つい昨日「10万円以下で買える通勤通学向きの「いい自転車」はどんなタイプがおすすめ?」という記事で、「予算10万円以下で極端な坂道がないならフラットバーのシングルスピードを買うとすごくコスパいいと思うよー」というようなことを書きました。
するとTwitterで、FUJIが今年「DECLARATION」という「いい感じ」のシングルスピードを出していて通勤にもいいんじゃないか、という情報をいただいたので、調べてみたところ、なるほどこれは良さそう! と思ったのでご紹介します。
公式 DECLARATION|FUJI BIKE フジ自転車
FUJI DECLARATION
これがそのFuji Declaration。”Declaration”とは「宣言」、平たく言うと「こうであります!」と主張することを意味するわけですが、何を主張しているかは不明ながらも、個人的にはなかなかいい感じのカッコいいネーミングだと思います。
FUJIの公式サイトでは、このモデルは次のように説明されています。
FUJIの定番シングルスピードモデルのFEATHERを彷彿とさせるフラットバー仕様のシングルスピード「DECLARATION」が新登場。
細身のスチールフレームにブラックパーツで統一しクールな雰囲気を演出。フラットバー仕様となり街中での機能性、親和性により一層磨きがかかっている。17Tのフリーコグ、固定コグを標準装備しておりスタイルに合わせて選択が可能となっている。
このDeclaration、アジア限定モデルというわけではなく、USAサイトにも掲載されているグローバルモデルです。米国定価は$349.99、国内定価は税別¥69,000。
これが大体7万円前後だとすると、「自転車通勤入門号」としてはなかなか良いモデルではないかという気がします。カラーがブラックとパープルの2色なので、もう少し女性にも手に取りやすいカラーがあったらもっといいような気がしますが、フラットバーというのが、いいですね。
とはいえジオメトリをよく観察すると、ドロップハンドルのFeatherよりもホイールベースが長かったり、フォークオフセットも違うので、Featherと同じ挙動を期待していた方は要注意です。
ざっくり言うとFeatherよりも少しだけのんびりした、スポーツバイク初心者でも乗りやすいジオメトリになっているかもしれません。
ギアはFeatherが46Tx16T(フリーホイール)であるのに対し、このDeclarationは46Tx17Tとなっています(フリー・固定の両方が左右にある、いわゆる「フリップ・フロップ」タイプのホイール)。
リアコグが17Tになっているところにも「コミューター仕様」を感じますが、それでも「いつもの坂道が登りにくいなぁ」と感じた場合はフリーコグを20Tくらいのものに交換するとだいぶ乗りやすくなるでしょう。
余談ですが、私はフリップフロップ・ホイールの左右両側にフリーホイールのコグを入れています。片側に16T、反対側に20Tという構成です。下の「シングルフリーの交換方法 フリップフロップホイールをダブルフリー仕様に」という記事で詳しく解説してありますが、FUJI DECLARATIONの固定ギアをこのようにフリーギアに交換する事もできるはずです。
ちょっと重い?
一点、個人的に気になったのは、サイズ不明ながらも11.2kgという完成車重量。これは「あれ?」と思いました。
というのも、Featherだと、これもフレームサイズ不明ではあるのですが、公称重量が9.2kgなのです。ちょうど2kgもこのDeclarationは重いことになります。
2kgって相当重いんですよ。たとえ鉄、スチールのフレームであっても、シングルスピードのバイクが10kg以上というのはちょっと重すぎる気がします。
タイヤがFeatherのように25cではなく、WTB Thickslick 28c(※太いけどいいタイヤ)が採用されているので重くなるのは当然、あとサドルとペダルも重いのかな、と考えましたが、パーツ交換してもせいぜい1kg軽くなるかどうか、なんですよね。
この重さは恐らく、フレームとフォークから来ているのかもしれません。Featherはクロモリですが、このDeclarationはハイテン鋼です。スペック表を見ていると、重量差はこれが原因かな、と思いました。
というわけで、Fuji Featherと同じライドフィールがあるかどうかは、実際に乗ってみないと何とも言えません。可能なら試乗した上で購入を検討したいところですね。
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