Zwiftがいずれ自社製のスマートバイクやスマートトレーナーを開発・発表するのではないか、との憶測はだいぶ前からありましたが、それを裏付けるような明確な情報が表に出てきました。
出典 Zwift plans to offer its own hardware following $450 million investment
Zwiftはフィジカルなハードウェアを開発する
Bicycle Retailerの上の記事では次のように報じられています。
- Zwiftは投資会社KKRが率いるグループから4億5000万ドルの少額投資を受け、同社の価値を10億ドル以上にした
- 同社はその投資分をインドアサイクリングのような自社製ハードウェアのために使用するつもりである
- SpecializedのベンチャーキャピタルであるZone 5 Ventures、Amazon Alexa Fund及び既存のTrue、Highland Europe、Novator、Causeway Mediaといった既存の投資会社も出資している
- 2015年のローンチ以降、Zwiftは190ヵ国で250万以上の登録アカウントを獲得してきた。2020年のCOVID-19ロックダウン以降、Zwiftの使用率は劇的に増加しており、今年になってからアップロードされたアクティビティは3倍になっている
- KKRのダイレクターであるスティーヴン・シャンリー(Stephen Shanley)は「Zwiftが熱心なグローバル・ユーザーコミュニティのエクスペリエンスを強化するようなデジタル及びフィジカルな製品に更に投資していくことには非常に大きいポテンシャルがあると考えている」と語った
- ZwiftのCEO エリック・ミン(Eric Min)は「コアビジネスへの投資を加速し、プロダクト全体のエクスペリエンスを改善し、KKRや我々の成長を加速してくれる新規の外部投資家によるサポートと共に、新機能や新しいコンテンツ、Zwiftのデザインによるハードウェアを開発する予定である」と語った
普通に考えれば当然の成り行きで、もしZwift製のスマートトレーナーやスマートバイクが出たらWahooやTacxが青ざめそうです。また黄色でハイライトした部分からもわかるように、Zwiftからそれらのハードウェアが出るのは間違いないでしょう。進化の早い分野なので、個人的には2年と言わず1年以内に何か発表されるような気がします。
なお文中に登場するKKRという投資会社は、最近ではArtlistというイスラエルのスタートアップにも投資しています。YouTube等で動画制作をしている方なら誰でも知っているに違いないあのロイヤルティーフリー音楽素材のArtlistです。大企業の経営レベルのレイヤーでは私達の想像も付かないような付き合いがあるものだなぁ、と驚かされます。