今年、数年ぶりにサイクルモードを見学に行きました。サイクルモードは、もうだいぶ以前から規模が縮小の一途をたどっていて、展示内容も一時期つまらなく感じたので、遠ざかっていたのでした。
サイクルモード。それはたくさんのサイクリストたちで埋め尽くされた空間でした。
今回、気づいたことがあります。サイクリストは、胸板がうすい。そしてお尻が小さい。マッチ棒のようにスラッとした人が、たくさんいる。
それはサイクルロードレースを観ていれば当たり前のことではあるのですが、実際に千人以上のサイクリストが集合しているなかで、あらためて「なんで自転車乗りは胸が薄いんだろう」と思ったのでした。
私の胸板も、ながいこと薄かったです。ただ、筋トレをやるようになって、変わりました。自転車に良いレッグプレス等の脚まわりのほかに、ベンチプレスやフライもやるからです。
すると大胸筋が大きくなってくるのですが、この筋肉は自転車に乗るにあたって、特に役には立ちません。自転車どころか、日常生活においてさえ、ほとんど役に立たない筋肉と言われています。
上半身的には、上腕二頭筋や背筋を鍛えるとヒルクライムにはすごく良いのではないかと思っています。
ダンベル・ロウの動きなどは、ドロップハンドルを握っているところをイメージしてやったりします。あと当然、腹筋や腹斜筋を鍛えることで体幹の安定度も上がります。
大胸筋を鍛えることで、当然筋肉力が増えるので、基礎代謝量があがるメリットは、あります。とはいえ、パワー産出に貢献しない筋肉はやはり重りであり、体重を減らしたいサイクリストにとっては邪魔なものであることが多いでしょう。
自転車に乗っていて思うのは、痩せる時は大胸筋から痩せていくな、ということ。これは私の場合ですが、もっと腹まわりの脂肪から落ちてくれたらいいのに、なぜか胸の筋肉から分解されていくような印象があります。
そしてサイクルモードで見た大勢のサイクリストも、やはり胸板が薄かった。これはトレーニングジムで目にする人たちとはまったく違う傾向の身体つきで、あらためておもしろいなと思いました。
でもペーター・サガンは結構胸板ありそうです。スプリンター系はムキムキの人、多いです。クライマー系はどちらかというとガリガリです。胸板は、自転車に乗っていると基本的には失われていくものであるような気がします。
筋トレをするサイクリスト、しないサイクリスト、どちらもいると思いますが、最近やる人が増えているような印象があります。最近の自転車雑誌でも自重筋トレやケトルベルの話題などを見かけました。
基本的に自転車で速くなるためには自転車に乗ればよいはずで、自転車で使わない余分な筋肉が増えるのを嫌う人も多いでしょう。
ボルダリングの野中生萌選手は、ものすごい筋肉なのですが、ウェイトトレーニングは一切やっていないそうです。
曰く、ボルダリングに必要な筋肉はボルダリングでつける。筋トレすると余分な筋肉が増えて、身体が重くなる。と、ヒルクライマーと同じ論理のことを言っていたのを思い出します。
でも自転車に乗っていて自然と上半身に筋肉がつくことは、残念ながら、ありません。
【追記】 でもシクロクロスやMTBやのようなオフロードライドをたくさんする人は上半身も筋肉質らしい。ペーター・サガンももともとはシクロクロスやMTBの選手でした。
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