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フレーム・完成車

Hope HB.Tトラックバイク(東京五輪で英国チームが使用)は究極のエアロ? フレームセットは223万円から

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英国バーノルズウィックに本拠を置くHope Techが開発し、チーム・グレートブリテンが今年2020年の東京オリンピックで駆るトラックフレームの価格は、標準セットで223万円(税抜)です。パーシュートまたはドロップパーを追加するとそれぞれ245万円、261万円となり、これまで発表された大量生産バイクとしては最も高価なものの1つになる、とBikeradarが伝えています。

Hope HB.

Hope HB.T © Hopetech.com

出典 Hope’s Team GB track bike will cost £15,550 + VAT for the frameset alone

フォークとシートステイの断面形状がヤバい

これがHope公式Instagramで公開されている画像なのですが、前方からの断面形状がすごすぎです。前方投影面積の少なさは高級エアロロードの比ではありません。勿論、薄いぶん幅広になっていてそこで剛性を稼いでいるわけですね。

トラック競技が行われるヴェロドロームでは横風の影響が皆無なのでこういう自転車でもOKなわけですね。

ついでに考えてみると、昨今のロードバイクシーンでは太めのタイヤが流行ですが(理由は近年の研究結果によるとそのほうが最終的に走行抵抗が軽減されるから、とのこと)、路面状況が限りなく均一とも言えるトラックではやはり細いタイヤのほうが良いのだろうかな、などと興味深く考えたりもさせられます

トラック競技をされている方以外は全く縁がない自転車だと思いますが、風のない平地を走るバイクで究極に速く走ろうとすると自転車はこういう形状になるんだ、ということを考えさせられるので、面白いと思いました。

フォークの太さもヤバすぎです。当然ブレーキもシフトもありませんから、空気抵抗を生み出すキャリパーブレーキもワイヤー類も存在していません。

エアロ性能をさらに追求していくとドライブサイドが左側になったりするのでしょうか。

価格の詳細

各種オプションを含めた価格情報をまとめてみます。実際に買う人はいるのだろうか…という値段ですが、事実上ワンオフに近いものだと思います。すごいですね。

  • 標準フレームセット (フレーム・フォーク・シートポスト・ステム): £15,550(約223万円。記事執筆時の為替レートに基づく。以下同)
  • パーシュート・フレームセット (フレーム・フォーク・シートポスト・ステム一体型パーシュート・ハンドルバー): £17,100(245.3万円)
  • アップライト (オムニウム) フレームセット (フレーム・フォーク・シートポスト・ステム一体型オムニウム・ハンドルバー): £18,200(261万円)
  • スプリント・フレームセット (フレーム・フォーク・シートポスト・ステム一体型スプリント・ハンドルバー): £19,600(281万円)
  • リア用ディスクホイール: £2,450(35.1万円)
  • フロント用ディスクホイール: £2,100(30.1万円)
  • 3本スポークホイール: £2,250(32.2万円)

なお発注にあたっては5.000ポンド(71.7万円)のデポジットが必要で、UKで買う場合はこれ以外に税金(VAT=付加価値税)がかかります。日本から買う場合も購入価格の60%に対して10%の消費税がかかることでしょう。相当なものです。

これに比べると2020年東京オリンピックでフランスチームが使用するLOOK T20はフレームセットが約69万円と、本当に必要なら手が届かないわけではない価格設定になっています。

LOOK T20 フランス・ナショナルチームがTOKYO 2020で使う最新のトラックバイク
LOOKが同社のトラックバイクのフラッグシップ新製品、T20を発表しました。フランス・ナショナルチームが2020東京オリンピックで使用予定のフレームです。 公式 T20 - Look Cycle - Automatic pedals and...

東京オリンピックの各種トラック競技で最終的に勝った選手・チームがどんなバイクを使用していたのか、この夏は是非ともチェックしてみたいものですね。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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