カメラ関連

サイクリングに持っていくカメラはミラーレスAPS-C+標準ズームがベストバランス(異論は認める)

今日は私がサイクリング時に持っていくカメラの話をします。最近はもっぱらFUJIFILM X-T20ばかり使っています。そしてレンズはいつもXF18-55mmF2.8-4 R LM OIS。この組み合わせ、使いやすくて素晴らしい。マジ使いやすい。

FUJIFILM X-T20 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

そのX-T20の姿を撮影してるのはiPhone 6s Plusだったりするのですが…あんまりいい写真じゃないね。これは望遠側にズームした時の様子。レンズガードはレンズキャップ代わり。相当使いこんでいるので全体的にちょっとボロな雰囲気になってきました。ボディもレンズもきれいに拭いているんですけどね。

FUJIFILM X-T20 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

Park Tool DS-2で重さを測ると大体660〜665gのあいだ(ストラップの荷重ほぼなし状態で)。この重さなら、ロードバイクでたすき掛けにして1日中走りながら撮影しても身体へのダメージを最小限に留められます。ちなみにロードでのカメラたすき掛けは落車時の身体へのダメージが大きいので高速走行中はやめたほうがいいです。

FUJIFILM X-T20 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

これまで自転車のお供にいろいろなタイプのデジカメを使ってきたのですが、このFUJIFILM X-T20 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OISはマジでベストバランスだなと感じます。

代表的なカメラフォーマットごとに個人的なプロコンを並べてみます。

  • 中判デジタル:重すぎてきっと無理(実際サイクリングで使ったことはない)
  • フルサイズ一眼レフ:表現上の理由で使いたい時はある。しかし重いので体力が奪われすぎる
  • フルサイズミラーレス:EVFでボディが軽くなってもレンズはやはり重くなる
  • APS-C一眼レフ:APS-Cで普通に得られる被写界深度が自分には合っているが、光学式はやはり重い。Canon EOS Kiss X9(ボディ453g)のように軽量なモデルならあり。問題はレンズの重さ
  • APS-Cミラーレス:ボディ軽量。レンズも上のシステムのものより軽量なものが多い。そして被写界深度が好み
  • マイクロフォーサーズ:軽量で画質も良くある意味サイクリングには最適解だが、私はもうちょっと深い被写界深度が欲しい
  • APS-Cコンデジ:全然悪くないけどズームレンズ搭載のものが少ない、あってもレンズがイマイチだったりする
  • 小型センサーのコンデジ:SONY RX100シリーズは良いと思う。ただ被写界深度が(略

書いてみて自分が何を欲しているかわかりました。まず表現の面で、私はAPS-C以上のセンサーサイズで得やすい被写界深度が気に入ってるらしい。それでいて軽量なカメラ。

その結果、いまFUJIFILM X-T20 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OISという「APS-Cミラーレス+ズームレンズ」に満足しているわけです。

FUJIFILM X-T20 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

このXF18-55mmF2.8-4 R LM OISというズームレンズ、35mm版換算で27-84mmのいわゆる「標準ズーム」なのですが、このレンズは本当に素晴らしい。310gと軽量なのもいいけど、標準ズームとしてこんな優秀なものを他にあまり知りません。

FUJIFILM X-T20 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

フジのレンズは単焦点もいろいろ持ってますが、これはあまりに画質と機動性のバランスがいいのでサイクリングにはぴったりですねぇ。

ちなみにフジには「XF16-55mmF2.8 R LM WR」という似たような焦点距離でありながらF2.8通しのズームもあるのですが、あれは本当にすごい。単焦点レンズに全く引けを取らないモンスターレンズ。ただし重量が655gとXF18-55mmの倍以上。サイクリングにはちょっと持っていけません。

FUJIFILM X-T20 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

渋峠とか走ることを考えると、やはり重さを考慮しないわけにはいきません。私の場合ね。

FUJIFILM X-T20 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

フジのカメラシステムはレンズの発色が今の自分好みというのもあります。キヤノンEFの優しく青っぽい発色も、オリンパスZUIKOの繊細で緻密な描写も、シグマの現代的な透明感も、タムロンの独特な青色もそれぞれ魅力的ですが、ここ数年はフジのレンズがかなり気に入っています。

FUJIFILM X-T20 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

カメラ本体のピクチャーモード(フィルムシミュレーション)も楽しいですが、最近はほぼノーマルのPROVIAで撮ることが多いです。それでお気に入りの発色が出てしまう。あとほぼJPEGオンリー。撮って出しJPEGの画質にはそのメーカーの思想と実力が詰まっていると思います。

FUJIFILM X-T20 + XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS

もちろんサイクリングに限定したとしても「このカメラフォーマットが正解」というのはないと思います。光線状態や被写体によってはiPhoneでも自分好みの写真ができていたりすることもあります。

スマホ以外のカメラでサイクリストが最初に検討するのが1インチセンサーのSONY RX100シリーズだと思いますが、あれはあれですごく良いものだと思います。

私の場合は、長時間サイクリングしながら撮影しても疲れないカメラという点で、光学ファインダーのAPS-Cや、フルサイズ一眼は重量的に厳しい。軽量な単焦点レンズを装着すれば良いのですが、やはり遠景もポートレートも手元のブツも撮れるズームレンズをサイクリングには持っていきたい。

マイクロフォーサーズもかなり良い選択肢で、数年前まではオリンパスのシステムを持って行くことも多かったのですが、先にも書いたようにフォーサーズセンサーの被写界深度がいまの自分には物足りない。

そんなわけで「サイクリングに持っていくカメラはミラーレスAPS-C+標準ズーム」がいまの自分には最適解」となっています。

描写の好み、何を撮るか、撮影スタイルはどうか、で違ってくるので、異論は認める! みんな違ってみんな良し。私もそのうちまた好みが変わってマイクロフォーサーズとかコンデジになるかもしれません。

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著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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