ヘルメット

POC Omne Eternalはソーラー充電で一切の操作が不要なライト内蔵ヘルメット

POCから新型のライト内蔵ヘルメットが出ました。ライト内蔵ヘルメット、とだけ聞くともはや珍しくも何ともないと思ってしまいますが、世界初の新機構を搭載しています。

出典 POC launches the Omne Eternal | POC Journal
出典 POC Omne Eternal – POC Sports

ソーラー充電で一切の操作不要

このヘルメットはPOCがスウェーデンのソーラー発電スタートアップ企業Exegerと共同で開発したもの。太陽光充電なのでユーザーが自分自身で充電する手間がありません。製品名の”Eternal”は英語で「永遠」という意味ですが、永遠は言い過ぎとしてもわかりやすくて良いネーミングですね。

POC Omne Eternal

© pocsports.com

そしてもう1つの特徴は、ヘルメットを頭に乗せただけでExeger社のPowerfoyleテクノロジー搭載センサーが光量を感知し、必要であれば自動で点滅するというもの。自分自身でスイッチのオンオフをする必要がありません。発光モードも点滅のみ。とにかくシンプルで「考えなくていい」ヘルメットです。

POC Omne Eternal

© pocsports.com

バッテリーの残量を気にしたり、いまライト付いてるかな? という心配から開放されます。このあたりは従来型のライト内蔵ヘルメットにありそうでなかった特徴です。

太陽光充電にベスト(BEST)なシチュエーションは快晴及び晴れ。曇り空や窓際に置いておくだけでもグレート(GREAT)な充電が可能。電球の明かりの下ではグッド(GOOD)な充電レベル、となっています。部屋になんとなく置きっぱなしにしていても、ある程度の充電ができる仕組みになっているようです。

EUでの発売は6月

カラーはUranium Black Mattのみ。製品情報ページに重量情報はないのですが、下の動画では安全性も、重量も、ベンチレーションもいかなる機能も犠牲にしない、というコンセプトで開発した、と語られています。重量が書かれていないので恐らく超軽量ではないはずですが、どの程度の重さかは気になりますよね。

発売はEUでは6月を予定。現地定価は250ユーロとなっています。国内発売時期は現時点では不明。

POCとストックホルムベースのExegerは2019年10月に協業について発表していました。ちなみにExegerは2010年以降ベンチャーキャピタルから2810万ドルの出資を受けていますが、そのうち1000万ドルは日本のソフトバンクによるものだそうです(出典)。孫さん、こんなところにまで…

今回のOmne Eternalは1年かけて満を持して登場したモデルとなります。個人的にも使ってみたいと思えるヘルメットです。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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