身体・健康

カルパス横綱対決 なとりジャッキーカルパス vs. ヤガイおやつカルパス

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サイクリストの補給食として一部のランドヌール・ロングライダーのあいだで注目を集めている「カルパス」。先日も下の記事でこのカルパスについてご紹介しました。

補給食の新次元 ジャッキーカルパス
近頃サイクリストのあいだで脚光を浴びている補給食があります。それはジャッキーカルパス(単にカルパスとも言います。名称の由来については後述)。 小さく食べやすい形状に練り込んだサラミのようなものですが、コンビニには必ず置いてあります。以前コン...

その記事ではファミリーマートで販売されている「株式会社なとり」製造の「スパイスが効いたジャッキーカルパス」を具体例として紹介しましたが、「ヤガイおやつカルパス」を入手したので、スペイン・マヨルカ島での実走レポートをお届け…じゃなかった、ちょっと食べ比べてみたので比較レビューを書いてみます。

ヤガイおやつカルパス

↑ 箱がかわいい。ギンビスの「たべっこ動物」的なノリです。

ヤガイおやつカルパスを手に入れた

「ヤガイおやつカルパス」は本記事執筆時点で50本入り¥491と非常にお得感のある価格。ただし最低購入数が3個から、かつ「あわせ買い対象商品」のため注文合計金額が2,000円でないと買えないのですが、最初に書いておくとこれは買った甲斐がありました。

ヤガイおやつカルパス

とりあえずお試しで3箱セットを買いました。1個1個が個包装になっているのはもちろん、後述しますが密閉されているのでにおいが出てきません。あと個包装は合計4色で、それぞれに違うメッセージが書かれています。

ヤガイおやつカルパス

このメッセージは面白い試みですが、正直言うともっと面白いことが書かれていても良いと思いました(笑) 「また、かってね!」「なかよくしてね!」「よろしくね!」「おやつタイム!」の4種類ですが、個人的にこれはあまりピンときません。

たとえばこんなメッセージだったら気分が上がるのですがどうでしょうか。

  • 今日のお前は最高だ!
  • あと2時間で帰れるぞ!
  • これでまたパワーウェイトレシオが上がったね!

等々。

なとりとヤガイ カルパス界の二大巨頭

さて「カルパス」というと、私は生活圏で目にする製品が「株式会社なとり」製造のものであることがほとんどです。買う時はコンビニで買うことが多いのですが、大体「なとり」が製造しています。

「なとり」は東京の会社ですが、対する「ヤガイ」は東北は山形県ベースの会社。歴史ではなとりのほうが古いようですが、ヤガイも1975年創業となかなか歴史の長い会社であるようです。

株式会社なとり 株式会社ヤガイ
設立 昭和23年6月 昭和49年8月
本社 東京都北区王子 山形県山形市富神台

栄養成分比較

先に紹介した記事でも取り上げた「なとり」の「スパイスが効いたジャッキーカルパス」と「ヤガイ」の「おやつカルパス」の栄養成分を比較してみます。

まずは「ヤガイおやつカルパス」の1本あたりの栄養成分から。

ヤガイおやつカルパスの栄養成分表示(1本3.4gあたり)
エネルギー 16kcal
たんぱく質 0.9g
脂質 1.2g
炭水化物 0.3g
食塩相当量 0.1g

これをなとりの「スパイスが効いたジャッキーカルパス」の栄養成分と比較してみます。比較方法が少しややこしいです。というのも「スパイスが効いたジャッキーカルパス」は1袋(61g)あたりの栄養を表示しているのですが、「おやつカルパス」は1本あたり。

いろいろと数字を操作してどちらも「個包装込みで約61gあたり」に揃えて栄養成分を比較してみました。その結果がこちら。

なとりジャッキーカルパス ヤガイおやつカルパス
エネルギー 272kcal 243.2kcal
たんぱく質 13.1g 13.68g
脂質 20.5g 18.24g
炭水化物 8.7g 4.56g
食塩相当量 2.0g 1.52g

上の表の「ジャッキーカルパス」の数字はメーカー公称値ですが、「おやつカルパス」については推定値なのであくまで近似値ということでご理解いただければと思います。

結論としては、たんぱく質や脂質の含有量はほぼ同じようなもの。しかし「おやつカルパス」はカロリーが有意に低め。そしてその理由は炭水化物含有量が同じ重量で比べた時に明らかに少なめであることに起因しているように思われます。

