先日、町でクロスバイクに乗った若いお母さんを見かけました。鉄っぽいフレームでハンドルはバックスウィープ気味。リアラック搭載。そして前カゴがあり、カゴの底には木の板が!
ずいぶんおしゃれなクロスバイクだなぁ、と思ってロゴを見たらMARIN。そしてお母さんの後について来る小さい子供もMARINの自転車に乗っていました。
MARINのバイク、もしかして売れているんでしょうか?
MARIN NICASIO CUSTOM SE
あのモデルは何だろう…ということで、帰宅後お母さんが乗っていたモデルを調べてみました。それはこれ、このNICASIO CUSTOM SEに間違いないでしょう。
去年の4月に「MARIN NICASIO SEというクロスバイクが攻めている。」という記事で紹介したNICASIO SEがベースになっているようです。
フロントシングルでリアはShimano Altus 8 Speed。ベース車両のNICASIO SEは2019年モデルではフロントダブルだったのですが、今年はフロントシングルになっていてこのカスタム版もそれを踏襲。タイヤは勿論WTBのロードプラス定番モデル、Horizon 650Bx47mm(ただしスペック表にはワイヤービードと記されているので、市販されていないチューブド専用モデルかもしれません)。
前カゴとリアキャリアが最大の特徴ですが、少し浅めの前カゴが何ともカッコいいですね。リアキャリアもちゃんとパニアバッグが引っ掛けられる本格的なタイプ。重量は14kg、とそこそこの重さではありますが(前カゴの木板が効いてそう)、お値段税別¥75,000はなかなかお買い得かなと思います。電動アシストママチャリではなくこれを選んだ若いお母さん、いいセンスしているな、と思いました。
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MARIN DONKY SE
MARINのサイトを眺めていたら、下のDONKY SEというモデルも見かけました。コンセプトは上のNICASIO CUSTOM SEそっくりですね! どちらも4130クロモリで、Altus 8-speedの1xというところも同じ。前カゴも同じっぽい。
しかしリアキャリアはこちらのDONKY SEのほうがより丈夫なものが採用されていますね。ホイールも同じく650B(27.5)ですがタイヤはMARIN x VEE TIRE CO. Speedster 27.5×3.0というさらに極太なセミファットタイプ。
ぱっと見た感じ、PINE MOUNTAINの2018年モデルのフレームをベースにしているように見えます。重量はわりとあって16.5kg、価格は税別¥94,000。
普段使いの自転車としては勿論、お母さんはNICASIO CUSTOM SEに、お父さんはDONKY SEで荷物を積んで週末は近場でキャンピング、みたいな楽しみ方ができそうですね。
クロスバイクは戦国時代に突入?
近頃、通勤や通学での自転車需要の高まりと関係があるのか、TREK, CANNONDALE, SPECIALIZEDといった超大手メーカーによるクロスバイクの広告を目にする機会が前よりも増えたような気がしています。しかしこの記事で紹介したMARINの自転車は、そういう大手からはちょっと出てきそうにない方向性で、とても面白いですね。