Birzman(バーズマン)から便利そうなツールが出ています。油圧ディスクブレーキキャリパーのピストンを安全かつ効率的に押し戻せる「ディスクブレーキ・ピストンプッシャー」という製品です。
エア噛みなどが原因で左右の突き出しがイーブンでない状態になったピストンを、とりあえずマイナスドライバーの平面で慎重にゆっくり押し戻す… ということをやった方はわりといるのではと思うのですが、この方法だとピストンが傷ついて最悪オイルが漏れて使い物にならなくなる、という心配が付き物。
本来はヘラ状の専用工具(ピストンスプレッダーやピストンプレスと呼ばれるもの)を使うべきなのですが、作業時はホイールを外す必要があります。しかしBirzmanのこのツール、キャリパーによってはホイールを外さずに作業できます。
公式 Disc Brake Piston Pusher – Birzman
ホイールを外さなくても作業可能
使い方は下の短い動画でも紹介されていますが、簡単です。
トップローディング式のブレーキパッドの場合、ホイールを外さずブレーキパッドだけまず外します。
その後ピストンプッシャーでローターを挟み込みます。この状態でツールのハンドルをグルグル回すと先端のハサミがググーッと両側に拡がっていって、均等にピストンを押してくれる仕組み。
ボトムローディング式のパッドの場合は、キャリパーをバイクから外す必要があります。これはもう仕方ありません。
大きめなので携帯には向かなさそうですが(重量は220g)、パッドがトップローディング式ならホイールを外さなくても良いのは助かりますよね。ちょっとだけピストンを修正したい時に、バイクをワークスタンドに載せてスルーアクスル抜いてホイール引っこ抜いて…というのをやらなくて済みます。
国内定価は税抜き¥5,500と結構良いお値段ですが、既に発売されていて入手可能です。本記事時点ではAmazonにはなく楽天で買えます。
従来型のツールとして有名なのはパークツールのピストンプレスです。こちらは2,655円なのでお手頃です。が、バーズマンのこの新製品のほうがピストンを均等に押し戻せる点ではやはり上でしょうか。
ところでBirzmanと言えば、登場時はLEZYNEを強く意識したツールや小物のブランドとして話題になりましたが、当時はCBNレビューでの評価はあまり良くなかったのを覚えています(壊れやすいという話が多かった)。最近は良くなったのでしょうか。Birzman製品を愛用されている方、感想などシェアしていただけると嬉しいです。