マウンテンバイクという乗り物を創出してこの世に送り出した神々のひとりとされるゲイリー・フィッシャー。昨日こんなことをつぶやいていました。
At least once a week I leave my phone home and go out for three hours or more without it.
Could you feel good doing this?
Im I being irresponsible? https://t.co/CIe5rXafiu— Gary Fisher (@Gary_Fisher) 2018年12月31日
私は少なくとも週に1回以上は、電話を家に置いて3時間かそれ以上乗りにいくよ。
あなたは気持ちよくこういうことができますか? 私は無責任な人間なんだろうか?
この「無責任な人間なんだろうか」にはいくつかの意味がこめられていそうです。フィッシャー氏は有名人で立場もある人でしょうから、すぐに連絡がつかないような状況にするのはいかがなものか、とか、あとは怪我をしてしまった場合に助けを呼べないので、家族に対して無責任、という意味もあるのでしょう。
しかしよくよく考えれば不思議なものです。iPhoneが日本ではじめて発売されたのは2007年7月。それからもう12年経つわけですが、12年より前はスマホを持ってライドに行く人はほとんどいなかった。
でもガラケーを持って行く人は多かったかもしれません。それでも15年、20年前を考えると、電話を持たずにサイクリングに行くというのは別に特殊なことではなかったはず。不安になった人もいなかったでしょう。困ったら公衆電話がある(逆にいまは公衆電話が減ってるのでスマホ必須という話もありますが…)。
65%の人はスマホを持たずに乗りに行くことは考えられない
というわけでCBNでもTwitterでアンケートを取ってみました。お題は「スマホを持たずに自転車乗りに行くことに抵抗ありますか?」。その結果がこちら。
スマホを持たずに自転車乗りに行くことに抵抗ありますか?
— CBN (@cbnanashi) 2018年12月31日
結果は65%の方々が「かなり抵抗がある。ないと無理。」と回答。23%の方々が「少し抵抗はある」。12%の方々が、全然なくても平気派。
でもねー、ほんと生活スタイル変わりましたからね。電話をかけることはなくても、小銭を使うかわりにスマホでApplePayとかQUICPayとかで買い物をすることがあるし、ナビとして使ったり、カメラ代わりになったりと、ガラケーの時代の電話とは同列に語れなくなってきてはいます。
でもたまにゲイリー・フィッシャー氏のように、あえてスマホを持たずに乗りに行くのって結構おもしろいんじゃないかと思います。緊急時のためにお金は持っておくべきだけど、近場の50km程度などで試してみる。
するといいものを見た時に「しまったー、写真が撮れない」みたいなことにもなりそうですが。
私のiPhoneは5.5インチとデカいこともあり、トップチューブバッグが限られたり、ジャージのバックポケットに入れると重さでずり下がってきたりと、わりと面倒なところがあります。
私の場合、スマホは持っていかないと、やはり不安なところはあります。でもライド中はなるべく見ないようにしています。休憩中もネットはなるべく見ません。それよりも外の景色を見る。せっかく外にいるんだしね。