海外掲示板のブロンプトン・コミュニティでこんな話を見ました。「なんでそんな高い折りたたみ自転車を買ったの? もっとずっと安くて似たようなの売ってるじゃん!」と誰かに聞かれたら、折りたたんだ姿を見せると「はい了解はい優勝👍️」と納得してくれるそうです。
ブロンプトンは丈夫さ・折りたたんだ時のフットプリントの小ささ・リセールバリューなど、今でもやはり優れているところが多い… という意見が多く見られます。
しかしフランスのデカトロンが手掛けているbtwinブランドから出ている「Fold Light 1 Second」も結構いいよ、というコメントがありました。さてどんな自転車かと見てみると…
公式 Ultra-Compact Folding Bike – Fold Light 1 Second Aluminum
btwin Fold Light 1 Second(フォールドライト・ワンセカンド)の基本スペックをまとめると以下。
- フレーム・フォーク:6061-T6 aluminum
- ギア:52t x 11 / 28 teeth
- RD:Shimano Sora 9-speed
- ストックタイヤ:Schwalbe Marathon Racer Size 16″ x 1.50″
- サイズ:71 x 69.5 x 35 cm(折りたたみ時)129 x 107 x 57 cm(展開時)
- 重量:12 kg
- 価格:1000CAD(カナダ) / 799ユーロ(フランス)
海外掲示板の当該スレッドではこんな感想がありました。
- ブロンプトンが品質と折りたたみ機構の面でいまでも「チャンピオンリーグ」にいるのは間違いないと言わざるをえないけれど、最近Decathlon Fold 1 Secondを2日ほど試したところ、コンパクトさとメカニズムはブロンプトンに肉迫していると思いました!(26いいね)
- 僕それ持ってるけど、ハンドルバーはブラブラします。(折りたたんでいる時は)ストラップでバイクに締めておく必要があります。あとブロンプトンのようなものだろうと思ってハンドルを自然に落下させたら、ベルが壊れてしまいました(6いいね)
またブロンプトン公式サイト(カナダ)のユーザーレビューでは、折りたたんだ時に折りたたみ用のピン・スクリューが落下してしまう、というコメントも見られ、完成度はブロンプトンには及ばないものの、まあまあコンパクトになる16インチ外装9速・12kgの車体で約13万円というのはなかなか優秀かもしれない、と思いました。
ブロンプトンのBoroughを思わせるデザインの25Lのバッグも用意されています。フロントキャリアブロック(ブロンプトンとの互換性は不明。見た感じでは、ない。)は、バッグを入れない時はリフレクターとして機能するように見えます(ハンドルバーには専用デザインのクリップ式ライトが別途付属。あと下の車体はFold Light 1 Secondではないモデルです)。
チェーンステイがドライブサイドにしかないので、リアパニアバッグは使用不可とのこと。しかしパンク修理はやりやすそうですね。リア片持ち式だからコンパクトになるのでしょう。強度的にはオフロードだと微妙な気もしますが、シティユースなら問題なさそうですね。
折りたたんだ状態から「展開」する時間が文字通り1秒でできるようなので「1 Second」というモデル名になっているようです(公式サイトに使用例ショート動画が多数あるのでご興味のある方はご覧下さい)。折りたたみ時はもっと時間がかかります。折りたたむ時だけ少し丁寧に作業する必要があるのかもしれませんね。
現時点で日本国内では販売されていないようですが、私はつい先週、東京都内の歩道でこの自転車のそばに立っている欧米系のツーリストの姿を見ました(長崎ちゃんぽんのお店から出てきた)。フロントキャリア・ブラケットが大きいライトのように見えて、何だろう、と思って眺めたらbtwinと書いてありました。カッコいい自転車でした。