カメラ関連

GoPro HERO8とMaxは自転車人にとって買いか

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GoProは年に1度の頻度で新モデルが投入されますが、今年もHERO7 Black後継機のHERO8 BlackとMaxが話題ですね。

私はHERO7 Blackユーザーなのですが、いま現在これを持っているサイクリストはHERO8 BlackやMaxへのアップグレードを検討したほうが良いのか。

また、これからはじめてGoProを買おうとしている方は、HERO7/8/Maxのうちどれを買ったら良いのか。この記事で考えてみます(主に自転車乗り目線です。ご了承下さい)。

HERO8 Blackで何が変わったか

HERO8とHERO7の大きい違いとして注目すべきところは主に4つあるように思います。

  1. 手ブレ補正の精度向上
  2. 高感度性能(暗所耐性)の向上
  3. フレームの廃止
  4. アクセサリーモジュールの登場

各所のレビューや紹介記事を見ていると、このうち手ブレ補正と高感度性能は、「良くはなった」ものの「劇的に改善されたとまでは言えない」という評価が多いようです。実際にYouTubeにアップされている比較動画を見ても、HERO7ユーザーが買い直すほどではないかな、という気がします。

手ブレ補正は縦ブレ補正が特に強化されているようですが、自転車の車載動画を撮るような用途であれば、それほど大きい恩恵は受けないかな、というのが個人的な印象です。

タイムラプスやスローモーションを多用する「凝った」動画を撮りたい方にとっては改善された手ブレ補正の恩恵が大きいらしいので、そこは検討の余地ありです

高感度性能にしても、暗い時間帯の走行を撮影したい方でなければそこまでこだわらなくても良いように思います。

というわけで、画質、という面だけを見ると、HERO7ユーザーが乗り換える必要はないと思いますし、これから車載動画用にGoProを買おうと考えている方はこのタイミングでグッと安くなっているHERO7を選ぶのは決して悪くない選択だと思います。

ではハウジングはどうでしょうか。GoPro7は各種マウントに装着するために、フレームと呼ばれる部品にハメる必要があります。

そしてこれがほんと〜に、面倒臭い…

GoPro HERO7 Black

記録画質にもよりますが、1時間に1度はバッテリーを交換しないといけないことはざらで、その際はこのフレームを外してからバッテリーのフタを開く必要があります。micro SDカードの出し入れにも同じ作業が必要です。

GoPro HERO7 Black

ポータブルバッテリーからUSBポート経由で給電・充電しながら使う場合は専用ポートを開く必要がありますが、GoPro純正フレームにハメる場合はそのポートの扉をあらかじめ外しておく必要があります(斜め上にひっぱり上げると外れる)。これもフレームを外してからの作業。

GoPro HERO7 Black

USBポートの口が大きく開いているサードパーティ製のフレームもあり、人気があります(下のリンクで紹介してあるもの)。ただしこの使い方は当然、防水非対応になります

HERO8はこの厄介なフレームを廃止しているので、そこだけはちょっといいなぁと思います。とりあえずバッテリーの交換は、断然ラクになります。

最後のアクセサリーモジュールですが、自撮り確認用の「ディスプレイモジュラー」や、LEDライト用の「ライトモジュラー」、HDMIとマイクに対応する「メディアモジュラー」が用意されました。

HERO7にあったHDMIポートは廃止されたのでそれを使いたい方には余分な出費が増えますが、もし自撮りでYouTubeなどをやっている方・やってみたい方にはフロントディスプレイは便利でしょう。これは、用途によって一長一短でしょうか。

あとこのモジュールはオープン規格らしく、今後サードパーティから色々と面白い製品が登場するかもしれません。

GoPro MAXではひとつ注目したい機能あり

もうひとつのフラッグシップであるGoPro MAXはカメラ前後のレンズを使った360度の全球撮影が売りです。これはヘルメットの頭頂部などに取り付けるとかなり面白い画が撮れるでしょう。

ただ、データ容量はかなり大きいでしょうし、それ以上に編集作業が大変です。撮りっぱなしで見る分には楽しめると思いますが、何か作品に仕上げて発表したい場合はその点を考慮する必要があります。

それよりも個人的にとても気になっているのが、GoPro MAXの「HEROモード」です。これは「水平維持」ができるそうです(0:28〜)。普通はジンバルが必要になる映像です。

水平維持ON (Horizon Level ON)の威力は下の動画を見るとよくわかります。もうカメラを上下逆さまにしても補正されるレベル。これはすごいですね。HEROモードで画角が最も広いMAX Superviewでも有効だそうです。

自転車の車載動画などではコーナリング時に画面も傾きます。しかしGoPro MAXだと広い画角を利用して、いつでもうまく水平を維持した状態での記録が可能らしいんですね。

MTBやヒルクライムの登りでの水平線の揺れなどは「いい感じの躍動感・臨場感」に繋がったりするので、この水平維持機能が必ずしも必要なわけではないとは思いますが、ポタリングや街歩き的な撮影で水平を維持したい方にはかなり便利な機能だと思います。

HERO8にもGoProアプリの中に基準となる水平点を設定することである程度の水平を維持して編集する機能があるようですが、GoProアプリで編集しないとその機能は使えないわけで、この点ではGoPro MAXのほうが良いなと思います。

というわけで、これからはじめてGoProを使ってみたい、という方も、360度撮影は使わなくとも水平維持に興味がある場合はGoPro MAXを選択肢に入れて検討したほうが良いと思います。

値段で選ぶならHERO7 Black

ただ、どれも値段が結構違います。HERO7 Blackは本記事執筆時点で実勢価格が39,000円台。HERO8は出たばかりなので53,000〜55,000円台といったところ。

GoPro MAXは65,000〜67,000円とまだだいぶ高いです。予算に余裕がある方はもちろん選択肢に入れても良いと思います。ヒルクライムはもちろん、登山などでは360度撮影も活躍してくれそうです。ちょっと大きいけど…

もしフレームが面倒でなければ、HERO8と画質の面では大きく劣っているとは言えないHERO7を1.5万円ほど安く買える計算なので、コスパ優先でアクションカメラを気軽にはじめてみたいという方にはHERO7、今が買い時と言っていいと思います。

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著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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