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フレーム・完成車

LYNSKY PRO GRとPRO GR Race こいつでDirty Kanzaを駆け抜けろ!

チタンフレームで人気のLYNSKEYのグラベルロードモデル「PRO GR」を紹介します。最近「PRO GR Race」という新モデルも出たのですが(後述)、そのベースとなるモデルです。

チタン・グラベル PRO GR

ダウンチューブがCervélo Sシリーズを思わせるような形状です(ちょっと菱形ですが…)。

直販価格は$1,550で専用カーボンフォーク・チタンシートポスト・ Cane Creek 110ヘッドセット・スペアのディレイラーハンガーが付属します。シートポストは25mm/0mmを選択可。

ベースのデカールはブラックですが追加チャージでエッチド・グラフィック、スカイブルー・ネイビー・パープル・ブロンズのアノダイズドを選べます。ヘッドバッジも基本のブラス以外に5種類のオプションがあります。

LYNSKY PRO GR フレームスペック

  • テーパード・インテグレーテッド・ヘッドチューブ・デザイン : IS42|52
  • Lynskeyシグネチャー6AL/4Vチタン・グラベル専用チューブセット
  • Wrightスタイルドロップアウト: 142mmスペーシング
  • 12mm x 142mm x 1.0 スルーアクスル (同梱)
  • 交換式ディレイラーハンガー : パーツナンバー DW-UN-400-IND-DRIVE
  • 68mm イングリッシュ・スレッド BSA ボトムブラケットシェル
  • フロントディレイラー直径 : 34.9
  • ケーブルルーティング : エクスターナル・フルハウジング
  • ディスクブレーキ専用設計フレーム
  • ブレーキマウント : フラットマウント
  • タイヤクリアランス: 700c x 最大 45mm または 27.5 x 最大 2.1″
  • Shimano Di2, SRAM Etap対応 (ガイド取り外し可能)
  • 27.2mmのシートポストが必要

LYNSKY PRO GR シマノ完成車

LYNSKY PRO GRは完成車もあります。シマノコンポ完成車は機械式105・油圧式105、または油圧式Ultegra・油圧Ultegra Di2、油圧式DURA-ACE・油圧DURA-ACE Di2の中から選べます。

SHIMANO 105(メカニカル) + Vision Team 30 Discのベースパッケージで直販価格は$3,150。

LYNSKY PRO GR SRAM完成車

SRAM完成車はベースパッケージがForce 1xですが、他にアップチャージでForce 22/22 AXS, RED 22/22 AXSを選択可能。

SRAM Force 1x + Vision Team 30 Discのベースパッケージで直販価格は$3,550。油圧なのでシマノ105組みより少し高いですね。

PRO GR Raceが新登場

このLynsky PRO GRですが、Bikeradarによるとつい先日「エアロ」を意識した「PRO GR Race」という新モデルが出たそうです。

ノーマルのPRO GRとの違いはまずケーブルがインターナル・ルーティングなっているところ。そしてPRO GRでは全サイズでチェーンステーが43.5cmですがPRO GR Raceでは全サイズ42cmと短くなっています。

さらにヘッド角とシート角がPRO GR Raceのほうがノーマルよりも立っています。より機敏なハンドリングと高速レースを意識したジオメトリでしょうか。

最大タイヤクリアランスは700x35mmと極端に太いタイヤははけない感じです。

ダウンチューブの形状はノーマルPRO GRよりも少し丸みを帯びているようにも見えます。

SRAM Force 1x完成車のベースパッケージが$4,050。ノーマルのPRO GRよりも$500ほど高いです。今のところフレーム単体の販売はなくSRAM完成車のみがラインナップされています。

下の記事で紹介したPinarello Grevil+もそうですが、「速さ」に振ったグラベルロードがこれから増えてくるのかもしれませんね。

Pinarello Grevil+とGrevil 「速さ」に全振りした異色すぎるグラベルロード
ピナレロが今年の春に初のグラベルロードを発表したのですが、それがかなり異色なものに見えます。Grevil+(グレヴィルプラス) / Grevilというモデルです。

PRO GR RaceはDirty Kanzaのようなイベントを意識

さて、そのLYNSKY 「PRO GR Race」は「Dirty Kanza(ダーティーカンザ)のようなイベント」を意識したモデルだそうです。

Dirty Kanzaとは何かと言うと、なんと実際に参加されたwichershamさんによるレビューがCBNにあります!

Dirty Kanza 200 (写真:wichershamさん)

世界で最も有名で、アメリカでは確実に最も人気のあるグラベルレースです。グラベルレース=Dirty Kanza と言っても良いかもしれない、という超有名レースです。16年から参加を考えて、3年越しでやっと2018年に参加し、無事に完走することが出来ました。以下のレビューは、200マイルについて書いています。

https://dirtykanza.com/

【概要】
アメリカ、カンザス州Emporia(エンポリア)という中部大草原にポツンとある小さな町がスタート、ゴールの、200マイル(実は210マイルくらい、320km)グラベルレースです。

未舗装路率は、感覚でいうと大体98%くらいになります。320kmのほぼ全てが未舗装路と言っても過言ではありません。

完走率は年、その時の天気によってまちまちで、大雨が降った16年は50%以下、18年は大体75%くらいの完走率でした。

Dirty Kanza 200 (写真:wichershamさん)

320kmのうち、310kmくらいがグラベルです。グラベルの質は、尖った石を多く含む、日本の感覚でいうと荒れた舗装路になり、基本農業用トラクター(USA仕様の超巨大なやつ)や、ピックアップトラックだけがたまーに走る、という程度の整備状況です。

サスペンションが必要ではないかと思われた区間も多数ありますが、38mm程度のグラベルタイヤを装備しておけばなんとかなります。

(中略)

参加者の高揚感、アメリカ人特有のノリノリムードでレースは大変盛り上がります。困難を乗り越え申込みをして、一生懸命練習して、遠いアメリカに遠征をしても、参加する価値は十二分にあります。ダート好きには力いっぱいオススメできます。

エンポリアは本当に小さい田舎町ですが、レースのある週末はグラベルレース一色になり、歓迎一色になります。運営も素晴らしく、申し込み・事務連絡・受付・レース当日のやり取りなど大変スムーズです。

世界最高峰のグラベルレースの名に恥じない、超プレミアレースとして今後もアメリカのグラベルシーンに欠かせないイベントであり続けるのではないかと思います。遠い国のレースですが、ぜひ参加を検討されてみては如何でしょうか。

なるほどこんな広大な空間の非舗装路をスピード重視・タイム重視で走り抜けるのなら「エアロ・グラベル」というコンセプトも自然に出てくるのだろう、と思いました。

wichershamさんのDirty Kanzaレビューは情報密度の高い投稿なので是非あわせてお読みください。

cbn [Race & Event] Dirty Kanza 200
参考 World’s Premier Gravel Grinder | Dirty Kanza

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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