コンポーネント

SRAMの次世代eTapからシフトパドルが消える? 新しい特許から

SRAMによる新しい特許が4月17日付けで公開されています(申請日は2020年5月11日)。それを見ると現行eTapのブリフター(=ブレーキレバー+シフター)から将来的にシフトパドルが消える可能性があるように思います。17枚あるドローイングから数枚をご紹介します。

ブレーキレバーでシフト操作

油圧ディスクブレーキを引くレバーの上に、シフティングのためのパーツ(100〜104)がマウントされています。この中の110番は小さい突起になっていますが、ブレーキレバーを斜め方向に移動することによって(つまり回転軸が2つある)この突起が2枚目の図(FIG.15)のハウジングの中にある189番に接触します。これがスイッチとして機能しシフトする、というシステムです。

sram pantent

このブレーキレバー上部のワイヤレス変速ユニットは取り外し可能とされていて(単純に2本のボルトで固定されています)、176番のフタを外すと中のコイン式バッテリーを交換できるようになっています。またシフトのためのレバーの移動量なども調整できる仕組み。

sram pantent

シフティングの仕組みはそのものは電子接点との接触だけのようなのでかなりシンプルに見えますが、レバーの動きが油圧ディスクブレーキの動作に影響を与えないよう実装するためには工夫が必要だったようです。

ブレーキレバーがシフトレバーとしても機能する、という意味ではシマノのメカニカルSTIやSensah Empireを想起させるのが面白いですね。シフトパドルが消える分、若干の軽量化が見込めるのでしょうか。またフルフィンガーでブレーキを握り続けないといけないような状況でのシフト操作も考慮しているのかもしれませんね。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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