Topeakから「JoeBlow Sport 2STAGE」というフロアポンプの新作が出ています。発表自体は昨年暮れ頃でしたが、本格的に流通するようになったのはわりと最近になってから。
一見したところごく普通のフロアポンプなのですが、よく見ると目の付け所が素晴らしい製品です。
公式 JOEBLOW® SPORT 2STAGE | Topeak
低圧モードと高圧モード
このJoeBlow Sport 2STAGE、低圧モードと高圧モードを切り替えるレバーが搭載されています。モード、というかステージ、と呼んだほうが良いのかもしれません。
これ、30psiくらいまで空気を入れるのならレバーを「1」にセットします。するとTopeakの説明では「一般的なフロアポンプよりも30%少ない労力」で空気を入れられるのだそうです。本製品はダブルバレル構造で、バレルを2本使用することで大量の空気を送れる仕組み、とあります。
逆に30psi以上、160psiまで空気を入れる場合はレバーを「2」の位置にセット。こちらは小さいバレルを使用することで高圧を効率的に入れられる仕組みです。
低圧での空気圧調整がしやすそうなゲージ
注目したいのは空気圧ゲージの目盛りです。これを見て「おっ」と思われた方も多いのではないでしょうか。30psi/2.07barまでの刻み(レバー「1」に対応するレンジ)がゲージの半分も占めているのです。
比較対象として私の家にあるLEZYNE CNC FLOOR DRIVEとGIYO GF-94Tのゲージの写真を掲載します。白い円で囲った部分が30psiまでの範囲。
そうなのです。「JoeBlow Sport 2STAGE」は低圧と高圧をレバーの切り替えで効率的に入れられるだけでなく、空気圧ゲージも工夫されているので特に低圧での空気圧の微調整にとても便利なしくみになっているんですね。
こちらは紹介動画です(※音、少し大きめです)。
ロードバイク用タイヤの場合は30psiくらいまではモード1にして効率よく大量に入れて、その後はモード2で続行、という使い方がオススメされていますね。あと目標の数値に黄色いガイドを設定しておけるのも親切ですね。
ロードもMTBも、そしてグラベルも
100〜120psiは当たり前、というごく普通のロードバイクだけ乗られている方には不要な製品かもしれませんが、MTBでは1.5〜2.5barというセットアップが普通だったりします。シクロクロスを楽しんでいる方では1barほどでの低圧運用も、0.1bar刻みでの微調整も珍しくないと聞きます。
最近はよりタイヤの太いグラベルロードに乗られている方も増えてきたと思いますし、するとこのポンプはロードバイクやミニベロも乗っているけれどMTBやシクロクロスやグラベルも乗っている、という方にとってはすごく便利そうなものに見えるんですよね。
ヘッドは勿論プレスタとシュレーダーの両対応。ホースはかなり長めです。
フロアポンプの新調を検討されている方で低圧でも乗ることが少ないないという方にはおもしろい選択肢のひとつになるのではないでしょうか。本記事執筆時点での国内販売価格は大体1.1万円が相場となっています。
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