今年当サイト読者の方がAmazonで買われていたものの中で、サドル部門ではBrooks Cambium シリーズが合算で間違いなくトップでした。
公式 C15 Carved – brooksengland.com
C15 Carvedが特に人気
このサイトで製品レビューしたわけではないのですが、何かのついでに買ってくださった方が多かったのだと思います(ありがとうございます!)。そもそも当サイト経由でサドルが買われること自体が稀なのですが、それでもBrooks Cambiumは毎月必ず数個は売れているように見えたので「これ人気あるんだなぁ」と印象に残ったのでした。
このBrooks Cambiumというサドルには3種類の幅があり、いちばん狭いものがC15(140mm)。それより少し広いのがC17(164mm)。いちばん広いのがC19(184mm)となっています(狭いものほどスポーティ・広いものほどゆったり系ライドに適合。坐骨幅も考慮のこと)。さらにそれぞれのモデルに穴あきの「Carved」というバリエーションがあります。
一番人気があったのはC15 Carvedでした。最も幅広のC19が売れたところは見ませんでしたが、穴開きでないバージョンのC15 / C17もよく売れていたのを覚えています。一般的に穴あきのほうが、局所の圧迫感が少ないこと以外に、サドル全体の剛性が落ちる傾向があります。それが好きという人もいれば、逆にそれでお尻が痛くなる人もいるので、悩みどころではありますね。
Brooks公式サイトによると、Cambium C15 Carvedは「圧迫からの解放のために設計されており、バイクパッキングからバイクツーリング、グラベル、ロード、アーバンサイクリングまで適しており、どんな天候にもどんなライドにも対応します」とあります。
Brooksというと本皮サドルが有名ですが(筆者も過去にB17 Narrow Carvedをはじめ複数愛用した経験あり)、Cambiumシリーズの主な素材は天然ゴムとナイロン。リベットはアルミ、レールはスチール。C15 Carvedの公称重量は432gと決して軽量なサドルではありませんが、それだけ衝撃吸収性に振ってあるモデルと言えます。製造はイタリア。
外観からしても短距離を高強度で走り抜けるレーシーなバイクより、ロングライドやツーリングに向いている雰囲気はありますね。またモダンなカーボンバイクにもクラシックなスチールバイクにも、ブロンプトンやミニベロロードのような小径車にも似合いそうなデザインになっているのは秀逸だと思います。新サドルを検討中の方はチェックしてみてはどうでしょうか。