スイスのBMCがグラベルバイクで展開しているMTT (Micro Travel Technology)。このエコシステムにはこれまでフォークやシートステイのサスペンションが用意されてきましたが、このたびMTTサスペンションステムが仲間に加わりました。
Redshiftと共同開発
このステムは人気のサスペンションパーツメーカー・Redshiftと共同開発。回転部はカートリッジベアリング、振動吸収はエラストマーが担当。ライダーの体重に応じて2種類の異なる固さのエラストマーを組み合わせることで効き具合を調整できる仕組み。まずはURS 01シリーズに搭載され、いずれRoadmachine Xなどでも採用されるそうです。単体販売価格は249,00€になる見込み。
トラベル量は20mm、アングルは0°度のみ、長さは72, 80, 90, 100 mmが用意されるそうです。使用されているエラストマーの形状や種類・トラベル量はRedshift Shockstopと同じに見えますね。ICSコクピットにうまく組み込まれています(専用のラウンド・トップキャップを使用すれば丸管のフォークでも使えるとのこと)。重量は80mm版で330gとの説あり。
Redshiftは既に実績があり評価も確立しているブランドですが、今後BMCのグラベルバイク完成車などで同社機構が採用されていけば、この分野での存在感がますます強まりそうですね。BMCとしてもスクラッチから開発するよりコストが抑えられるでしょうから、win-winのコラボという感じでしょうか。
サスペンションステムといえば、先月に下の記事でCane Creek eeSilk Stemをご紹介したばかり。エラストマーの交換はRedshift/BMCタイプよりも簡単でロックアウト機構も備えているといった長所があります。未読の方はこちらも是非どうぞ。