ちなみに「おやつカルパス」の原材料は、肉としては鶏肉・豚脂肪のみ。「ジャッキーカルパス」は豚肉・牛肉・鶏肉・豚脂肪のミックス。「おやつカルパス」は牛肉が入っていないのでカロリーが比較的控えめになっているのかもしれません。

味わいと食感の比較

では実際にこの2品を食べ比べしてみた感想を書いてみます。

なとりジャッキーカルパス

  • どっしりとした、重厚な味わいである
  • 良く言えば食べごたえがあるが、悪く言えばしつこいとも言える
  • パンチがある
  • 自転車で言うと高剛性カーボンフレームという感じである
  • ホイールで言うならFulcrum Racing Zero
  • タイヤの太さで言うと28c
  • 直進安定性が高い

ヤガイおやつカルパス

  • さっぱりした、淡白な味わいである
  • しつこくなく、品の良い味である
  • 素材感がより自然に出ている感じがする
  • 添加物が少ない印象がある
  • さっぱりしているので食べ飽きない
  • 歯ごたえは自転車で言うとコンフォート系カーボンフレームのウィップ感に似ている
  • ホイールで言うならCamagnolo Eurus
  • タイヤの太さで言うと23c
  • ハンドリングがクイック

おわかりいただけだだろうか(わからなくても質問は受け付けません)。

判決

味の好みについては各人それぞれなので、どちらがうまい、ということは言えません。どちらもカルパス好き・サラミ系食品好きには一定の水準をクリアしていると思います。

ただひとつ言えることは、この2つ、やはり傾向の違う味です。

なとりジャッキーカルパスとヤガイおやつカルパス

上でも書いたように「おやつカルパス」のほうが比較的淡白であっさり系の味わい。「ジャッキーカルパス」はよりパンチが効いた「重め」の味付けです。これは成分表示の数字から受ける印象に近いものです。

用途としては、「おやつカルパス」が恐らく糖質量が比較的少ないように思われるので、筋トレをしていて「カット」の時期にある人のおやつにはこちらが向いているでしょうし、逆にバルクアップ中の方には「ジャッキーカルパス」が向いていると思います。

そしてサイクリングのお供としては、たんぱく質・脂質量はほぼ同じようなものなので、補給中に糖質をどれだけ必要とするかで判断すれば良いでしょう。

携帯性では「ヤガイおやつカルパス」が圧倒的に有利

ただひとつ、「おやつカルパス」が圧倒的に優れている点があります。それは1個1個が密閉包装されている点です。

コンビニで手に入る「ジャッキーカルパス」をはじめとするカルパスは薄いビニールで軽く巻いてあるだけなので、にんにくを中心としたフレーバーが自ずと外に流れでます(ただしこれは「自転車から降りずに片手で包みを開いて食べられる」メリットがあるとも言えるのですが…)。

その点「おやつカルパス」はにおいが出ないこと、そして急いで消費しなくても良かろうという妙な安心感があり、サイクルジャージのバックポケットに放り込んでおくという意味ではより自転車に適した製品であるように思います。

なお「おやつカルパス」の1個あたりの実測重量は包装込みでジャスト4g。一方「ジャッキーカルパス」は1個あたり5g。「おやつカルパス」のメーカー公称内容量は1個3.4gで、「ジャッキーカルパス」は5gを下回る可能性がありますが、それでも1.5gほどの違いはあるでしょう。1個あたり量で言えば後者のほうが多い。

と、様々な面を評価してきましたが、サイクリングに携行する補給食としてはやはりその携行性の高さから「おやつカルパス」に軍配があがります。

またコストパフォーマンス的にもコンビニ販売が中心の「なとり」の製品よりもお得です。

個人的には… 今後は「ヤガイおやつカルパス」を備蓄することに決定しました。

と、「ヤガイおやつカルパス推し」になってしまいましたが、念のため書いておくと株式会社ヤガイさんから何かもらったわけではありません。何かもらったらもっといいことを書くので、何かください(嘘よw)。

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著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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