FOXがリバースアーチ・ショートトラベルのグラベルバイク用サスペンションを開発しているようです。現在は「RAD」という名前で呼ばれているこのサスペンション、カナダ出身のMTBレーサーGeoff Kabush氏がインスタグラムでティーザー公開。それについてBikerumorが仕様を考察しています。
出典 FOX gets RAD on prototype reverse arch, short-travel gravel bike suspension fork!
30mmトラベル・発売は今年の10月以降か
以下、記事から主要な点をピックアップしてみました。FOXからの公式発表はまだありませんが、30mmトラベルの製品のようです。
- カナダのマウンテンバイカー、Geoff Kabushがユタ州のモアブでFOX RADのプロトタイプに乗っている姿を紹介している
- 近年のFox AXフォークとは全く似ていないが、ManitouやRockShoxの数十年前のMTBサスペンションデザインを思い起こさせる
- R.A.D.の意味はReverse Arch Designであると思いたいところだが、実際はFoxのプロトタイプ開発部門のRacing Application Developmentの略である
- FOXからの公式アナウンスは出ていないが、32mmスタンチョン・40mmトラベルのAXと比較すると露出部が少ない。もしこれも32mmスタンチョンならトラベルは約30mmのように見える
- クラウンには角度が付けられフォークオフセットが与えられている
- もうひとつ際立っている特徴はドラマティックにテーパーしているフォークレッグで、複数の面でテーパーがかかっているように見える
- ディスクブレーキはフラットマウントで、キャリパーがフォーク下側にあるのを見ると160/180mmのローターに対応するように見える(Geoff Kabush氏が使っているのはXTRの160mm)
- 最も特徴的なのは剛性と重量のバランスが最高とされるリバースアーチデザイン。この特許はAnswerが持っているが、今年の10月に特許が切れる(特許取得日は2001年10月17日)
今年10月にAnswerが持っている特許が切れるとのことなので、発売されるとしても早くても10月以降になりそうです。写真での仕上がり具合を見ると間違いなく発表されそうな雰囲気です。
Geoff Kabush氏はインスタ投稿で「こいつはRAD(=最高)だよ!」などと言っています。語呂が良いですね。
元記事のコメント欄にはクラウンがダウンチューブに近付きすぎないか心配だ、という声も見られますが、個人的にはデザインもスッキリしていて発売されたらヒット商品になりそうな気がします。