サドル

サドルはFizikを選んでおけば絶対に後悔しない。…たぶん。

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フレームやコンポやアクセサリ類は「見た目」を、なによりも重視する意識低い系の自転車乗りである自分。なんですが、サドルだけは尻との相性最優先で選ばざるを得ません。というわけで、自分のサドル遍歴の中で最も長く使っているのがfi’zi:k(フィジーク)のサドルです。

座り心地だけじゃない。fi’zi:kを選ぶ理由。

数あるサドルの中から、なぜfi’zi:kを選んだのか? もちろん「座り心地がいいから」という点が、理由の大きな範囲を占めます。

とはいえ、それだけじゃない「fi’zi:kならではの気に入っている機能があるから」という側面も、自分のサドル選びにとても大きく影響しています。

それはfi’zi:k独自の、アクセサリー取り付けシステム「ICS(Integrated Clip System)」。ICS対応のサドルバッグやテールライトを、シートに直接装着できてしまう神機能です。

しかも「サドル取付用ブラケット SR-2」を使えば、キャットアイのRAPIDシリーズも装着オッケー!ゴムベルトやアタッチメントでフレームに固定する方法と比較して、極めて後付け感が少なく、スマートな装着が可能になります。

▼ICS対応テールライト群。いちばん左のパーツを外して、ライトやサドルバッグをサドルに直接固定できます。 

ICS対応テールライト群

▼キャットアイのライト取付アダプタ

キャットアイのライト取付アダプタ

▼普通にアタッチメントでテールライトをサドルに装着すると、後付け感がハンパないことに

アタッチメントでテールライトをサドルに装着

▼それがICS対応ライトならこの一体感!

ICS対応ライト

そんなわけで、fi’zi:kのサドルを気に入りまくっています。ほかのメーカーに浮気する気持ちなんて、原子レベルの小ささしかありません(浮気してないとは言ってない)。

サドルは座り心地、つまり尻に合うかどうかがすべて。ですが、見た目の部分もやっぱりコダワリを捨てきれない。そんなとき、fi’zi:kのサドルがきっとお役に立てるでしょう。

ARIONEはカッコイイ。でも…。

それはさておき、今でこそfi’zi:k信者の自分ではありますが、最初に購入したARIONE は全く尻に合いませんでした。薄くてシュッとしてて、見た目はラインナップ中で最も好みに合っています。交換前に使っていた 2008年式 KUOTA KHARMAの標準サドルに比較しても、鋼鉄と真綿ぐらい違う快適性。

…なんですが、快適なのは15km程度まで。あとは乗っている間じゅう、ずっと尻痛との我慢比べでした。早々にドナドナです。

これまでも、これからも、ALIANTE!…と思っていた頃が、自分にもありました。

次に手に入れたのが、ALIANTE。実はデザインにちょっと野暮ったい印象を持っていて敬遠していたのですが、友人に借りて走ったところARIONE とは別物の座り心地。ロングを試してもオッケー!自分の尻には、どうやら後ろ上がりのサドルが合っていた模様です(尻の痛みを感じていないとは言ってない)。

一時、穴開きタイプのSelle SMP EXTRAやHellに浮気したりもしましたが(当時はVSシリーズ発売前だったので、センター凹んだモデルがfi’zi:kには無かったんです…)、結局いま乗っているTyrell FXもLOOK675も、ずっとALIANTE(VS/VSX)。

特にLOOK675に着けているブルのワンポイントが入ったモデルは、カラーリングを含めてとても気に入っています。

そんなわけで自分の自転車に装着するサドルは、これからもfi’zi:kのALIANTE(のセンターが凹んだモデル)です。

▼LOOK675 Lightに装着している、ALIANTE VSX。

ALIANTE VSX

▼Tyrell FXに装着している、ALIANTE VS。

ALIANTE VS

伏兵、ANTARESの台頭。

…と、レビューを書き終えようとしたところ、fi’zi:kのサドル判定アプリ「SPINE CONCEPT EVO(今はなぜかダウンロードできないみたいです)」で、自分は「ブル(カラダ超固い)」ではなく「カメレオン(カラダ固い)」という判定が出てしまいました。

そこで推奨されたのは、愛用してきたALIANTEではなくANTARES。

▼「SPINE CONCEPT EVO」のテスト結果

「SPINE CONCEPT EVO」のテスト結果

そして、ある日ProBikeKitのセール告知ツイートを目にしたところ、なぜか自宅にANTARES OPEN R3が届いていました。おっかしいなー。どうしてだろう(棒)。

それだけではありません!

LOOK675に着けていたALIANTEと同じワンポイントが入ったデザインのANTARESまでが、宅配ボックスに投げ込まれていたのです!うーん不思議なこともあるものだなぁ(棒)。

このレビューを書いている今が、まさにANTARESの試用を開始したタイミング。もしかすると、「ずっとALIANTEを愛用してきたけれど、実は自分の尻に適合するのはANTARESだった…!」という、衝撃の結末を迎えてしまうかもしれません。

▼ANTARES OPEN R3は、新しい相棒のブロンプトンに装着。

ANTARES OPEN R3

▼ALIANTE VSXからANTARES VSXに、嫁さんの目をかいくぐりつつ取り替え。バレてない

ANTARES VSX

そんなわけで期せずしてARIONE 、ANTARES、ALIANTEの3モデルを経験することになってしまいました。それにしても同じfi’zi:kなのに、別々の会社が作ってるんじゃないの?と思うほど、各モデルに明確な個性がありますね。

・他にないスマートさでアクセサリ取付が可能な、ICS。
・明らかにキャラクターが違っていて、選び甲斐のあるラインナップ。

個人的な調査結果でも、「サドルを替えるなら、fi’zi:kにしておけば間違いない」という声が実に100%でした(2019年8月 自分自身を対象にした脳内での調査:n=1)。

なので、ANTARESがALIANTEよりイイ感じでも、そうでなくても。自分がこれから選ぶサドルは、結局fi’zi:kになると思います。

著者
などかず

美味しくご飯を食べることをモチベーションにペダルを回し、機材の性能に頼り切って「頑張らないことを頑張る」物欲系へっぽこ自転車乗り。リアルで自転車に乗れない週末にはZWIFTで合計100km以上のバーチャルライドを欠かさないものの、脚力や走行スキルについての言及は意図的に避けている模様。愛車はLOOK675、ブロンプトンCHPT3 V2、タイレルFX(これだけとは言ってない)。

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