ハロー、エブリバディ!Aqoursのマリ…すみません!すみません!!
CBN Blog駄文担当、などかずです。
世の中には、魅力的な自転車が本当にたくさんありますよね。そのせいで、どれだけブロンプトンを気に入りまくっていても「Tern BYB」が気になる!「カラクルS スズカリミテッド」が気になる!「ダホンK3」が気になる!…という心理になってしまうことが避けられません。
とはいえ我が家の財政状況は、通帳に記入された鮮血色の数字が過去最高値を更新中。そんな中で、もう一台…とか手を出したが最後、家計は破綻に一直線です(すでに破綻してるって?そうかも…)。
そんなわけで「他の自転車が気なって…」とかいう危険な心理的兆候を一切発生させないように、ブロンプトンがどれだけ素晴らしい自転車なのかを、自分で自分ににあらためて思い知らせてやりたいと考えました。
今さら過ぎるにもほどがある内容を、冗長に書き殴りますので、いつもいつも大変恐縮ではございますが、こちらのタブをそっ閉じ(以下略)。
「英国製」でしかも「ロングセラー」な自転車。
平成を経て令和を迎えた今でこそ、国産品には絶大な信頼性を感じることができます。なんですが、幼年期をバブル前の昭和期に過ごした世代には「海外製こそ高級品」という刷り込みが強烈になされているのです。「歴史と伝統の英国製」と言われてしまうと、それはもう無条件にブランドに対する強い憧れを抱いてしまうことが避けられません。
「英国の自社工場で一台一台丁寧に作られるMADE IN ENGLANDの美しくコンパクトに折りたためる折りたたみ自転車」(日本代理店公式サイトより引用)とか語られてしまったら、それだけで、ワタシはイチコロでダウンよ。もうブロンプトンにブロンプトンにおぼれます。
しかも、長年フレームデザインに大きな変更はなく、代理店のサイトによると最新のパーツが古いモデルにも装着できる設計になっているとか。
つまり製品としての高い完成度を誇り、ぶれないポリシーに裏付けられたロングセラー商品である、ということ。
「これ、いいモノでしょう?」という主張が、自分のようなアタマ空っぽでなーんにも考えてない自転車乗りにも、非常にわかりやすいです。
ブロンプトン、やっぱイイ自転車ですよねぇ…。
おそるべき折り畳みサイズの小ささ。
折り畳んだブロンプトンの小ささには、毎度驚かされまくっています。普通に乗って走れるサイズの自転車なのに、あれよあれよと言う間に折り畳まれて超コンパクトサイズに変身。
多数のコンペティターが登場してきていますが、コンパクトさにおいてはもう圧倒的。「独壇場」と言っても、全然いい感じです。よくもまあ、ここまで小さくなるものだと感心することしきり。
▼折り畳み時のこの凝縮感!
ブロンプトンを畳んだときの「ちょっと大きめの荷物程度」というサイズ感は、輪行移動時のみならず自転車と一緒に暮らすライフシーンのありとあらゆる場所で、活かされまくります。
たとえば家族とクルマで出かけたけれど、入りたいお店の近くに駐車場が見つからない!とか、駐車場があっても、1時間1,200円…暴力的な値付け!というとき、家族をお店の近くで降ろして離れた駐車場まで移動。自分はトランクに常備しているブロンプトンを使って、駐車場とお店を往復する。という使い方を、よくするようになりました。
お店に着いたらパタパタっと折り畳んでサッとカバーをかければ(お店の方におことわりしたうえで)、店内へヒョイっと持ち込むことだってできてしまいます。テーブルの脇に置いていても、邪魔になりにくいサイズ感のブロンプトンだからこその芸当です。
ブロンプトン、やっぱイイ自転車ですよねぇ…。
折り畳み/展開が、とんでもなくスムーズ。
ブロンプトンを畳んだり展開していて、つくづく感心させられるもうひとつのポイントは、「折り畳む」「展開する」という手順の中に、余分を感じさせる動作がほぼ入ってこないこと。
うどん県メイドのフォールディングミニベロロード「Tyrell FX」の場合だと、フロントフォークを折り畳むときは「固定用のピンを抜いたあとにフォークを折って、固定用のピンを挿し直す」という手順を踏みます。この「挿し直す」というのが、余分を感じさせる動作だなー、と思うのです。
▼うどん県メイドのミニベロロード、Tyrell FX。折り畳み手順をブロンプトンと比較しまくっていますが、剛性感や走行性能は「ゆうみは跨がった瞬間理解してしまった」レベルの差があります。
それが、ブロンプトンではどうか。ステムやフレームを折り畳むときに必要なのは、「クランプを緩める」動作だけ。「締め直す」という工程が、必要ありません。クランプを緩めて折り畳んだら、すぐ次の工程に移れる。この辺りに、折り畳みや展開にストレスを感じさせない秘訣があるのではないでしょうか。
また、折り畳み/展開の手順も秀逸。きちんと順を追って進めないと、畳んだペダルをフレームに接触させて傷を付けたりする(涙)厳格さを求められる反面、後ろ→前→後ろ→前→後ろと交互に進める手順になっているので、一度覚えればほぼ迷いません。
さらにさらに、折り畳む時に「ペダルの位置などを事前に調整しなくて大丈夫」というのも、ポイント大きいです。
Tyrell FXもリア三角をクルッと手前に折り畳む方式を採用していますが、ペダルやギアには推奨位置があります。折り畳み作業を開始する前に、まずギアを変えてペダルの位置を整えて…という準備が必要。
