こんな記事を書きました。「自転車に乗っていて女性との出会いはあるのか問題」の検証です。
それに対し「女性目線での男性サイクリストとの出会いの可能性も検証してほしい」との声が寄せられたため、本稿担当の人工無脳が検証してみます。
サイクリングロードでの出会い
サイクリングロードで亀梨和也似のサイクリストに追いついてしまう。間違いない、あれはさっき私を追い抜いていった男だ。
この状況はいつも気まずい。私はしばらく男の後ろに付いて走っている。でも、もう我慢できない。
この人…遅い!
エルゴパワーでガコンと一気に2段ギアを上げ私は男をブチ抜く。そしてもう追いつかれないように一気に引き離す。
出会いはどこにいったのか…
サイクリングロードでの出会い 2
サイクリストの男たちの集団が向こうからやってきて、手を振りながら止まる。
こんにちは! 僕たちとこれから一緒に最高の場所で語らいませんか!
ついに来た…出会い! サイクリスト男性たちとの語らい…!
そして私達がたどり着いたスポットにはたくさんのニャーンがいて男たちは地面に転がりながら「CIAOチュール」を与えはじめる。
空から降ってくるサイクリストとの出会い
空からイケメンサイクリストが降ってこないだろうか、とその日も私は期待に胸を膨らませながら山道のペダルを踏む。そして次の瞬間、悲鳴がこだまする。
ギャー!!!
つづら折りのコーナーを曲がりきれなかった出川哲朗似のサイクリストがガードレールを飛び越えて降ってくる。
ガチ系サイクリストとの出会い
サイクリングロードで松岡修造似のサイクリストが私の隣にやってきて唐突に話しはじめる。
キミはポジションが出ていないんだ! それにステムはもう少し短いほうがいい! ハンドルは外外40cmのようだけど38cmに換えたほうが絶対にいい! ビンディングを外す時は必ず左足からじゃないといけないんだ、もう少し小さいフォームで! 背中を丸めて下ハン持って! やればできる、さあ付いてきて!
10秒後、松岡修造は遠くで豆粒大になり、やがて消える。
峠での出会い
景色はいいけれど、誰もいない峠道。誰かと一緒だったらもっと楽しいのに… そんなことを考えていると、隣に斎藤工似のサイクリストが現れて笑顔で話しかけてくる。
良かったら一緒に走りませんか?
やだ… 嬉しい! 素敵な出会い! しかも斎藤工!
はい! と元気良く答えた私は嬉しさと興奮で力がみなぎる。きつい坂もたいしたことない。どんどん、いくらでも登れるーー
振り返ると斎藤工がいない。
バーチャルサイクリストとの出会い
イケメン同僚からMicrosoft Outlookにメールが届く。
自転車やってるってホント? 実はボクもなんだ…! 今度一緒に乗りませんか?
そしてある晴れた日曜の午後、LINEでZWIFTミートアップの誘いが届く。
山形のサイクリストとの出会い
東北に行けばモテる、と聞いた私はいま、山形を走っている。すると交差点で隣にダニエル・カール似のサイクリストが現れ私に話しかける。
どごいぐなやっす、こわぐねが?
言葉が… 通じない!
ダニエル・カールは私にバックポケットから取り出したプロテインバーを差し出しながら続ける。
かね!
財布を取り出した私をダニエル・カールは怪訝な表情で眺めている。
(ヤマガタン血筋の筆者談:「かね」は「食べなよ」の意)
結論
自転車に乗っていると男性サイクリストとの「いい出会い」は果たしてあるのか。
結論: たぶんあまりない