イタリアのEliteが昨年暮れ頃に発表していたタイヤドライブ式のスマートトレーナー、Elite Tuo(トゥオ)。その後パワー計測の精度向上などを理由に発売が遅れに遅れていたのですが、つい最近海外で出荷が開始しました。日本でも納期1〜2週間で買えるようになっています。価格は5〜6万円とダイレクトドライブ式のトレーナーに比べると断然安いです。
さてこのElite Tuo、イタリア・トリノのプロダクトデザイン・スタジオ「アドリアーノ・デザイン」が外観を手掛けており、見た目は生活感のないオシャレなトースターさながらですが、実は性能もなかなか良いようです。当然ながら自動負荷調整機能付きで、ZwiftやTrainerRoadやRouvy等のプラットフォームに対応します。
実走感が高く500ドルとは思えない製品
DCRaimakerがこのTuo(貸与品)の試乗感を記事にしているのですが、ずいぶん褒めているのでそのあたりを紹介します。
出典 Elite Tuo Smart Trainer In-Depth Review
大体こんなことを言っています。
- 最近ではこのタイプのトレーナーの大部分は時代遅れなものとなっている(ホイールを外して使うダイレクトドライブ・トレーナーと比べた場合)。だが実際のところ、ホイールオン式のトレーナーは$500以下の価格帯では非常に人気が高いままだ。実際その価格帯でダイレクトドライブのトレーナーは買うことができない
- Tuoで特筆すべき点はロードフィールだ。ホイールオン・トレーナーはロードフィールがひどいことで有名だ。しかし去年トレードショーでこれを初めて使った時、Tuoのフィールの良さにぶったまげた。睡眠不足のせいだろうかと疑ったほどだ。しかし知り合いの数人の業界関係者も少し乗ってみたところ感想は私と同じだった
- 勿論これは$1,200のWahoo KICKRと同じレベルではなかったが、Elite Direto XRや他のもっと高価なElite製トレーナーと大きい差はなかった。こんなふうに驚かせてくれたEliteには称賛を送りたい
- 私はこの製品にとても感心している。勿論完璧な製品ではないし、静かなトレーナーでは全くない。しかし$500のスマートトレーナーとは思えないほどよくできている。一ヶ月ほど使ってみて、$1,000もしないトレーナーに乗っていることを頻繁に忘れた。最近の$3,000近くするいくつかのスマートバイクの精度を簡単に打ち負かしている。トースターとしては悪くない
大きい欠点としては結構うるさいことが挙げられていますが、これだけ褒められていると気になりますよね。筆者も10年ほど前はタイヤドライブ式の固定ローラーを使っていたことがありますが、正直このTuoの試乗感は「えー、それ褒めすぎじゃないの!?」と疑ってしまいます(しかしDCRAINMAKERはテキトーなことを書くブロガーではないし…果たして!?)。
特徴と仕様
以下、主な特徴と仕様です。
- 国内実勢価格は5〜6万円
- 主な素材はアルミ、レッグは木製(Adriano Design)
- 折りたたむとかなりコンパクト
- ホイールは26〜29インチまで対応
- 最大抵抗は1,300w
- 最大斜度再現:10%
- 精度 +/- 5.0%
- 通信はANT+ FE-C, Bluetooth Smart FTMS, Bluetooth Smart
- ケイデンスセンサー不要(Tuoが自動計測)
- 130/135mmクイックリリースと142x12mmスルーアクスル対応(148×12ブーストは別売りオプション品で対応)
- 重量は10.3kg
国内でも発売がはじまっています。本記事執筆時では多くのショップで取り寄せですが、1〜2週間もあれば入荷しそうな雰囲気です。低予算でZwiftを楽しみたい方にとっては注目の選択肢になりそうです。
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