▼Tyrell FXをテキトーなペダル・ギア位置で折り畳むと、チェーンがとんでもないことに。
これって「今日は自転車で遊ぶぞ!!」という気分の時は全然いいのですが、自堕落で怠惰な日々を送っていく中では、乗るための結構なハードルになってしまいます。
▼Tyrell FXのリア三角を折り畳むには、固定用のクイックを緩めてからピンを抜くという手順が必要。面倒すぎ!ただし、そのぶん剛性感と安心感はべらぼうに高い。
乗りたい時にヒョイっと取り出して、パッと展開できる。移動先では、サッと畳めてストレス極小。だから活用する機会も、自然に増えていく。
ブロンプトン、やっぱイイ自転車ですよねぇ…。
畳んでいると、勝手にロックがかかる。
ブロンプトンの折り畳み構造で感心する部分は、まだまだあります。それは、折り畳んでいくだけで、各パーツに「勝手に」ロックがかかっていくこと。「ロックする」という操作を必要としないのに、各パーツがちゃんと固定されてしまうんです。
自分の愛車の1台、BRIDGESTONEの「トランジット ライト スポーツ」には、そもそもロック機構がありません。畳んでフレームを持ち上げると、畳んだフレームが広がってしまうので輪行袋への収納がやりにくいったらもう…。
▼ロック機構がない折り畳み自転車は、折り畳み状態を維持しにくい。
また、Tyrell FXのほうはロック機構を持っていますが、先述の通り固定用のピンの抜き差し。つまり、明示的なロック操作が必要です。それも二箇所。
▼一度外したピンを、こんどはフレーム下部に差して前方向に回転させたリア三角を固定するTyrell FXの折り畳み構造。ちなみにブロンプトンはサドルを下げるだけで、回転させたリア三角が固定される。
ブロンプトンの折り畳み構造の洗練されっぷりには、もう唸らされまくりです。この機構を考えた人、控えめに言って神でしょ。
ブロンプトン、やっぱイイ自転車ですよねぇ…。
バッグシステムが非常によくできてる。
アタッチメントに差し込んでスライドするだけで、パチンとはまってガッチリ固定できるブロンプトンのバッグ。しかも、それが折り畳み機構には、まったく影響を与えない。もう語彙力を喪失して、「よくできてる…」としか言いようがありません。
▼フロントバッグが装着されているのに、折り畳みへの影響皆無。
しかも低い位置にセットされるから、大きめのバッグでも走行安定性に対するネガはミニマム。まあ空気抵抗とかは発生しまくりでしょうが、それを気にするような速度域で走るのはブロンプトンの使い方としては稀ですよね。
いろいろなラインナップがあって、サードパーティー製品も充実。使い方に合わせて選びまくれる、ブロンプトンのバッグシステム。しかもアタッチメントを使えば、リクセン&カウルのバッグも取り付け可能。バッグの拡張性ありすぎです。
ブロンプトン、やっぱイイ自転車ですよねぇ…。
イベントとかも楽しそう。
優勝するとイギリスに招待されてしまう、「BROMPTON WORLD CHAMPIONSHIP(BWC)」を筆頭に、SNSを眺めているとさまざまなイベントが開催されていて、オーナーのみなさんがとてもとても楽しそうに交流されています。
ま、ぼっちの自分には関係ないんですけどね!(号泣)
楽しみが広がりまくる。
輪行旅行にフォトポタ、車載してドライブ先でのライド、などなど。日常生活の中で。そして旅先で。あらゆるライフシーンに自転車の楽しみをプラスオンできてしまうブロンプトン。もうコレ、単なる乗り物の枠を超えた、日々の楽しさ拡張装置でしょう。
しかもバッグシステムと相まって、ミニベロとは思えない大量の荷物が積載可能です。そんな特性を活かしまくると「荷物を積みまくって、雪中キャンプに出かける」とか、極端な楽しみ方もできてしまいます。
ここをキャンプ場とする、(本日2回目) pic.twitter.com/C91RT66cnv
— おきゃ (@okya3) January 18, 2020
ブロンプトン、やっぱイイ自転車ですよねぇ…。
沼の底が見えなくてヤバイ。
ここまでダラダラ書いても「まだまだ書けそう」と思えてしまう、ブロンプトンの魅力ポイント。いい加減怒られそうなので、そろそろ終わりにしようと思いますが、ブロンプトンって「ロングセラー商品」で、なおかつ「現行のパーツが過去のモデルにも装着できる」んですよね。
それってつまり、先人の皆様が蓄積されまくっているノウハウのほぼすべてが、今でも活用できてしまうということ。しかも、さまざまな小物は言うに及ばず、メインフレームですらサードパーティ製品がある。
「膨大な情報」と「膨大なパーツ群」が転がりまくっている、というわけです。
いちど深みにはまり始めたら、アビスの深淵を目指す探窟家のごとく、終わりの見えない底へ向かっていけるでしょう。
見えない沼の底を目指す先人たちによって、ポン付けでリアが外装化できるキットだって、いつかきっと売り出されるはず(※個人の願望です)。走行性能が…という不満があっても、サクッと解消できる日は間もなくです(※個人の願望です)。
あ、でも走行性能を求めるならブロンプトンを改造しまくるよりも「カラクルS スズカリミテッド」に手を入れた方が、手っ取り早い気もするなぁ。
……あれ?
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