LANDCASTから「アシストチューブ」なる新製品が出ています。携帯ポンプの延長チューブとして人気の「お助けチューブ」(TRISPORTS)と同じように使える製品で、外観も非常に良く似ています。全く同じなのか、何か違うのか。実際に入手して試してみました。
なおLANDCASTアシストチューブはサイズが19cmの1種類のみ。お助けチューブは14cm, 20cm, 25cmの3サイズから選べます。私が使っているお助けチューブは20cmモデルですが、実測長はLANDCASTの19cmと全く同じでした。
全体的にブラッシュアップされている印象
バルブに差し込む側のバレル(写真左端)はLANDCASTのアシストチューブのほうがお助けチューブよりも大きめで立派です。しかしバレルの回転具合はお助けチューブのほうが滑らかで、LANDCASTは少しゴリゴリと引っ掛かりがあります。
ポンプ接続側もLANDCASTのほうが大きめ。こちらは明らかにLANDCASTアシストチューブのほうが持ちやすく、ネジこみやすいです。ただし私の個体だけかもしれませんがスレッドの初端がうまく切られていないのか、最初だけ滑りやすいです。その後のスレッドの回転は滑らかで、逆にお助けチューブよりもねじ込みやすいです。
パッキンはLANDCASTのほうがやや厚め(分解できないのでそう見えているだけの可能性もあります)で、エアの排出口もお助けチューブより少しだけ大きいように見えます。ホースもほんの少しだけ太め。後発製品だけあって地味にマウント…いや改良を加えようとした痕跡がうかがえます。
下はLANDCASTのゲージ付き携帯ポンプと接続した様子です。当然問題なく差し込めますが、お助けチューブよりも何か具合が良いという感じでもありません。
このゲージ付き携帯ポンプは下の記事で紹介しています。とても便利で良いものです(ただし衝撃に弱いという話があるのでツールケースに入れる時はガタガタ動かないようにしたほうが良いようです)。
使用感
さて実際に使ってみてどうだったかというと…
どっちがいいってことはない!!
という、記事的にはドラマ性に欠ける、あまりおもしろくない結果になりました(笑)
エアの入り方はどちらも変わりません。バルブへのスレッドの食い込みも同じように良いですし、どちらも仏式は勿論、米式バルブでも使えます。スレッドの品質はLANDCASTのほうが若干良いように感じますが、実使用時にメリットを感じるほどではありません。
LANDCASTアシストチューブのバルブ側バレルはやや大きめなので、ミニベロでは使いにくいかな、と思ったのですが、実際は気になりませんでした(スポーク間が狭いブロンプトンの16インチホイールでも問題なし)。
バルブ側のバレルの動きは、私はお助けチューブのほうが滑らかで好きです。ポンピング中に角度が変わっても少ないストレスで追従してくれるのはお助けチューブ。LANDCASTのバレルはちょっとゴリがあります。しかし致命的と言えるほどでもありません。
LANDCASTアシストチューブの明らかな長所は、ホースがお助けチューブよりも少し柔らかいところ。柔軟性があるとやはり作業がしやすいので、ここは明らかに勝ってます。
というわけで、総合評価ではどちらが勝つか。どちらを買うべきか。
両者引き分け!どっち買っても良し!
というのが正直な感想です。お助けチューブの既存ユーザーは買い換える必要は全くありませんし、新規ユーザーはどちらでも重宝するのではないでしょうか。
しかしLANDCASTアシストチューブのサイズは19cm(20cm)一択。お助けチューブは3サイズから選べますが、CBN Blog読者の方にいちばん人気があるのは25cmです。長いほうがやはり作業性が良いです。
私はツールケースに入れやすいという理由で20cmを愛用していますが、長めを好まれる方は迷うことなくお助けチューブで良いでしょう。
お助けチューブはもう数年同じ個体を使い続けていますが、使用頻度は多くないとはいえ、壊れそうな様子はありません。ロングセラーで実績があるのでそこは安心して良いでしょう。
価格はLANDCASTアシストチューブが¥880で、TRISPORTSお助けチューブの20cmが¥738。あっ、お助けチューブ勝った!!(笑)しかも不思議なことにお助けチューブは25cm版のほうが安くて¥550。14cm版で¥598と圧勝です。
質感は全体的にLANDCASTアシストチューブのほうが良いですが、使用感的には互角という印象です。