲気。Anchorのバイクはどれも乗り心地の良さで定評がありますが、ディスクブレーキ化することで剛性が上がりがちなエンド部がどのような味付けになっているのか、とても気になりますね。
BRIDGESTONEロゴで世界へ!
ところでブリヂストン・アンカーは2020年頃からロゴを変更しています。ダウンチューブに大きく「ANCHOR」と描かれていたのは2019年モデルまで。近年では「ANCHOR」のかわりに「BRIDGESTONE」というロゴになっています。
この理由はWikipediaのチーム・ブリヂストンサイクリング(旧ブリヂストン・アンカー・サイクリングチーム)についての次の記述を読むと納得です。
2018年シーズンはヨーロッパやアジアツアーのロードレースを中心に参戦していた体制を一新し、2020年の東京オリンピックを視野に入れトラック競技により注力する事からブランド名ではなく欧州でも知名度の高いブリヂストンに変更、Jプロツアーや国内のUCIレースを中心に参戦する方向へ、また一部のトラックメインの選手もロードレースに出走させる路線転換を行った。
確かに「BRIDGESTONE」のほうが海外では受けが良いと思います。個人的にも以前ロードレース好きの西洋人と話している時「日本には有名なロードバイクメーカーはあるのか」と聞かれ、「アンカーというブランドがあって、すごく人気だ」と答えたところ、ん? アンカー? 聞いたことないな… という反応でしたが、「ブリヂストンのブランドだ」と言うと「おおー! Bridgestone!」とすぐに解ってもらえました。
ブリヂストン、そしてアンカーのバイクが国際的な存在感を高めていってくれたら日本人としてはとても嬉しいですね。自動車タイヤを主力製品とするコンチネンタルやピレリも、自転車用タイヤは出していますがバイクは開発していません。ブリヂストンにはタイヤも自転車も頑張ってほしいところ。
さて、満を持したディスクブレーキ対応のピュア・レーシングモデルAnchor RP9はとりあえず9月にフレームセットとして販売され、予価は¥495,000(税込)。完成車の発売も予定されていますが、そちらの価格や発売時期は未定となっています。Anchorファンの方は今からお金を貯めておきましょう。