ライド中に連続でパンクしてしまって、もう何もかもが本当に嫌になってしまった、泣いてしまうくらい落ち込んだ、という主旨の投稿を海外掲示板で見かけました。
短いライドに出たら、突然パンクしてしまいました。道路脇に停車して新しいチューブを入れました。だいぶ時間がかかったように思いますが、なんとか交換できました。しかししばらく乗ると、今度は釘が原因でパンクしました。結局、パンクした状態で4km家まで歩くはめになりました。これほど意気消沈させられたことはかつてありません。何もかもが私に敵対しているように感じたのです。自分が大好きな趣味さえも。帰宅すると、どうでもいいようなことで精神が突然崩壊してしまいました。ショートライドにはセラピー的な効果があるように思いますし、実際に精神面・身体面でこれまで助けられました。しかし今回は全世界が私に意地悪をしているように感じ、なぜ私にこんなことが、と思わざるをえませんでした。帰宅したらあまりにみじめな気持ちになり、男なのに突然泣いてしまいました。
これに対しては違う方向からの2つのアドバイスコメントが寄せられていて、どちらも良いことが書いてあるなと思いました。
- パッチキット・タイヤレバー・ミニポンプ。これがあれば2回パンクしても歩かずに済みますよ。家で練習しておけば路傍でも楽に修理できるでしょう。パンクするのは楽しいことではないけれど、道具を持っていて、それに対処する能力があるのなら、パンクもポジティブな体験になるのです(205いいね)
- (上の人に)あとシャイにならず他の人に助けを求めてみて。他のサイクリストはスペアとか何でも持っているよ。いつか自分が人を助ければいい(5いいね)
- まじめに言います。その感情について、専門家に相談してみてください。それが無理であれば、こうした種類のパニックを静められるような、マインドフルネスなどの行動ルーティンのことを調べてみてください。私は何年か前、台所の床に卵を落としただけで正気を失うようなことや、「なんでもない」ことで大泣きしてしまうことがありました。「全世界が自分に敵対している」と感じてしまうのは、健康的ではありません。私は薬に大いに助けられました。人によってはカウンセリング、または薬とカウンセリングの組み合わせが効きます。しかしこれはサイクリング特有の話ではありません(158いいね)
- (上の人に)この意見はもっと支持されるべきだと思う。サイクリングは対処療法のひとつにはなるけれど、根本原因にもアプローチしないといけません。スレ主さん、お大事にね(36いいね)
誰でも似たような経験をしたことがあるはず…かどうかはわかりませんが、私も2連続パンクですっかりやる気をなくしてしまったことは、あります(3連続・4連続パンクを経験した人もいるのではないでしょうか)。あと「卵を台所に落とした時」の 本当に残念な気持ち もよくわかります。作った料理を落としてしまった時とか、もう すべてがいやになる ことがあります。
そうした出来事も、復旧・修復する対象であると考えればポジティブな経験になる、という意見も、それだけひどい精神状態になったのならカウンセリングを受けてはどうか、という意見、どちらも方向性は違うけれども、良いアドバイスではないかと思いました。
スレ主さんが私の友達だったら、もう全部忘れてとりあえず寝ろ、と言うかもしれません。もうサイクリングはいいから、ひたすら寝る。寝れなかったら、ジャンクフードでもいいから身体に悪そうな糖類たっぷりのおいしいものを腹いっぱい食べて、ストリーミングのドラマや映画でも見てはどうか、と。
するといつか、それが何日後なのか、何週間後なのか、はたまた何ヶ月後になるのかはわからないけれど、またいつか自転車に乗りたくなると思います。その時は少し苦々しい表情で、フン、とか言いながらサドルのホコリを払ったりするのだろうけれど、きっとまた乗りたくなるに違いありません。そして、乗ったらまた楽しいに違いない。
あとこうした精神状態になってしまう原因は、世界に呪われているからでも、自分が悪いからでもなく、単純に気圧が低いとか、栄養バランスが悪いとか、中年という人生における未知の状態に入りつつあってホルモンバランスが乱れているとか、そういう ある意味しょうもないことが原因だったりすることが多い とも思います。少なくとも自分のせいではない、と思ったほうが良いと思います。これから単純に梅雨のせいでスレ主さんのような状態になってしまう方もいるかもしれないので、皆さんもご自愛ください。
ところで3回以上連続でパンクした方は、どんな気持ちになるのでしょうか。想像するに「そうか、わかった。そういうことか。さあもっかい俺をパンクさせてみろ、4回でも5回でも相手になってやるぞ…」と奮い立ったりするのでしょうか。2回目と3回目のあいだに「気持ちが変わる」ポイント(達観ポイント)があったりして。